気 楽 荘

趣味の事やら、日々の事、
思いつくままお気楽に。

海街diary

2015年06月16日 | 「 えいが 」

邦画の好さを実感できる映画でした。
1本の映画の主演を張れる役者さんが
4人5人と出ているにもかかわらず、
このまったりとした空気。
それなのに、スクリーンから目が離せない。
ちょっとしたしぐさやセリフ、
江ノ電を中心とした街の雰囲気など、
切り取り方がうまいのか?

今のハリウッド映画では絶対に製作できない
(撮ろうとしない)映画だと思う。
高騰した制作費を回収するには
お客に来てもらうしかなく、
そのためには、お客のニーズに答えねばならず、
必要以上に派手な展開やCG、
カーアクション、暴力などなど・・。
役者さんにしても、「私達は演技するのが仕事。
プライベートは関係ない」と役どころとは違う
パパラッチによるスクープやゴシップが
付いて回るあちらの役者さんたち。

日本の役者なら、「この人はこんな感じだよねぇ」と
お客が思い込んでいるキャラクターから
私生活でもそう、逸脱したりしないので
お客も勝手なイメージを裏切られずに観にいける。
ギャラも向こうに比べてリーズナブルで、
いい役者をそろえることで固定客をみこめる、
とういうことは、制作費の回収も難しくない。
好循環に加えて、追っかけ気質に育てられた
(映画制作会社による洗脳の賜物)日本のお客。
だから、こんな映画を観ることが出来る。

長澤まさみの「課長、これ新調したんです、・・・これも」とか
綾瀬はるかの「わたしは縁側かな」とか
希木樹林の「はい、これはもうおしまい」などなど、
それぞれの演技に目を細めて観ているお客。
「いいよねぇ」と感じているのは
自分だけではなかったはずだ。
コメント
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