◎2021年9月26日(日)
駐車地出発(10:32)……対岸登山道(10:36)……滝見スポット(11:01)……沢に下る(11:11)……滑川大滝見物(11:14~11:37)……滝見スポット(11:58)……駐車地(12:20)
二番煎じで栗駒山の紅葉見物に行った。早朝出発や車中泊する若さもないので宿での泊まりだ。栗駒往復だけではもったいない。米沢にある滑川大滝に立ち寄ることにした。この滝、3、4年前の瀑泉さんのブログ記事で拝見し、機会があればいずれ見たいと思っていた。今月いっぱいらしい緊急事態宣言期間も、実際はなし崩しになっている。先日の三条、コマタの滝の帰りに渋川伊香保インターから入ろうとしたら、入り口は長い列になっていた。こうなると、こちらの感覚も麻痺してしまう。ただ、高速割引が適用されないのはかなり痛い。
滑川大滝を選んだ理由は他にもある。普通なら、吊り橋を渡って山道を歩き、下って大滝に至るということになるが、今、この吊り橋が老朽化で通行止めになっている。ということは、川を渉って対岸に行かねばならず、その分、滝見客もほとんどいないと思ったからだ。
福島飯坂ICで下り、滑川温泉福島屋を目指す。いきなり余談だが、この宿には露天風呂が二つあり、両方ともに混浴とのことで、大方の女性客は内湯だけで済ますようだ。そんな不満が旅行サイトのコメントに寄せられていた。実際にどうなのかは知らない。それはともかく、国道から離れて宿に着くまで(一般車の駐車地は宿の手前)、9キロほどのカーブの多い狭い道が続き、まして待機場も少なく、普通車で行ったため、ひたすら、対向車が来ないことを祈りながら運転した。3台ほどとすれ違ったが、運よくいずれも待機場だった。
駐車場は意外に混んでいた。福島屋を見には行かなかったが、手前の駐車場には6、7台の車があり、みんな滝見かなと思ったが、実際に滝の往復で出会ったのは3人だけで、ほとんどが福島屋での日帰り入浴かと思う。天気はどんよりしていて、東北道を含め、来る途中でも雨にあたっていた。
(前川に下りる)
(ここを越えられずに右から迂回する)
(正規ルートに出た)
沢靴に履き替えて前川に下る。ヘルメットは不要だろう。たまたま、駐車場の脇に下った跡があったからで、実際はもっと上流側から渉るらしい。石がゴロゴロして歩きづらい。とにかく吊り橋近くで左岸側に渉ればいいらしいが、でかい石が邪魔で越えられない。致し方なく草付きの斜面を滑りながら登り、ヤブを少し歩くと、滝へ誘うテープが目の前にあった。テープは河原から続いていて、その先は車道から安全に下りられるようになっていた。無駄な川歩きをしたものだ。だが、これとて、ジャンプに自信があれば別だが、大方は足を濡らすことは避けられまい。沢のジャンプは危ないものと自分では思っている。まして、ジャンプ先の石が濡れていれば、こける可能性もある。
(上に使えない吊り橋が見える)
(一本道の登り)
あとは何も問題はない。山道が一本上っている。それを辿るだけだ。直登の、988m標高点を通過する尾根歩きは避け、裾野を巻くように、クネクネと設置されている。展望も何も無い。色づくにはまだ早い。
(尾根上の滝見のスポットから)
(アップで)
(沢へのルート図)
25分ほど歩いて尾根の平坦地に出た。道は狭くなりながらもさらに続いている。姥湯方面に行く道らしい。ここが感瀑台(櫓が組まれているわけではない)のようだ。巨大な滑川大滝が見えた。ようやくこの滝を見られたかと思うと感慨深くなる。ただ、ここからの展望はすっきりしない。木々の葉で滝の一部は隠れ、滝の下は見えない。これで我慢できるわけがない。脇についた道を下る。
(下りの途中で。紅葉がバックにあればきれいだろう)
(どんどん下る)
(沢に出た)
延々と下った。時折、左に見える滑川大滝の大きさに変化はない。時間は10分程度のものだったが、戻ることを考えると、どこまで下るのかと気になった。茶色の川床が真下に見えた時にはほっとした。
(ナメ歩き)
(甌穴がいくつかあった)
滝はまだ先だが、大きな石がゴロゴロしてはいるものの、基本はナメ沢になっていて、これも浅い。たまに甌穴らしきものもある。
(ゴーロになって滝はすぐそこ)
滝が近づく。でかい。巨瀑で、裾広がりは美しい。下部には幾重もの水の筋が落ちている。水量が多いかどうかは知らない。近づくに連れてカメラに滝が入らなくなった。広角レンズに換えて何とか収まった。それでも全体像を正面から撮るのはきついし、下からでは上の切れがよくわからない。落差80m、幅40mもあれば、ドローンでも使って撮るしかないだろう。滝をじっと見ていて、おかしなものを想起した。マンモスと巨大なタコ。
(以下、滑川大滝。説明不要)
顔と頭に冷たいものがあたった。飛沫かと思ったら雨だった。とうとう降り出したか。夢中になっていて気づかなかった。もっとここにいて、あちこちに移動したいが、本降りになっては風邪でも引きかねないので帰り支度をする。現に、気温は18℃あるかどうかで寒いくらいだった。
(帰路のナメ歩き)
(三人連れ)
(登り返し)
(途中で、落ち口をアップで)
(良かった。名残惜しい)
ナメを歩いていると、3人やって来た。ネエチャン2人に案内役らしきオッサン1人。
雨は坂登りをしている間に止んだ。坂はさほどにきつくはなかった。展望台からもう一度眺めて下る。もうだれにも会わない。こんな滝、もったいないなぁと思った。吊り橋の有無でこうも違うのだろう。吊り橋があればちょっときつい観光滝レベルだ。
(あとは淡々と)
(テープではここを渉るらしい)
テープに導かれて川を渉る。やはり濡れた。車道に上がる場所を間違ええたのか、力づくで這い上がった。
(駐車地に戻る)
車に戻る。他に滝はないかとスマホで検索しようとしたら電波が届いていなかった。曇り空はすっきりしない。風は冷たい。このまま、今夜の宿のある一関に向かう。滑川大滝を見られただけでも十分に満足だ。
駐車地出発(10:32)……対岸登山道(10:36)……滝見スポット(11:01)……沢に下る(11:11)……滑川大滝見物(11:14~11:37)……滝見スポット(11:58)……駐車地(12:20)
二番煎じで栗駒山の紅葉見物に行った。早朝出発や車中泊する若さもないので宿での泊まりだ。栗駒往復だけではもったいない。米沢にある滑川大滝に立ち寄ることにした。この滝、3、4年前の瀑泉さんのブログ記事で拝見し、機会があればいずれ見たいと思っていた。今月いっぱいらしい緊急事態宣言期間も、実際はなし崩しになっている。先日の三条、コマタの滝の帰りに渋川伊香保インターから入ろうとしたら、入り口は長い列になっていた。こうなると、こちらの感覚も麻痺してしまう。ただ、高速割引が適用されないのはかなり痛い。
滑川大滝を選んだ理由は他にもある。普通なら、吊り橋を渡って山道を歩き、下って大滝に至るということになるが、今、この吊り橋が老朽化で通行止めになっている。ということは、川を渉って対岸に行かねばならず、その分、滝見客もほとんどいないと思ったからだ。
福島飯坂ICで下り、滑川温泉福島屋を目指す。いきなり余談だが、この宿には露天風呂が二つあり、両方ともに混浴とのことで、大方の女性客は内湯だけで済ますようだ。そんな不満が旅行サイトのコメントに寄せられていた。実際にどうなのかは知らない。それはともかく、国道から離れて宿に着くまで(一般車の駐車地は宿の手前)、9キロほどのカーブの多い狭い道が続き、まして待機場も少なく、普通車で行ったため、ひたすら、対向車が来ないことを祈りながら運転した。3台ほどとすれ違ったが、運よくいずれも待機場だった。
駐車場は意外に混んでいた。福島屋を見には行かなかったが、手前の駐車場には6、7台の車があり、みんな滝見かなと思ったが、実際に滝の往復で出会ったのは3人だけで、ほとんどが福島屋での日帰り入浴かと思う。天気はどんよりしていて、東北道を含め、来る途中でも雨にあたっていた。
(前川に下りる)
(ここを越えられずに右から迂回する)
(正規ルートに出た)
沢靴に履き替えて前川に下る。ヘルメットは不要だろう。たまたま、駐車場の脇に下った跡があったからで、実際はもっと上流側から渉るらしい。石がゴロゴロして歩きづらい。とにかく吊り橋近くで左岸側に渉ればいいらしいが、でかい石が邪魔で越えられない。致し方なく草付きの斜面を滑りながら登り、ヤブを少し歩くと、滝へ誘うテープが目の前にあった。テープは河原から続いていて、その先は車道から安全に下りられるようになっていた。無駄な川歩きをしたものだ。だが、これとて、ジャンプに自信があれば別だが、大方は足を濡らすことは避けられまい。沢のジャンプは危ないものと自分では思っている。まして、ジャンプ先の石が濡れていれば、こける可能性もある。
(上に使えない吊り橋が見える)
(一本道の登り)
あとは何も問題はない。山道が一本上っている。それを辿るだけだ。直登の、988m標高点を通過する尾根歩きは避け、裾野を巻くように、クネクネと設置されている。展望も何も無い。色づくにはまだ早い。
(尾根上の滝見のスポットから)
(アップで)
(沢へのルート図)
25分ほど歩いて尾根の平坦地に出た。道は狭くなりながらもさらに続いている。姥湯方面に行く道らしい。ここが感瀑台(櫓が組まれているわけではない)のようだ。巨大な滑川大滝が見えた。ようやくこの滝を見られたかと思うと感慨深くなる。ただ、ここからの展望はすっきりしない。木々の葉で滝の一部は隠れ、滝の下は見えない。これで我慢できるわけがない。脇についた道を下る。
(下りの途中で。紅葉がバックにあればきれいだろう)
(どんどん下る)
(沢に出た)
延々と下った。時折、左に見える滑川大滝の大きさに変化はない。時間は10分程度のものだったが、戻ることを考えると、どこまで下るのかと気になった。茶色の川床が真下に見えた時にはほっとした。
(ナメ歩き)
(甌穴がいくつかあった)
滝はまだ先だが、大きな石がゴロゴロしてはいるものの、基本はナメ沢になっていて、これも浅い。たまに甌穴らしきものもある。
(ゴーロになって滝はすぐそこ)
滝が近づく。でかい。巨瀑で、裾広がりは美しい。下部には幾重もの水の筋が落ちている。水量が多いかどうかは知らない。近づくに連れてカメラに滝が入らなくなった。広角レンズに換えて何とか収まった。それでも全体像を正面から撮るのはきついし、下からでは上の切れがよくわからない。落差80m、幅40mもあれば、ドローンでも使って撮るしかないだろう。滝をじっと見ていて、おかしなものを想起した。マンモスと巨大なタコ。
(以下、滑川大滝。説明不要)
顔と頭に冷たいものがあたった。飛沫かと思ったら雨だった。とうとう降り出したか。夢中になっていて気づかなかった。もっとここにいて、あちこちに移動したいが、本降りになっては風邪でも引きかねないので帰り支度をする。現に、気温は18℃あるかどうかで寒いくらいだった。
(帰路のナメ歩き)
(三人連れ)
(登り返し)
(途中で、落ち口をアップで)
(良かった。名残惜しい)
ナメを歩いていると、3人やって来た。ネエチャン2人に案内役らしきオッサン1人。
雨は坂登りをしている間に止んだ。坂はさほどにきつくはなかった。展望台からもう一度眺めて下る。もうだれにも会わない。こんな滝、もったいないなぁと思った。吊り橋の有無でこうも違うのだろう。吊り橋があればちょっときつい観光滝レベルだ。
(あとは淡々と)
(テープではここを渉るらしい)
テープに導かれて川を渉る。やはり濡れた。車道に上がる場所を間違ええたのか、力づくで這い上がった。
(駐車地に戻る)
車に戻る。他に滝はないかとスマホで検索しようとしたら電波が届いていなかった。曇り空はすっきりしない。風は冷たい。このまま、今夜の宿のある一関に向かう。滑川大滝を見られただけでも十分に満足だ。