一昨日の台風の後のブロック塀の隅っこに
「とくさ」が勢いよく伸びていた
とくさ は 漢字では「木賊」とか「砥草」などと書くらしい
根っこで増えるので、ほっておくと際限なく増えていく
まぁ雑草と言ってもいいのだけれど
日本庭園の石垣の間とか
ちょっとお洒落な鉢植えなんかでたまに見かける
見ようによってはなかなか風情のある植物ではある


つくしんぼ みたいにいくつかの節があり
引っ張るとそこからちぎれる
ストローのように中は空洞で、回りはザラザラしている
手にとってよく見ると


硬い表皮が筋になっている
昔はこれが紙やすりの代わりに使われていたのだそうだ
今でもこだわりの木工品や調度品を磨くのに使われているらしい
弓道の稽古の時に面白いことを耳にした
写真にある鹿革製のグローブのことを 弽(ゆがけ)といいますが
使っている内に黒ずんで汚れてくる
汚れもまぁ年季が入ってると見れば、そう悪い物でも無いのですが
気になる人はこれを落としたい
今は「砂消しゴム」でゴシゴシやるらしいのですが
本来なら、この砥草でやると良いのだそうだ
本物の竹製の矢(1本2万円超)や弓の仕上げ磨きには
今でも使われているらしい
それを聞いて「あっそれって家にありま~す」って手を上げた

面倒な雑草が、一気に貴重な本物へと価値の再発見と遂げたのだ
今度の稽古日に持っていって 売りまくろう 配布してみよう。。