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僕らはみんな生きている♪

生きているから顔がある。花や葉っぱ、酒の肴と独り呑み、ぼっち飯料理、なんちゃって小説みたいなもの…

ミトコンドリア

2014年12月10日 | ケータイ小説「パトスと…」










おまえさぁ、ミトコンドリアってどう思う?

指田君にそう言われて辰雄は戸惑った


どう思うって言われてもなぁ



ミトコンドリアは知ってるだろ?

あぁ、細胞の中にあるヤツだろ



あれ、好きなんだよねぇ

あっそう



おまえ、好きじゃない?

別にどっちでもないけど



醒めてんだ

醒めてるって何



あれさぁすっげー面白くない?

だから良く分かんないし



ミトっていうのは糸のことなんだ、そんでコンドリヤっていうのは粒って意味でさ
細胞の中を覗いたら絡まった糸みたいな粒が見えたってことなんだぜ

そう言われてみればなるほどそうだけど…


おまえの体の中にもミトコンドリヤがいっぱいあるんだぜ

う~ん、そんでミトコンドリヤって何の為にあるのかな



指田君はぱっと明るい顔になった


そこだよ辰雄、それそれ
ミトコンドリヤはエネルギーを作るんだ、しかも燃料は酸素だぜ、すっごくね?


立ち止まって30分ほどまくし立てた後、指田君は家に来いよと誘った







つづく

































































コメント
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