たそがれオヤジのクタクタ山ある記

主に北関東の山を方向音痴で歩いています。山行計画の参考にされても責任は負いかねます。深慮せず軽く読み流してください。

かなりなオタク系・三岳

2008年07月06日 | 日光周辺の山
◎2008年7月5日(土)─1人

 前日まで、土曜日は晴れるかどうか釈然としない状況だったが、朝起きたら、天気は何とか持ちそうで、慌てて山支度をして出かけた。途中のコンビニでオニギリとパンを買う。まる2時間かかって、中禅寺湖に出た。暑くなっている。今日の登山口は湯元への分岐から発生している林道。林道は閉鎖しているから、その手前の空地に車を置くしかない。ところが、林道入口に近づいたら、車が1台駐まっていて、2人、山歩きの支度をしている。この方々も三岳だろうか。この手の山で同類といっしょになるのは、どうも嫌で、しばらく先の駐車場でオニギリを食べて時間をつぶした。ついでに小用を足そうとしたが、車の駐め方が悪くて、死角が出来ていず、ドアをオープンにしてもだめ。ここでの小用はあきらめる。さっきの林道入口の空地に向かう。ところが2人はまだ準備中。仕方なく、後ろに車をつける。2人は老夫婦。スパッツを装着しているところ。「三岳に行かれるのですか?」と聞いたら、明解な答えが返ってこない。「えぇまぁ。探索がてら」。これで会話はお終い。続かない。先行しようと思ったが、先に歩かれてしまい、適当に時間をつぶすことにした。林道にはロープが張られている。ちょっと先で、ここならいいだろうと、ようやく小用を足す。

 出発は8時2分。林道を進むが、この間の小沢岳程の荒れ具合はない。役に立たないから、そのまま放置されているといった感じ。ゲートの脇を抜ける。あっけなく老夫婦を追い越す。派手な音色を出すスズを付けている。あれじゃ、まさにカウベル。さぞ重たかろう。「お先に」。「あっどうも」。かなり陰気な林道である。薄暗い。大猿が通過。逃げる気配はない。20分も歩いて、左右に大岩を確認。ネット「栃木の山紀行」では、この大岩から東に旧道伝いに行くと記されてあった。大岩の先に朽ちた表示が落ちていて、裏返ししてみたら、「→光徳」と書いてあった。反対側の表示は杭に垂れ下がっていたが、「→湯元」と確認できる。光徳方面には小道が続いている。道とはいっても、やがて獣道との判別がつかなくなる程の踏み跡になってしまった。ここもまた薄暗い。赤テープがうるさい程にあちこちの枝に付いている。笹原に出る。もうズボンはびっしょりになってしまった。あのご夫婦のように、スパッツを付ければよかったのだろうが、腿まで濡れているから、雨露は防ぎようがない。右手に1752m峰が見えるようになる。見えるとはいってもピークだから見えるのであって、それ以外の眺望は全く無しに近い。湯ノ湖すら見えない。光徳方面への踏み跡はここで寸断されていて、あとは獣道らしきものが縦横に走っている世界。

 さて、ここから、三岳の最高ピーク1944.8m峰を目指す。方角としては北東だが、今、自分のいる場所の見当がつかないので、コンパスもセットしづらい。さらに、正当なルートをとらなかったためか、赤テープはなくなった。ただ上を目指して、感で登るだけ。笹が密集していないだけ、まだましだが、急登が続く。8時50分、ちょっとした小高いテラス状のところに出た。テープがたくさんあった。一応、正解なルートをとっているようだ。相変わらず、展望はない。もう汗でびっしょり。ズボンは乾いた。ここからがきつかった。一旦下って上りになるのだが、さっきの上りよりもかなり急勾配になっている。倒木だらけ。立っている木も立ち枯れして、叩くと、ボコボコと音がする。太い木を両手で支えた瞬間、簡単に折れてしまう始末。足場もかなり悪く、ドロ状でもないのに、ズルッといってしまう。そしてズボズボ。赤テープは完全に見えなくなり、ひたすら上の尾根を目指して登る。何度も何度も休む。あちこちにシカのキジ場。倒木がじゃまをして直登は出来ず、よりマシな足場を求めてジクザグに登る。

 ようやく尾根らしきところに出た。かなり西寄りになってしまったようだ。尾根伝いに東に進む。依然として踏み跡はない。山頂に到着。9時27分。三角点があった。山名表示板が2枚。眺望もなく、狭い山頂。感動もない。ここからさらに北か東に行きたかったが、三岳は、どこのピークを目指してもこんなものだろうと、気持ちも萎えてしまった。自分でも感心する位のオタク系の山。この山域の安心なところは、迷っても、東西南北どこを目指しても、必ず国道や林道、散策コースに出られることであろうか。その点では、ヤブ山ながらも死活問題に直面することはないだろう。

 20分休んで下山。今度はテープに忠実に下りてみる。山頂から真南に下っている。テープが多いから、これが、いわゆる正規のルートなのだろうが、自分が来たルート以上に傾斜が急になっている。ところどころでテープを失うが、しばらく行くと、すぐにまた出会う。一面が笹になっているところに出た。かすかに湯ノ湖が見える。しばらく進んで、来た時のルートに合流。林道に出て、あっという間に駐車地に到着。山頂から1時間もかからなかった。老夫婦の車がまだあった。どこを探索しているのだろうか。それにしても暑い。これじゃ、下もさぞかし暑いだろう。やしおの湯に寄って帰る。

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3 コメント

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町内会夏祭り (俺だ)
2008-07-06 17:23:31
の準備で、結局行けなかった。今年から場所が変わるので、整地を頼まれてしまった。当然、ボランティアだ。オタク系であろうと、山へ行けるのがうらやましい今日この頃。軽井沢へは14インチダッジオーブンと頭と足を切り落とした鶏を一羽持っていく。
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俺だに返信 (自分)
2008-07-06 19:59:34
ダッジはI男がオレのを持っていくから、2台も不要だが、14インチとは直径が35cmという意味か?オレのは奥州市の南部鉄ものだけど、オメェのはホームセンター仕様LOGOSじゃねぇだろうな。場合によっては、2台のうち1台はダッジじゃなくてダッチW.??に変えるが。金曜日に出られるか?何時だ?

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キナバル山トレッキング3泊5日 (俺だ)
2008-07-15 19:31:47
こんなサイトがあった。
http://www.cos-com.co.jp/group/index.html
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