谷川岳で沢登りをするつもりはない。そんな度量もない。やさしく歩いて見られる滝はないかと探すと「白鷺の滝」があった。滝そのものまでのアクセスはあっさりしたもので、それではあっけないので、その西黒沢上流にあるナメ床歩きを楽しむことにした。意外にゴーロが続き、ナメまでは遠かった。ナメそのものは楽しむことができたが、特にゴーロ帯歩きでの暑さにはまいった。この時期の沢歩きは、山よりは涼しい感じがしないでもないが、甘く考えると、熱中症を起こしかねないので注意しないといけないなと思った。 . . . 本文を読む
梅雨明けで予想どおりに激暑が続く。低山歩きなんかしていたら熱中症になるのは目に見えている。さりとて、すでにその気力も体力もないが、泊まりがけの高山にでも行けば、ワクチンを二度接種済みとはいってもコロナ感染の可能性はある。しばらくは涼を求めての沢歩きと滝見が続くだろう。谷川岳周辺の沢歩きに一人で行く勇気もないので、とりあえずは県内奥の楽そうな滝見で済ませて、徐々にエリア拡大ということにしようか。 . . . 本文を読む
ちょっとそこまでと、軽い気持ちで出かけた藤岡の雨降山だった。物足りなさをカバーするために大鳥屋山を追加してもたかがしれた歩きだ。ところが、林道が近くを通っているという気安さからが、尾根を間違えたばかりにとんでもない歩きになってしまった。久しぶりの山中彷徨をした。そちらの印象が強くて、果たして山はどうだったのか問われると返答のしようがない。展望台は展望地ではなかったのだから。せいぜい、「葉が落ちた晩秋の頃ならからっとして気持ちよく歩けるかもね」としか答えようがない。 . . . 本文を読む
甘楽町に滝なんぞあるのかと思っていたが、まさかの有りだった。不動滝はともかく、飛龍の滝は見応えがあった。ただ、残念なのは水量が足りないこと。タイミングが悪かった。水量が豊富なら、さぞ豪瀑だろうと思うと残念だった。 . . . 本文を読む
考えてみれば、チャツボミゴケ公園に興味があったことは確かだが、昨年、行きかけて猛烈なヤブに閉口してさっさと戻ってしまった常布の滝に未練があったからだろう。滝から近いところにある公園だということで。前回の御飯岳のヤブ漕ぎで、しばらく遠ざかっていたその手の世界にまた近づいてしまったようだ。それはともかく、せっかくのチャツボミゴケ公園も、天然記念物のコケを見るだけではつまらない。周囲には標識もしっかりしたハイキングコースが通っている。紅葉の時期を狙えば、大平湿原までの間、あるいは芳ケ平まで足を延ばせば、素晴らしい光景に出会えるかもしれない。 . . . 本文を読む
群馬百名山のラスト、長野県境の御飯岳に行った。万座峠から先の県道の通過はネット情報では冬期通行止めが解除されていた。だが、通行止め区間は2か所にわたっていて、ともに開通のはずが、手前はともかく、その先のゲートは閉ざされたままで、毛無峠までは車で行けなかった。苦肉の策で北尾根から御飯岳に登ることになったが、まさか、とんでもない熾烈なヤブ漕ぎになるとは思いもしなかった。下りの極楽歩きを味わい、心身ともにくたびれ果てて帰宅したが、さすがに、翌日予定の歩きは無茶な状態だったのでやめた。考えてみれば、群馬百名山歩きのラストとしては、自分にはふさわしい歩きになったのかなとも思っているし、短時間歩きといえばそれまでだが、総じて、自分には久しぶりのマニアック歩きになって満足もしている。だが、こんな歩きはゴメンだというのが本音のところで、今の年齢、体力に見合った歩きからはかなり逸脱してしまった。 . . . 本文を読む
西上州の山のアカヤシオは「ひとつばな」として、他の山域よりも見応えがあるということは知ってはいるが、まだ登ったことがなかった三ツ岩岳もその例外にもれずの咲きっぷりらしい。当初は、改めて薬師の滝の上を回って、人知れずの大津西尾根のアカヤシオ見物のつもりでいたが、つい、評判の三ツ岩岳を先行してしまった。花見の結果は三ツ岩岳の終わりかけのアカヤシオ見物だけで終わってしまった。大津西尾根も同じようなものだったとは思うが、ここのところしばらく、間に合わせの山ばかり歩いているせいか、気力の衰えを感じた山行になってしまった。老化のきざしであることに間違いはないが、この先を考えれば、何とか挽回しなければなとつくづく思う。ノンビリ山行もいいが、それは気分的にはまだ先に送りたいところだ。 . . . 本文を読む
以前から避けていたというか、思い出しもしなかった有笠山。ここで群馬百名山歩きを再開したら登らなきゃいけなくなってしまった。最初に山を見た時の印象は、自分には無関係の山でしかなかった。その山容への恐怖心が蘇ったものの、結果としては、文中に記すほどに危険がいっぱいの山ではなかったが、二度と行くことはあるまい。西上州の岩峰歩きをしている方が自分にはまだましだと思う。 . . . 本文を読む
中之条町の嵩山。別に意識してこれまで来なかったわけではなかった。山名の感じのイメージからして、岩峰といったイメージが強く、確かに岩峰ではあったが、伝説やら秘話、観音像群を持ち合わせた山とは知らなかった。後半で観音様探しには飽きかけたが、結構、楽しめる山だった。確認できなかった観音像は幾体か残ったが、すべてを見ておきたいといった気持ちは今後もおそらくは起きまい。こういうのは、体験しただけで十分のような気がする。 . . . 本文を読む
崇台山と高崎観音山。今回もまた群馬百名山の未踏歩き。目的は観音山の中腹にあるフクジュソウ見物だった。まばらながらもフクジュソウは楽しめた。ただ、歩いている時間よりも運転時間の方が長いのは何ともしがたい。群馬百名山も、残している山はそんな山ばかりだから、どうしてもついでを探さないといけないのが苦しい。 . . . 本文を読む
また神流町まで氷瀑見物に行って来た。二滝とも、期待したわりには半分氷結の滝だった。残念だったが、その辺で済ませようとしたのが失敗のもとだった。数日前の新聞に、日光の庵滝の氷瀑が見頃だという記事があった。新聞に出たからには混む。自分も見に行きたいが、この時勢で、山中ではあってもハイカーが多いところは避けたいし、なかなかうまくはいかないものだ。 . . . 本文を読む
雨の日にわざわざ行かなくともと思うのだが、翌日の日曜日は確実に雨か雪降りになるだろうし、短時間で歩ける無難な山を選んで行って来た。ずっと後回しにしてきた山も、積極的に行きたいと思わなかったから行かなかっただけのことで、景色も何も見えない中では、かえって山の印象を悪くしただけで終わった。山に対して失礼な歩き方ともいえる。こんな天気だから、あの山で済まそう。こんな安易な発想はもう持たないようにしよう。とはいっても繰り返すだろうが。 . . . 本文を読む
今年初の山歩きは川場村の雨乞山。その名前からして里山の典型で、やさしいイメージを感じる。そんな気分で行ったのが間違いの元。これは、自分の歩きの失策に起因するものだが、雪山に成り果てた雨乞山はすさまじく厳しい山であった。他人様の歩き記事を見てあざ笑った自分が、これでは逆に笑われてしまうというものだ。 . . . 本文を読む