摩訶不思議 with LOVE

日常の出来事ほか

 日本は日本であり続けることができるのか?

2008年11月18日 00時56分18秒 | しゃかい
 私がこの件を知ったのは11月12日のことだった。「自民、民主両党が銃刀法改正案など4法案を今国会中に成立で合意」というニュースによってである。テレビでは「秋葉原の17人殺傷事件などを受け、タガーナイフの所持を規制することを盛り込んだ銃刀法改正など4法案成立で合意・・・」と伝えていた。しかし新聞を読んでいるときにおかしな事に気が付いた。それは「銃刀法改正など4法案」の中身を目にしたときである。その「4法案」とは、改正銃刀法、改正国籍法、改正児童福祉法、改正労働基準法であるのだが、なんと!この中に、こっそりと国籍法改正という怪しい法案が紛れ込んでいたのである。
 実は完全に忘れてしまっていたのだが、今年の6月4日、最高裁で国籍取得には子の認知だけではなく、父母の婚姻を要するとした国籍法3条の規定について、「違憲の疑いがある」という見解が示されていたのである。そうだ、これを受けての改正だったのだ。で、どんなふうに改正するのだ?そういえば知らないぞ・・・。

 調べてみると、この国籍法改正案には非常に危険な問題点があることがインターネットを中心に指摘され始めていた。考えてみれば簡単に分かる事だが、日本人男性が(外国人の子供を)認知さえすれば、(その子供の)日本国籍が認められてしまうということが、如何に危険なことであるか。結果、合法的人身売買の横行や本来日本国籍を持つべきでない者にも簡単に日本国籍が与えられてしまうことになるのである。
 ただでさえ外国人犯罪の増加が大きな社会問題になっているのに、今度は日本国籍まで与えてしまおうと言うのである。(詳しくはインターネットで。テレビではやってません!)

 それに対して、もっとも影響力のあるはずのテレビや新聞では(一部を除き)全く報道されていない。やっと、ネットでの騒ぎに耐えかねて?報道を始めるようだが・・・。今までの沈黙は何を意味するのだろうか。もしインターネットが無かったら、殆どの国民が知らない間にこの法案は通過してしまったのだろうか。いや今だに18日に通してしまおうとしている。(自民党の村田吉隆国対筆頭副委員長は17日の記者会見で「自民党として党内手続きで了承している。(反対論は)トゥー・レイト(遅すぎる)だ」と発言している。)

 今回の国籍法改正案は11月4日に閣議決定されていた。体裁は、麻生内閣が提出した法案という格好になっているが、実際は官僚が作成した法案である。(実は日本は三権分立ではない。すべて官僚に支配されている。)しかし、17日に行われた「国籍法改正案」緊急対策会合に出席した平沼赳夫氏は、ある閣僚に「あんた、閣議で花押を押したんじゃないの?」と言ったら、「流れ作業で分からなかった」と言っていたと発言していたそうである。やはり閣議とは、官僚内閣制を象徴するただのサイン会である。法案の内容なんて誰も知らないのだ。もちろん麻生総理だって・・・。国家の運営は官僚にお任せなのかも知れない。
 シビリアン・コントロールとは何か。官僚主導で国家を滅ぼすことのほうが問題ではないだろうか。