
◎2014年12月6日(土)
銅親水公園駐車場(7:31)……尾根ミス・撤退……松木川右岸河原ぶらつき……林道ゲート先(9:52)……駐車場(10:43)
松木川の林道を歩きながら、いつも、あそこをこう行って、ああ行けば中倉山に行けやしないかと眺めている尾根がある。もしかすれば、足尾のRRさんあたりが下りで使われる尾根ではないのかというのは自分の勝手な想像だ。ガチャ類を持たずに、松木川側から尾根を経由して中倉山に至るネット情報は見あたらない。その尾根がザレていたらヤバいし、途中で行き詰ったらどうにもならないだろう。だれか歩いてくれないものかと期待をしていた。ところが、やはり奇特な方というか、物好きな方もいるもので、最近、まさにこう行って、ああ行って石塔近くまで行かれた方のレポを山レコで見つけた。ごく最近の記事だ。
先にやられちまったなと残念な気持ちが半分ながらも、記事を拝見すると、「こう行って」の部分は急登ながらも草付きでザレなし。先の「ああ行って」部分は普通の尾根らしい。かなり参考になりました。でしたら、自分にも歩けるのではないでしょうか。これがにわかに浮上した本日の目標である。
きりんこさんの小足沢記事にコメントを入れたり、コンビニに寄ったり、岩宿遺跡でトイレに入ったり、低速車が延々と先を走っていたり…と、この時期の早起きのわりには普段よりもえらく時間がかかって銅親水公園に到着。本日の車は0台。とうとう足尾の山も季節外れになってしまった。この駐車場も氷瀑の時期まで閑古鳥だろう。
今朝は、足尾も夜半から雪だっただろうと思って来ただけに、町の中に白いものが見えないのは予想外ではあった。中倉山の山頂部北側にはうっすらと雪が付いている。気温は-3℃。風がないだけましだ。カップウドンを食べて出発。ここのところ、いつもポットに湯を入れて持参している。そうそう、今日はまっとうな尾根ではないだろうからと、ヘルメットをザックに括り付け、足は渡渉もあるだろうし、凍っているかもとスパ長にした。ついでながら、下着は今季初めての上下ヒートテックにしている。
(南岸尾根方面)

(先日歩いた仁田元沢右岸尾根)

やはり、林道の水たまりは凍っていた。言わずもがなのことだが、南岸尾根の山々は白くなっている。林道を通過する車が多い。きりんこさん情報によれば堰堤工事らしいが、その関係の車だろうか。手前の砕石場で始業していたらまずいなと思ってはいた。あそこからだと、尾根を登っている姿が丸見えのはずだ。この先入観の認識そのものが、本日の尾根ミスのきっかけであったようだ。
(それぞれの尾根の上部が見えていないため、この時点ですでに目標を誤っていた。正解尾根は先に見えている。堰堤工事のため水は濁っている)

砕石場の手前に導水管橋がある。これを渡れば、渡渉せずともいいのではと思ったが、右岸に渡ってからの河原歩きが長くなるだろうし、大きな石もごろごろしている。このアイデアは却下。
幸いに、砕石場はまだ稼働していないようだ。手前から河原に下りた。水は多い。うっかり左足を踏み外して水没。さっと上げたが、靴下がかなり水を吸い込んでしまった。靴下を絞る。幸先がよろしくない。
(取水施設?水が流れ出している)

(取り付いてすぐのところ。ザレている)

(やがて草付きになったが、岩に手はかけられない)

(砕石場。登って来た斜面が見えていない)

(「ああ行って」の尾根。今は「こう行って」の尾根上。あそこまでの我慢か)

ちょっと上流に向かうと、左手に砂防堰堤。先に古いコンクリの建造物。見に行くと、下から水が流れていた。取水施設だろうか。川の真ん前は採石場になっている。その時は、目の前の小尾根が「こう行って」の尾根だとばかりに思い込んでいた。何ら疑いもしない。
早速取り付く。この尾根、すぐに草付きにはなったが、結構ザレていて、ズルズルと滑るし、岩も手をかけるとポロっと砕ける。あまりいい尾根ではないなぁ。事前情報では「ザレなし」だったはず。急登ゆえ高度がどんどん上がる。左下はガレた涸れ沢。その上はザレている。逃げずにこの尾根を登るしかあるまい。この大分先に「ああ行って」の尾根が見えてくる。あそこまでの辛抱と我慢した。ヘルメットをかぶろうかと思いもしたが、ちょっと休憩するような手ごろな場所がない。ここ、ちょっとばかしヤバい尾根じゃないのか。スパ長にして正解だったわ。登って来た方を見ると、斜面が見えていなかった。右下には「みちくさ」が見え、上に大平山も見えている。向こう側・西側にも小尾根がある。あんな尾根、あったっけ?あそこは岩尾根っぽい。
(隣に正解尾根が見えている。かなり下に「みちくさ」)

(本尾根に乗るスポットが近づいた)

(登った尾根の一角がかろうじて見えてきた)

(尾根ミスにここで気づく。石塔は隣の尾根の延長線上にあった。この先に石塔尾根が覗いている)

正面に、この小尾根のピークが間近になる。あそこで本尾根に合流だ。幾分、傾斜が緩くなる。本尾根の先には、これまたザレた感じの小ピークがある。
本尾根に乗る。あれっ、なんかおかしいよ。石塔があんなところにある。この尾根の延長線上にあるはずなのに…。石塔は深いガレ沢を挟んだ隣の尾根先じゃないか。ここでようやく、登る尾根を間違っていたことに気づく。何てこった。まったくおめでたい話だ。
正面のピークの後ろには石塔尾根(井戸沢左岸尾根)が見えている。つまり、石塔尾根の枝尾根を登っていたということだ。はて、どうすんべぇ。こうなったら、このまま石塔尾根に乗って中倉山に向かうのも一つの手だが、どうも、あのザレた石塔尾根は嫌いだ。運よく、例のキレット部は過ぎているからまだいいが、切れ立ったところは先にいくつかある。まさか、キレット経由で戻るわけにもいくまい。あの尾根歩きは一回ぽっきりのままにしておきたい。
(あれを越えれば石塔尾根だが、ここで撤退)

(あの辺からガレ沢に下るとしよう)

(ガレ沢下り)

撤退するか。そうと決まればいさぎよい。さっさと下りにかかる。だが、そうスムーズには下れない。こんなザレ案配の尾根の下りは神経をすり減らす。もろい岩にも手をかけられないし、力も加えられない。ズルズルしながら下って、ガレ沢に逃げることにした。
沢の石はゴロゴロとし、すべてが浮石といった感じであったが、何とか下った。その間、ヒザをしこたま大石にぶつけ、血を滲ませる。堰堤に着いた時にはほっとした。ヤレヤレ、バカなことをした。堰堤の階段を伝って河原に出た。
(間違い尾根を見上げる)

もはや、気持ちも新たに本日の目標を達成する気分にはなれないが、このまま帰るというのもどうかと思い、右岸をそのまま上流に歩いて行く。また砂防ダムがあって、その先に本来の目標尾根が見えた。何を錯覚したのか、こちらになると、砕石場からは丸見えとはならず、むしろ、「みちくさ」から丸見えといったところだろう。
(上流に向けて河原歩き)

(正解尾根)

ここまで来たのだからと、「こう行って」の小尾根に取りついてみた。ちょっと大股で乗る形になったが、別に正面から登らずとも、脇からも登れるようになっている。この場合は小股で済む。確かに急ではあるがザレてもいず、岩に手をかけても崩れる心配はない。岩には赤ペンキで何やら書かれている。工事用のマークだろうか。失敗したなぁと改めて後悔した。
今日はこの辺でやめておこう。いずれ「改めて」となるが、来年以降のお話だ。あるいは、これで終わりの可能性もありか。
(あれも取水施設か。あるいは橋げたの残骸か)

(以前からあったのか、こちらを歩いたのは初めてだったので別林道の存在は知らなかった)

右岸側の河原を歩いたことはなかったので、そのまま先に進んでみる。ここにも取水施設のようなコンクリが数本建っている。今でも利用されているのだろうか。かなり古いものだ。そして、長い鉄の土管が数本さらされている。左岸側には「みちくさ」が見え、その下の河原では重機が河原を整備している。
(少しばかり気持ちよく歩けた)

(シカ除けフェンス。下は川なのだが、意義はあるのだろうか)

(反対側から堰堤の工事現場)

たらたらと先に行く。左にまた砂防ダム。ここには水が流れている。そして、右下に工事用の林道が拓かれている。これは新しいようだ。上流に向かっている。河原を避けて、上の原っぱのようなところを歩いて行くと、左手にシカ除けフェンスが現れた。フェンスに沿って踏み跡が続いている。それを辿ってみると、下に砂を積んだダンプが見え、その先には堰堤が見え、重機が動いていた。なるほど、ここの工事か。ここから先には行けないし、工事の人の目に入ってしまう。戻るか。工事用の階段を使って林道に出、すぐに横切って左岸に渡る。ここでまた水をかぶったが、もうそのままにしておく。
(林道ゲート。新しいタイヤの跡がかなりあった)

ちょっとややこしい歩きをして、またフェンスにぶつかり、切れたところで林道に出た。ゲートのあるところだ。先に行くと、確かに車が通れるようになってはいるが、すぐの堰堤の工事だから、整備されているのは大平山南東尾根の取り付き周辺だけだ。堰堤の上では、重機で大きな土嚢のようなものを積んでいた。もうこの辺でいいだろう。引き返すとしよう。
(正解尾根の先に見える石塔をアップで)

「みちくさ」が今季は閉鎖したことは知っていた。ベンチに腰掛け、タバコを吸いながら正解尾根とミス尾根を眺めた。ここまで来ていたら間違うことはなかったろうに。思い込みで砕石場手前から下ったのがミスだった。
(改めてミス尾根)

(冬支度の準備だろうか)

今日は車がやたらと入っていた。堰堤工事も大がかりなものなのだろうか。NPO法人の車も見かけた。斜面に肥料でも撒いているのだろうか。作業している方々はいずれも年配の方だ。
ザックを背負ったジイサンがやって来た。こんな時間、どこに行くのだろうか。聞くと、山に行くわけでもなく、撮影が目的らしい。大きなカメラを持っていた。
親水公園に到着。車は自分のだけ。バイクが1台あったが、あのジイサンのだろう。地元の方だったようだ。知らぬ間に青空が消えていた。南岸尾根も隠れた。これから雪かもしれないなぁ。たかが3時間歩きではあったが、その意味では早めの撤退で正解だったかも。あるいは、それを望んでいた気持ちもあったかも。気温が下がってきたためか、ぶつけたヒザがやたらに痛くなってきた。
銅親水公園駐車場(7:31)……尾根ミス・撤退……松木川右岸河原ぶらつき……林道ゲート先(9:52)……駐車場(10:43)
松木川の林道を歩きながら、いつも、あそこをこう行って、ああ行けば中倉山に行けやしないかと眺めている尾根がある。もしかすれば、足尾のRRさんあたりが下りで使われる尾根ではないのかというのは自分の勝手な想像だ。ガチャ類を持たずに、松木川側から尾根を経由して中倉山に至るネット情報は見あたらない。その尾根がザレていたらヤバいし、途中で行き詰ったらどうにもならないだろう。だれか歩いてくれないものかと期待をしていた。ところが、やはり奇特な方というか、物好きな方もいるもので、最近、まさにこう行って、ああ行って石塔近くまで行かれた方のレポを山レコで見つけた。ごく最近の記事だ。
先にやられちまったなと残念な気持ちが半分ながらも、記事を拝見すると、「こう行って」の部分は急登ながらも草付きでザレなし。先の「ああ行って」部分は普通の尾根らしい。かなり参考になりました。でしたら、自分にも歩けるのではないでしょうか。これがにわかに浮上した本日の目標である。
きりんこさんの小足沢記事にコメントを入れたり、コンビニに寄ったり、岩宿遺跡でトイレに入ったり、低速車が延々と先を走っていたり…と、この時期の早起きのわりには普段よりもえらく時間がかかって銅親水公園に到着。本日の車は0台。とうとう足尾の山も季節外れになってしまった。この駐車場も氷瀑の時期まで閑古鳥だろう。
今朝は、足尾も夜半から雪だっただろうと思って来ただけに、町の中に白いものが見えないのは予想外ではあった。中倉山の山頂部北側にはうっすらと雪が付いている。気温は-3℃。風がないだけましだ。カップウドンを食べて出発。ここのところ、いつもポットに湯を入れて持参している。そうそう、今日はまっとうな尾根ではないだろうからと、ヘルメットをザックに括り付け、足は渡渉もあるだろうし、凍っているかもとスパ長にした。ついでながら、下着は今季初めての上下ヒートテックにしている。
(南岸尾根方面)

(先日歩いた仁田元沢右岸尾根)

やはり、林道の水たまりは凍っていた。言わずもがなのことだが、南岸尾根の山々は白くなっている。林道を通過する車が多い。きりんこさん情報によれば堰堤工事らしいが、その関係の車だろうか。手前の砕石場で始業していたらまずいなと思ってはいた。あそこからだと、尾根を登っている姿が丸見えのはずだ。この先入観の認識そのものが、本日の尾根ミスのきっかけであったようだ。
(それぞれの尾根の上部が見えていないため、この時点ですでに目標を誤っていた。正解尾根は先に見えている。堰堤工事のため水は濁っている)

砕石場の手前に導水管橋がある。これを渡れば、渡渉せずともいいのではと思ったが、右岸に渡ってからの河原歩きが長くなるだろうし、大きな石もごろごろしている。このアイデアは却下。
幸いに、砕石場はまだ稼働していないようだ。手前から河原に下りた。水は多い。うっかり左足を踏み外して水没。さっと上げたが、靴下がかなり水を吸い込んでしまった。靴下を絞る。幸先がよろしくない。
(取水施設?水が流れ出している)

(取り付いてすぐのところ。ザレている)

(やがて草付きになったが、岩に手はかけられない)

(砕石場。登って来た斜面が見えていない)

(「ああ行って」の尾根。今は「こう行って」の尾根上。あそこまでの我慢か)

ちょっと上流に向かうと、左手に砂防堰堤。先に古いコンクリの建造物。見に行くと、下から水が流れていた。取水施設だろうか。川の真ん前は採石場になっている。その時は、目の前の小尾根が「こう行って」の尾根だとばかりに思い込んでいた。何ら疑いもしない。
早速取り付く。この尾根、すぐに草付きにはなったが、結構ザレていて、ズルズルと滑るし、岩も手をかけるとポロっと砕ける。あまりいい尾根ではないなぁ。事前情報では「ザレなし」だったはず。急登ゆえ高度がどんどん上がる。左下はガレた涸れ沢。その上はザレている。逃げずにこの尾根を登るしかあるまい。この大分先に「ああ行って」の尾根が見えてくる。あそこまでの辛抱と我慢した。ヘルメットをかぶろうかと思いもしたが、ちょっと休憩するような手ごろな場所がない。ここ、ちょっとばかしヤバい尾根じゃないのか。スパ長にして正解だったわ。登って来た方を見ると、斜面が見えていなかった。右下には「みちくさ」が見え、上に大平山も見えている。向こう側・西側にも小尾根がある。あんな尾根、あったっけ?あそこは岩尾根っぽい。
(隣に正解尾根が見えている。かなり下に「みちくさ」)

(本尾根に乗るスポットが近づいた)

(登った尾根の一角がかろうじて見えてきた)

(尾根ミスにここで気づく。石塔は隣の尾根の延長線上にあった。この先に石塔尾根が覗いている)

正面に、この小尾根のピークが間近になる。あそこで本尾根に合流だ。幾分、傾斜が緩くなる。本尾根の先には、これまたザレた感じの小ピークがある。
本尾根に乗る。あれっ、なんかおかしいよ。石塔があんなところにある。この尾根の延長線上にあるはずなのに…。石塔は深いガレ沢を挟んだ隣の尾根先じゃないか。ここでようやく、登る尾根を間違っていたことに気づく。何てこった。まったくおめでたい話だ。
正面のピークの後ろには石塔尾根(井戸沢左岸尾根)が見えている。つまり、石塔尾根の枝尾根を登っていたということだ。はて、どうすんべぇ。こうなったら、このまま石塔尾根に乗って中倉山に向かうのも一つの手だが、どうも、あのザレた石塔尾根は嫌いだ。運よく、例のキレット部は過ぎているからまだいいが、切れ立ったところは先にいくつかある。まさか、キレット経由で戻るわけにもいくまい。あの尾根歩きは一回ぽっきりのままにしておきたい。
(あれを越えれば石塔尾根だが、ここで撤退)

(あの辺からガレ沢に下るとしよう)

(ガレ沢下り)

撤退するか。そうと決まればいさぎよい。さっさと下りにかかる。だが、そうスムーズには下れない。こんなザレ案配の尾根の下りは神経をすり減らす。もろい岩にも手をかけられないし、力も加えられない。ズルズルしながら下って、ガレ沢に逃げることにした。
沢の石はゴロゴロとし、すべてが浮石といった感じであったが、何とか下った。その間、ヒザをしこたま大石にぶつけ、血を滲ませる。堰堤に着いた時にはほっとした。ヤレヤレ、バカなことをした。堰堤の階段を伝って河原に出た。
(間違い尾根を見上げる)

もはや、気持ちも新たに本日の目標を達成する気分にはなれないが、このまま帰るというのもどうかと思い、右岸をそのまま上流に歩いて行く。また砂防ダムがあって、その先に本来の目標尾根が見えた。何を錯覚したのか、こちらになると、砕石場からは丸見えとはならず、むしろ、「みちくさ」から丸見えといったところだろう。
(上流に向けて河原歩き)

(正解尾根)

ここまで来たのだからと、「こう行って」の小尾根に取りついてみた。ちょっと大股で乗る形になったが、別に正面から登らずとも、脇からも登れるようになっている。この場合は小股で済む。確かに急ではあるがザレてもいず、岩に手をかけても崩れる心配はない。岩には赤ペンキで何やら書かれている。工事用のマークだろうか。失敗したなぁと改めて後悔した。
今日はこの辺でやめておこう。いずれ「改めて」となるが、来年以降のお話だ。あるいは、これで終わりの可能性もありか。
(あれも取水施設か。あるいは橋げたの残骸か)

(以前からあったのか、こちらを歩いたのは初めてだったので別林道の存在は知らなかった)

右岸側の河原を歩いたことはなかったので、そのまま先に進んでみる。ここにも取水施設のようなコンクリが数本建っている。今でも利用されているのだろうか。かなり古いものだ。そして、長い鉄の土管が数本さらされている。左岸側には「みちくさ」が見え、その下の河原では重機が河原を整備している。
(少しばかり気持ちよく歩けた)

(シカ除けフェンス。下は川なのだが、意義はあるのだろうか)

(反対側から堰堤の工事現場)

たらたらと先に行く。左にまた砂防ダム。ここには水が流れている。そして、右下に工事用の林道が拓かれている。これは新しいようだ。上流に向かっている。河原を避けて、上の原っぱのようなところを歩いて行くと、左手にシカ除けフェンスが現れた。フェンスに沿って踏み跡が続いている。それを辿ってみると、下に砂を積んだダンプが見え、その先には堰堤が見え、重機が動いていた。なるほど、ここの工事か。ここから先には行けないし、工事の人の目に入ってしまう。戻るか。工事用の階段を使って林道に出、すぐに横切って左岸に渡る。ここでまた水をかぶったが、もうそのままにしておく。
(林道ゲート。新しいタイヤの跡がかなりあった)

ちょっとややこしい歩きをして、またフェンスにぶつかり、切れたところで林道に出た。ゲートのあるところだ。先に行くと、確かに車が通れるようになってはいるが、すぐの堰堤の工事だから、整備されているのは大平山南東尾根の取り付き周辺だけだ。堰堤の上では、重機で大きな土嚢のようなものを積んでいた。もうこの辺でいいだろう。引き返すとしよう。
(正解尾根の先に見える石塔をアップで)

「みちくさ」が今季は閉鎖したことは知っていた。ベンチに腰掛け、タバコを吸いながら正解尾根とミス尾根を眺めた。ここまで来ていたら間違うことはなかったろうに。思い込みで砕石場手前から下ったのがミスだった。
(改めてミス尾根)

(冬支度の準備だろうか)

今日は車がやたらと入っていた。堰堤工事も大がかりなものなのだろうか。NPO法人の車も見かけた。斜面に肥料でも撒いているのだろうか。作業している方々はいずれも年配の方だ。
ザックを背負ったジイサンがやって来た。こんな時間、どこに行くのだろうか。聞くと、山に行くわけでもなく、撮影が目的らしい。大きなカメラを持っていた。
親水公園に到着。車は自分のだけ。バイクが1台あったが、あのジイサンのだろう。地元の方だったようだ。知らぬ間に青空が消えていた。南岸尾根も隠れた。これから雪かもしれないなぁ。たかが3時間歩きではあったが、その意味では早めの撤退で正解だったかも。あるいは、それを望んでいた気持ちもあったかも。気温が下がってきたためか、ぶつけたヒザがやたらに痛くなってきた。
私も同じようなことを考えながらいつも眺めていたところですね。沢入山方面からの下りで使えたら便利だろうな~と思っていました。
そのうちにと思っていたのでネットで調べたこともなかったのですが、そんなに情報が少ないとは逆に以外でした。ヤマレコの記録は見ていませんが、たそがれさんも尾根を間違えなければ問題なく登れたのでしょうね。チャンスがあれば私も年内に行ってみますよ。詳細は記事にしないと思いますが。
やはり足尾好きな方は同じようなことを考えるものですね。
年内ですか。これまた忙しい。雪が付いたら、下部はちょっと危ういんじゃないかなと思ったりしているのですが。
そうですね。こういうルートは、あまり詳細は出さない方がいいですね。今でこそ、私も、足尾の、人が歩かないような秘策コースはGPS軌跡も出さないようにしているのですが、以前は派手に出していましたから後悔していますよ。
塔の峰に行った際、地図ではなく、どなたかのGPS軌跡の刷り出しを見せられ、ルートを尋ねられたことがあります。こういう歩き方にはえらく疑問が出てしまいます。それが自然にピンクテープにつながっているような気がしないでもないのですよ。
予定尾根、松木沢から見ると逆くの字に見える尾根だと思いますが、自分かなり昔に下降に使って以来行ってないですよ。ま、松木沢の徒渉が面倒というのが理由ですが。最上部の岩塔の巻きがザレてた位しか記憶にないです。が、たそがれオヤジさんには問題ないと思います。
これからの足尾は昔ながらの静かな山に戻りますが、やっぱり寒いですよね。
その時間では、RRさんも足尾には行かれなかったようですね。
先週よりも昨日と、足尾も日増しに寒くなっているような気がいたします。風がないだけでも助かったといったところでした。これからはそうもいかないでしょうね。
あそこ、RRさんは最近、利用されていないのですか。今でも頻繁に利用されていると思っておりました。もっぱら奥の方なんでしょうね。
石塔周辺はザレですか。やはりねぇ。下からではすんなりと見えていても、石塔から眺めた記憶ではそうでもなかったし、他人様の情報なんて、主観先行での話だし、まっとうに自分に置き換えるべきことではないですよね。
みー猫さんのご指摘のとおりですよ。だれかが行って、その記録を目にしなければ、そのまま眺めて終わるだけのことです。
今回は尾根ミスといった門前の所で失敗しましたが、依然として、自分も行けると思い込んでいるのもまた愚かな話です。
見た目は急峻だが、実際に歩いてみるとそうでもない。これだったら、先まで行けるだろう。これが危うい考えかもしれませんね。
正解尾根の末端には、古いテープがありました。作業用はペンキの書き込みでしたから取り付きの目印でしょう。歩いている人もいるんだか、いたのでしょうね。
その先にテープを付けたら、一方通行の明瞭な道に目印を付けるようなものでしょう。
工事車両も入り込み、足尾の山も、そろそろ松木からはしばらく離れることにいたします。
今回のはあくまでも「挑戦」でして、「実行」したわけではないのです。
まして、「北尾根」ではなく、「石塔北尾根」ですよ。北尾根でしたら、手ぶらで登れるわけがないし、歩きながら、「あそこ登れやしないか」などと夢想することもありませんよ。
で、その石塔北尾根ですけど、あくまでも見た目の話ですよ。私が間違って歩いた尾根に比べれば、条件はまだいいような感じはいたしました。
でも、どうなんでしょうかね。歩いたところで征服感はあったとしても、「いい尾根を歩いた」といった感が残ればいいのですが。
何だか、これから先、登ることはないような言い訳を今から記しているような気がしないでもないですが、危うい思いをするよりも、もっと安心して登れる未踏尾根を探し回った方が賢明といった気はいたします。
とはいえ,松木川からでは,みちくさや工事関係者の目が気になって,容易には取り付けないだろうし,今回のように,気ばかりあせって尾根間違いを起こしかねないですネ。
それにしても,偶然とはいえ,あの井戸沢左岸尾根の支尾根とは。
キレットの先に繋がっていたのなら,そのまま歩いてバリエーションとして謳っても良かったのではないかと(笑)。
まぁ,自分はマダマダ,松木の奥地や大平にネタを残してますので,当分,北面はご遠慮いたしますヨ。
いよいよと申しましたも、この時期に歩ける、松木方面のネタがなくてやってみたのですが、確かに気のあせりはあったでしょうね。出発時間も遅い時間帯ですし。
私には、間違って歩いた尾根よりも、井戸沢左岸尾根の方が恐怖でしたよ。あそこだけは二度とゴメンですよ。いくらキレットを過ぎたところに合流とはいってもねぇ。あそこで転落したら、それこそ人の目もなくてそのままですよ。
きりんこさんが近々歩くようですし、その結果を待って、改めての検討に入ることにいたします。
その間、しばらくは秩父か餅ヶ瀬方面に逃げることにしますよ。