一年に何度か妙に聞きたくなるバンドがある。どんと率いる「BO GUMBOS(ボ・ガンボス)」もその1つ。そういえば伝説の京大西部講堂でのライブを見たんだよなぁ。最後、どんとが服を脱ぎだしたまま、トラックが京都の街中に走り出したりして…
何ともいえない切なさと、ほとばしる情熱と、日本語でロックをやることのかっこよさと、音楽というものの懐の深さと…何ともいえない魅力に満ちている。日本でもロックは存在しうるのだ。もし今もどんとが生きていたならどんな音楽を作ってくれていたのだろう。そう思うと残念でならない。
トンネル抜けて BO GUMBOS
夢の中 BO GUMBOS
あこがれの地へ BO GUMBOS
日本のロックが進化していく中で「日本語」とどう向き合うかという問題とともに、どのように「ロック」というスタイルを確立するかという問題があったと思う。これは何も日本に限ったことではないのだろうけれど、特に欧米から出来上がった「ロック」に憧れ、輸入してきた日本のロックシーンにとっては自分たちがどのようなスタイルを築くのかということについても試行錯誤だったのだろう。
ストーンズのようなR&Bの要素を引き継ぎつつもあくまでロックらしいスタイルなのか、ビートに乗せて日本語とメロディを融合させていくのか、ブルーススプリングスティーンのような骨太のアメリカン・ロックなのか、バンドスタイルなのか…と同時にロックを土台にしつつも様々なジャンルの音楽やネイティブなサウンドを取り込んでいくという方法論もある。
アメリカ人にとってはR&Bは血肉かもしれないが、日本人にとっては結局は「借り物」だ。そう考えるら、欧米のロックが目指しているスタイルは別の日本ならではのスタイルがあるのかもしれない。
ボ・ガンボスの魅力はそうした日本ならではの雑多煮感・JAZZやブルースやR&Bはもちろんもっとルーツに根ざした音楽を吸収し独自のロックに昇華させているところだ。
RCサクセションはやはり「ロック」バンドだと思うし、スライダースだってそうだろう。もっと様々なジャンルや要素を自分たちの曲作りに取り込み、昇華し、自分たちのスタイルに落とし込んだバンドの走りが「ボ・ガンボス」だったと言ってもいいのではないか。「借り物」ではない自分たちの「生」に根付いた音楽としての「ロック」の。奥田民生やBOOMなどこの頃ロックシーンを引っ張っていたメンバーがその後の「日本独自の」ロックを作り上げていったといってもいいだろう。
だから残念なのだ。もしどんとが生きていたらどんな音楽を生み出していたのだろう。
今日は「soul of どんと 2010」が野音で開催される。当日券があるなら、行ってみたいと思う。
ずいきの涙~ベスト・オブ・ボ・ガンボス・ライブ・レコーディング
![](https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51kQLXv7YiL._SL100_.jpg)
橋の下 どんと & 玉城宏志
何ともいえない切なさと、ほとばしる情熱と、日本語でロックをやることのかっこよさと、音楽というものの懐の深さと…何ともいえない魅力に満ちている。日本でもロックは存在しうるのだ。もし今もどんとが生きていたならどんな音楽を作ってくれていたのだろう。そう思うと残念でならない。
トンネル抜けて BO GUMBOS
夢の中 BO GUMBOS
あこがれの地へ BO GUMBOS
日本のロックが進化していく中で「日本語」とどう向き合うかという問題とともに、どのように「ロック」というスタイルを確立するかという問題があったと思う。これは何も日本に限ったことではないのだろうけれど、特に欧米から出来上がった「ロック」に憧れ、輸入してきた日本のロックシーンにとっては自分たちがどのようなスタイルを築くのかということについても試行錯誤だったのだろう。
ストーンズのようなR&Bの要素を引き継ぎつつもあくまでロックらしいスタイルなのか、ビートに乗せて日本語とメロディを融合させていくのか、ブルーススプリングスティーンのような骨太のアメリカン・ロックなのか、バンドスタイルなのか…と同時にロックを土台にしつつも様々なジャンルの音楽やネイティブなサウンドを取り込んでいくという方法論もある。
アメリカ人にとってはR&Bは血肉かもしれないが、日本人にとっては結局は「借り物」だ。そう考えるら、欧米のロックが目指しているスタイルは別の日本ならではのスタイルがあるのかもしれない。
ボ・ガンボスの魅力はそうした日本ならではの雑多煮感・JAZZやブルースやR&Bはもちろんもっとルーツに根ざした音楽を吸収し独自のロックに昇華させているところだ。
RCサクセションはやはり「ロック」バンドだと思うし、スライダースだってそうだろう。もっと様々なジャンルや要素を自分たちの曲作りに取り込み、昇華し、自分たちのスタイルに落とし込んだバンドの走りが「ボ・ガンボス」だったと言ってもいいのではないか。「借り物」ではない自分たちの「生」に根付いた音楽としての「ロック」の。奥田民生やBOOMなどこの頃ロックシーンを引っ張っていたメンバーがその後の「日本独自の」ロックを作り上げていったといってもいいだろう。
だから残念なのだ。もしどんとが生きていたらどんな音楽を生み出していたのだろう。
今日は「soul of どんと 2010」が野音で開催される。当日券があるなら、行ってみたいと思う。
ずいきの涙~ベスト・オブ・ボ・ガンボス・ライブ・レコーディング
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橋の下 どんと & 玉城宏志
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