◎2010年7月18日(日)
本命は荷鞍山、皿伏山はついで、という心づもりで尾瀬に出かけた。決して、皿伏山を下に置いているわけではなく、皿伏山そのものは、もう10年来、行きたいと思っていた山だが、荷鞍山がヤブ系の山ということを知り、一気に浮上した。朝早く出るよりも、涼しい現地で寝た方がいいのではと、富士見下の駐車場に着いたのは23時15分。月を見ながらビールと焼酎を飲むつもりで用意していった。雨が降った直後のため、空は真っ暗。外灯なんかない。他に6台置いてあったが、明かりのついている車などなく、ランプを点けるのも気がひける程で、足下にライトを置いて寝転がって飲んだ。ここも決して涼しくはなく、窓を開けると、蚊と蛾が飛び込んで来る。窓も閉め切る。蒸し暑い。そして、音も明るさもないから、全然つまらない。ビールも半分飲んだだけで捨てた。目覚ましは5時にセット。明日は丸一日使えるから、出足が遅くなってもいいとは思っていた。
(朝の駐車場)
(こんな林道歩き)
ところが、寝たかどうかもわからない状態のまま、4時に起こされた。もう、車から置き出して、うろうろしている方々がいる。どうせ寝られなかったついでに、自分も起き出す。タバコを1本吸って、トイレに直行。ここのトイレは歩いて2分弱くらいのところにある。水洗の100円募金。トイレに行くのに現金を持参するといった習慣はない。それなりの成果があったからほっとした。これが成果なしだと、ずっと気になる。まあよかった。追加分は、途中の状況まかせ。4時40分出発。自分より早く起きだした方々は、まだ、相変わらずうろうろしている。人を起こしておいて、何でさっさと出て行かないの。迷惑。心配性をそのまま山に持ってこないでもらいたいものだ。さて、ここから富士見小屋まで延々と林道歩きだ。コースタイムは2時間45分。距離は6.3km。秩父の天目山林道歩きを体験しているから、この距離はまだ序の口といったところ。車が通るための林道だから、傾斜は急ではない。まだ薄暗い。昨夜は、かなり雨が降ったようだ。道路も、周りの木々も、かなり濡れている。この分では、皿伏山を先にした方がいいかも。
(何となく靄っている)
(富士見小屋)
(マイクロウェーブ)
何も考えずに歩いているが、朝靄がやけに気になる。陽もぼんやりとし、眺望も悪い。早いとこカンカンになって、水気を蒸発させてくれないと、露でずぶ濡れになる。馬洗渕5時22分、元休憩所5時35分。帰路で気付いたのだが、他に十二曲、田代原のポイントがあった。途中、チャリのジイサンに抜かれる。この手もあったか。さて、このチャリジイ、以降、見かけなかった。もしかして、そのまま、鳩待峠までチャリで行ったのかもしれない。しかし、タフな方。感心する。富士見小屋6時10分。林道歩きは1時間半だった。小屋には何人か泊まっているようだが、表通りの小屋に比べれば、活気がないのは致し方ない。尾瀬には、尾瀬ヶ原と尾瀬沼を見に来る方々が押し寄せるのだから。ここから、いくつかの分岐がある。自分の歩くコースは、さらにうらぶれた、尾瀬沼直行コース。マイクロウェーブ反射板のある施設までは車道もあって整備はされているが、そこから先は、一気に調子が狂う。ハイキング道は石がごろごろ転がって整備もされず、木道は廃れたままで放置されている。表と裏はこうも違うものか。荷鞍山が正面にはっきりと姿を現した。みるからにヤブ山。
(一気に悪路になる)
(白尾山)
まだ朝靄が漂っている。木道は滑る。あちこちに水溜まりができて、ぬかる。道に覆い被さるササはたっぷりと水玉をつけ、ズボンの裾が濡れる。スパッツを付ける。やはり、これでは、荷鞍山は後回しだな。テープが2本垂れたところがあった。ここが荷鞍山に向かう作業道だろうか。見当だけつけて白尾山に向かう。たいして登らないうちに白尾山。7時。山頂という感じがまったくしない。ここでタバコを拾う。マルボロライト。未開封。もったいないのでいただく。自分が吸っているやつよりも弱いから、I男にでもやるか。早起きは3文の得か。ここからセン沢田代まで一気に下る。ちらちらと燧ヶ岳の双耳が木の間から臨まれる。道は相変わらず悪路。靴はドロだらけ。ここで靴に異変を感じた。右は外が濡れても中が乾いているのに、左はいつの間にやら水浸しになっている。靴を見てみた。靴底の接合部分が口を開けていた。これでは水もしみ込む。応急処置もできないし、下山までずっとこれで通した。あと1回使って廃棄と決めていたが、寿命はとうに過ぎていた。ガボガボと音こそしないが、足もさっさとふやけ、サンダルで歩いているようなものだ。
(皿伏山)
7時30分、セン沢田代。尾瀬風の名前だが、ハイキング道に湿原が広がっているわけでもなく、ただの樹林帯の中の平地。ここからじわりじわりと上りに入る。しかし、ここまでの下りは、帰りに応えそうだな。心持ち、良くなったようなハイキング道をくねくねと登って皿伏山。8時13分。ここも、白尾山と同じくただの通過点扱い。山頂らしくない。腰掛けるところもなく、腐った木にビニール袋を敷いて座った。そのまま腰をかけたら、ズボンが水を吸い込む。これが、自分が10年来、来てみようと思っていた山か。少々がっかりだな。モヤが切れたと思ったら、当たり前のことだが、あっという間に暑くなってきた。
(荷鞍山)
小休止後に荷鞍山目指して下る。いくらか道も乾きつつある。ササで濡れることはなくなった。やはり、セン沢田代からの白尾山への上りはつらかった。暑さのせいもあろう。頭に帽子をかぶれば蒸れるし、手拭いを巻けば暑い。どうにもならない。ここで初めて人と出会う。1人。ちょうど便意をもよおしていた頃で、平地になって、どうしようか迷っている時だった。失敗した。続いて1人、2人、2人。結局、そのままになってしまった。白尾山9時38分。ようやく戻った感じ。ちょっと下り、さっきの2本テープのところに行ってみる。ネット情報によれば、ヤブをこいで、数メートル進むと、立派な道に出会えるということだ。早速、ヤブに分け入る。とんでもない。数メートルどころか、20m進んでも背丈を超えるヤブとの戦いだ。あの目印ではなかったか。失敗。トラバース気味に巻いて戻る。トラバースしながら、荷鞍山への道に出会えることを期待したがダメ。ハイキング道に戻る寸前。上を人が向こうから歩いてくる。ここでガサガサやるわけにもいかず、通り過ぎるまでしばらくひそんでいた。ハイキング道に復帰。全身、真っ白。体力をかなり消耗。
(秘密の入口の目印)
(道はしっかりしている)
(作業道から振り返って荷鞍山)
間違ったところから、50mくらい先に、木の枝に赤テープを巻いているのを発見。もしかして、ここではと、よく観察。すると、木の間に踏み跡。これだ。入ってみる。ヤブなんかじゃない。心もとない小径ながら、先に行くと、しっかりした道になった。どんどん下る。最近はほとんど歩かれていない。水溜まりの周りに靴跡がない。大ぶりの枝が倒れたまま。ここを通れば、この枝を払うはず。鞍部まで達した。荷鞍山も目の前。しかし、ここで止めにした。今日の弱くなった体力では100m程度の標高差も無理のようだ。じわりじわりと暑くなっている。また来る機会はないかもしれない。この道に入れたことだけでも○にしておこう。取り付きから20分下り、30分かけてハイキング道に戻った。途中でUターンでもかなりグロッキー。残った体力はわずかといったところ。
(燧ヶ岳)
(大清水方面)
11時、マイクロウェーブ。当初、ここでエネルギー補給をしようと思っていたが、車が施設内に駐めてあり、車道の日陰に座り込んでおにぎりを食べる。風は通わない。2人連れのえらく軽装の外人が前を通る。コンニチハと言ったら、変な聞き慣れない言葉が返ってきた。ハローでないことは確か。どこに行くのだろう。ザックもない。手提げ袋だけ。富士見小屋11時20分。いたいた。小太りのオバサンを4人ほど引き連れた教祖のようなバンダナのオッサン。みんなから、ボスとか師匠とでも呼ばれているのだろうか。講義でも始まるかなと思っていたら、腹減ったから、ここでラーメンでも食べないか、だった。そして、続いて、高いからやめよう。笑っちゃった。他人のことはともかく、尾瀬に来たからには、せめて、尾瀬らしいところを見ておきたい。この小屋の近くにアヤメ平がある。標示では0.8kmとあって、少々うんざりだが、行けるところまで行ってみよう。
(アヤメ平)
ずっと木道の上りだった。なだらかだから何とか我慢もできる。ここでも人が多くなっている。2人以上のグループは、木道の両方にまたがって歩いているし、自分たちの話に夢中だから、大声を出さないと寄ってくれない。ようやく風が出て来て心地よい。今はワタスゲだらけだ。燧ヶ岳が正面に見え、池糖とともに、ようやく、尾瀬の典型的な風景に接した。空に浮かぶ雲は完全に夏の雲。満足して下山する。小屋に戻り、そのまま林道を下る。12時10分。とにかく暑い。
この林道、結構、水場が豊富で、沢水を水道管で流している。冷たい。途中、かなり飲んだ。退屈で暑い下り。これから登る人はいない。後ろに何人かいるようだ。話声が聞こえる。13時15分、駐車場着。下りの林道は1時間5分で済んだが、砂利道で、足の裏がとてつもなく痛い。駐車場の車は20台くらいに増えていた。気付かずに、陽のあたる側に置いたのが失敗した。あわてて、向かい側に移動して、窓を全開。今日の歩きは8時間半か。とにかく長かったな。
本命は荷鞍山、皿伏山はついで、という心づもりで尾瀬に出かけた。決して、皿伏山を下に置いているわけではなく、皿伏山そのものは、もう10年来、行きたいと思っていた山だが、荷鞍山がヤブ系の山ということを知り、一気に浮上した。朝早く出るよりも、涼しい現地で寝た方がいいのではと、富士見下の駐車場に着いたのは23時15分。月を見ながらビールと焼酎を飲むつもりで用意していった。雨が降った直後のため、空は真っ暗。外灯なんかない。他に6台置いてあったが、明かりのついている車などなく、ランプを点けるのも気がひける程で、足下にライトを置いて寝転がって飲んだ。ここも決して涼しくはなく、窓を開けると、蚊と蛾が飛び込んで来る。窓も閉め切る。蒸し暑い。そして、音も明るさもないから、全然つまらない。ビールも半分飲んだだけで捨てた。目覚ましは5時にセット。明日は丸一日使えるから、出足が遅くなってもいいとは思っていた。
(朝の駐車場)
(こんな林道歩き)
ところが、寝たかどうかもわからない状態のまま、4時に起こされた。もう、車から置き出して、うろうろしている方々がいる。どうせ寝られなかったついでに、自分も起き出す。タバコを1本吸って、トイレに直行。ここのトイレは歩いて2分弱くらいのところにある。水洗の100円募金。トイレに行くのに現金を持参するといった習慣はない。それなりの成果があったからほっとした。これが成果なしだと、ずっと気になる。まあよかった。追加分は、途中の状況まかせ。4時40分出発。自分より早く起きだした方々は、まだ、相変わらずうろうろしている。人を起こしておいて、何でさっさと出て行かないの。迷惑。心配性をそのまま山に持ってこないでもらいたいものだ。さて、ここから富士見小屋まで延々と林道歩きだ。コースタイムは2時間45分。距離は6.3km。秩父の天目山林道歩きを体験しているから、この距離はまだ序の口といったところ。車が通るための林道だから、傾斜は急ではない。まだ薄暗い。昨夜は、かなり雨が降ったようだ。道路も、周りの木々も、かなり濡れている。この分では、皿伏山を先にした方がいいかも。
(何となく靄っている)
(富士見小屋)
(マイクロウェーブ)
何も考えずに歩いているが、朝靄がやけに気になる。陽もぼんやりとし、眺望も悪い。早いとこカンカンになって、水気を蒸発させてくれないと、露でずぶ濡れになる。馬洗渕5時22分、元休憩所5時35分。帰路で気付いたのだが、他に十二曲、田代原のポイントがあった。途中、チャリのジイサンに抜かれる。この手もあったか。さて、このチャリジイ、以降、見かけなかった。もしかして、そのまま、鳩待峠までチャリで行ったのかもしれない。しかし、タフな方。感心する。富士見小屋6時10分。林道歩きは1時間半だった。小屋には何人か泊まっているようだが、表通りの小屋に比べれば、活気がないのは致し方ない。尾瀬には、尾瀬ヶ原と尾瀬沼を見に来る方々が押し寄せるのだから。ここから、いくつかの分岐がある。自分の歩くコースは、さらにうらぶれた、尾瀬沼直行コース。マイクロウェーブ反射板のある施設までは車道もあって整備はされているが、そこから先は、一気に調子が狂う。ハイキング道は石がごろごろ転がって整備もされず、木道は廃れたままで放置されている。表と裏はこうも違うものか。荷鞍山が正面にはっきりと姿を現した。みるからにヤブ山。
(一気に悪路になる)
(白尾山)
まだ朝靄が漂っている。木道は滑る。あちこちに水溜まりができて、ぬかる。道に覆い被さるササはたっぷりと水玉をつけ、ズボンの裾が濡れる。スパッツを付ける。やはり、これでは、荷鞍山は後回しだな。テープが2本垂れたところがあった。ここが荷鞍山に向かう作業道だろうか。見当だけつけて白尾山に向かう。たいして登らないうちに白尾山。7時。山頂という感じがまったくしない。ここでタバコを拾う。マルボロライト。未開封。もったいないのでいただく。自分が吸っているやつよりも弱いから、I男にでもやるか。早起きは3文の得か。ここからセン沢田代まで一気に下る。ちらちらと燧ヶ岳の双耳が木の間から臨まれる。道は相変わらず悪路。靴はドロだらけ。ここで靴に異変を感じた。右は外が濡れても中が乾いているのに、左はいつの間にやら水浸しになっている。靴を見てみた。靴底の接合部分が口を開けていた。これでは水もしみ込む。応急処置もできないし、下山までずっとこれで通した。あと1回使って廃棄と決めていたが、寿命はとうに過ぎていた。ガボガボと音こそしないが、足もさっさとふやけ、サンダルで歩いているようなものだ。
(皿伏山)
7時30分、セン沢田代。尾瀬風の名前だが、ハイキング道に湿原が広がっているわけでもなく、ただの樹林帯の中の平地。ここからじわりじわりと上りに入る。しかし、ここまでの下りは、帰りに応えそうだな。心持ち、良くなったようなハイキング道をくねくねと登って皿伏山。8時13分。ここも、白尾山と同じくただの通過点扱い。山頂らしくない。腰掛けるところもなく、腐った木にビニール袋を敷いて座った。そのまま腰をかけたら、ズボンが水を吸い込む。これが、自分が10年来、来てみようと思っていた山か。少々がっかりだな。モヤが切れたと思ったら、当たり前のことだが、あっという間に暑くなってきた。
(荷鞍山)
小休止後に荷鞍山目指して下る。いくらか道も乾きつつある。ササで濡れることはなくなった。やはり、セン沢田代からの白尾山への上りはつらかった。暑さのせいもあろう。頭に帽子をかぶれば蒸れるし、手拭いを巻けば暑い。どうにもならない。ここで初めて人と出会う。1人。ちょうど便意をもよおしていた頃で、平地になって、どうしようか迷っている時だった。失敗した。続いて1人、2人、2人。結局、そのままになってしまった。白尾山9時38分。ようやく戻った感じ。ちょっと下り、さっきの2本テープのところに行ってみる。ネット情報によれば、ヤブをこいで、数メートル進むと、立派な道に出会えるということだ。早速、ヤブに分け入る。とんでもない。数メートルどころか、20m進んでも背丈を超えるヤブとの戦いだ。あの目印ではなかったか。失敗。トラバース気味に巻いて戻る。トラバースしながら、荷鞍山への道に出会えることを期待したがダメ。ハイキング道に戻る寸前。上を人が向こうから歩いてくる。ここでガサガサやるわけにもいかず、通り過ぎるまでしばらくひそんでいた。ハイキング道に復帰。全身、真っ白。体力をかなり消耗。
(秘密の入口の目印)
(道はしっかりしている)
(作業道から振り返って荷鞍山)
間違ったところから、50mくらい先に、木の枝に赤テープを巻いているのを発見。もしかして、ここではと、よく観察。すると、木の間に踏み跡。これだ。入ってみる。ヤブなんかじゃない。心もとない小径ながら、先に行くと、しっかりした道になった。どんどん下る。最近はほとんど歩かれていない。水溜まりの周りに靴跡がない。大ぶりの枝が倒れたまま。ここを通れば、この枝を払うはず。鞍部まで達した。荷鞍山も目の前。しかし、ここで止めにした。今日の弱くなった体力では100m程度の標高差も無理のようだ。じわりじわりと暑くなっている。また来る機会はないかもしれない。この道に入れたことだけでも○にしておこう。取り付きから20分下り、30分かけてハイキング道に戻った。途中でUターンでもかなりグロッキー。残った体力はわずかといったところ。
(燧ヶ岳)
(大清水方面)
11時、マイクロウェーブ。当初、ここでエネルギー補給をしようと思っていたが、車が施設内に駐めてあり、車道の日陰に座り込んでおにぎりを食べる。風は通わない。2人連れのえらく軽装の外人が前を通る。コンニチハと言ったら、変な聞き慣れない言葉が返ってきた。ハローでないことは確か。どこに行くのだろう。ザックもない。手提げ袋だけ。富士見小屋11時20分。いたいた。小太りのオバサンを4人ほど引き連れた教祖のようなバンダナのオッサン。みんなから、ボスとか師匠とでも呼ばれているのだろうか。講義でも始まるかなと思っていたら、腹減ったから、ここでラーメンでも食べないか、だった。そして、続いて、高いからやめよう。笑っちゃった。他人のことはともかく、尾瀬に来たからには、せめて、尾瀬らしいところを見ておきたい。この小屋の近くにアヤメ平がある。標示では0.8kmとあって、少々うんざりだが、行けるところまで行ってみよう。
(アヤメ平)
ずっと木道の上りだった。なだらかだから何とか我慢もできる。ここでも人が多くなっている。2人以上のグループは、木道の両方にまたがって歩いているし、自分たちの話に夢中だから、大声を出さないと寄ってくれない。ようやく風が出て来て心地よい。今はワタスゲだらけだ。燧ヶ岳が正面に見え、池糖とともに、ようやく、尾瀬の典型的な風景に接した。空に浮かぶ雲は完全に夏の雲。満足して下山する。小屋に戻り、そのまま林道を下る。12時10分。とにかく暑い。
この林道、結構、水場が豊富で、沢水を水道管で流している。冷たい。途中、かなり飲んだ。退屈で暑い下り。これから登る人はいない。後ろに何人かいるようだ。話声が聞こえる。13時15分、駐車場着。下りの林道は1時間5分で済んだが、砂利道で、足の裏がとてつもなく痛い。駐車場の車は20台くらいに増えていた。気付かずに、陽のあたる側に置いたのが失敗した。あわてて、向かい側に移動して、窓を全開。今日の歩きは8時間半か。とにかく長かったな。
私は、暑さで外に出るのも億劫なのに。
ヤブシリーズが続き、読んでいて夏を感じて来ますね。
尾瀬と言うとやはり、アヤメ平のイメージだから、広くて清々しさが伝わってくるね。
靴の底が抜けたわけではなく、剥がれかかっていたのです。抜けていたら、裸足で歩くことになります。
湿気はわずかの時間でしたが、あの暑さにはどうにもなりませんね。これからは連日ですから、行く山もヤブ系は避けた方がいいようです。
尾瀬も、写真だけ見ていると清々しく感じるものですが、あれで風がなかったら、地上とまったく同じですよ。標高2,000mだから、地上に比べて12~13℃低いなんて理屈は通らないのが残念なところです。
有言実行で尾瀬の裏通りに行かれたのですね。
あの暑さは同じ山域にいた我らですのでよーくわかります。
荷鞍山への秘密の入り口の情報開示、有り難うございます。
これで藪を漕がずにいけますね。(いつになるかわかりませんが。)
荷鞍山までいけなかったのは残念でした。
たそがれさんも雪以外で断念することもあるのですね。
やはり寝不足が一番大きな原因でしょうか?
レポを拝見してあの長い林道歩きを思い出してしましたよ。
戻りの林道歩きが1時間ちょっととは驚きです。
疲れている時の砂利道の下りですので私などはゲンナリするところですが、たそがれさんはそれほど苦にならないとお見受けしました。
私は東北産のためか、暑さにはめっぽう弱く、夏山の途中Uターンは頻繁です。寝不足どころか、暑さ負けです。この時期、モミジ尾根から皇海山に向かうつもりで、国境平であえなく戻ったこともあります。身の程を知っていれば、この時期に行くこともなかったでしょう。
むしろ、ハイトスさんの平ヶ岳・酷暑14時間歩きというのは信じがたい話ですよ。
エリアマップに記された林道の歩行時間は、ちょっとかかり過ぎですね。半分で見ていた方がいいでしょう。苦にならないといったらおかしなものですが、平気であることは確かです。ただ、昨日まで、足裏が痛かったです。あれは林道歩きのせいでしょう。
秘密の抜け穴の件、オッサンさんのレポにもありましたけど、シラビソの木が4本固まってあります。マイクロウェーブ側の1本目に赤テープが巻いてありますよ。梱包用のテープ(タフロープ)はあちこちに垂れていますが、ビニールテープはここだけです。参考まで。
私も、那須の山で足を濡らし、藪ツユで全身びっしょりで歩いていました。同じく、足裏にドデカイ水泡をこしらえ、苦しんでおります。
ところで、荷鞍山。あらためて、地図を見てみました。2万5000図ではないので詳細は判りませんが、雪さえあれば、戸倉辺りから派生する尾根を使えば行けそうな気がしました。尤も、たそがれオヤジさんのことですから、藪を漕いでこその山かもしれませんね。
おいらとしては、いいヒントをいただきました。スキー利用で、チョット検討してみます。
実は、この荷鞍山、スキーで行くことを検討していたのですが、結局は行く機会がないままで終わっています。
この山域、スキーの場合、白尾山に行く方が多いですね。あと、林道をはさんで西側にある大行山ですか。
ぶなじろうさんのおっしゃるルートで行く方は、私の調べた範囲では皆無のようです。どんなものか試してみてください。
私も2年前の秋、荷鞍山を歩きました。
確かに入り口が分かりにくいです。
これは私の邪推かもしれませんが、荷鞍山に入られるのを快く思わないどなたかが、あえてボサで入り口を覆っているのではないか、という気があの時したものです。
横田昭二さんの『私が登った群馬300山(下)』に「富士見小屋」で休憩したとき(荷鞍山のことを)”あまり宣伝しないように”と言われたとの記述があるのを読んでいたための推測でしかないのですが・・・。
入り口の件は、ちょっと複雑な心境になりますね。残しておきたい、入って欲しくないという気持ちも重々に理解できますし、尾瀬の裏通りの、さらに横道それた山に好んで行く方があまたいるとも思えませんし。