フルート吹きの物思い

趣味のフルートと、それに関わるもろもろのこと。

フルートケースのガタ

2005-08-11 | 関連グッズ
フルートケースって、何を気にして買うのか?

ほとんど、たぶん、95%以上は買った時に楽器についてきたから気にしていない。というか気にできない。そんな感じなのではないだろうか。

比較的安価な楽器にはビニール?張りのケース。
もっと安いものには、プラスチックケース。
ある程度以上高級なものには、革張りのケースがついてくるのが普通と思われる。

「ある程度」以上になると、通常の黒色の皮から、赤やワインレッドになったりする。私のサンキョウにはワインレッドのケースがついてきたけど、あまり赤系のケースは趣味が良いと思えずいまいち気に入らない。ひとそれぞれだと思うけど。

金の楽器になると、皮自体もなにやらすごい柄になったりして、私に言わせると、悪趣味度が増しちゃったりする。


パールとかミヤザワとかパウエルだと、木製のケースがあるようだ。
これがかっこいい。耐衝撃性というとあまりよくないらしいが。
パールで、この木製ケース欲しい! と言ったのだけれど、他社製のフルートはは入らないそうだ。がっかり。
特注すると、それこそ目玉が飛び出てしまうような値段に。


ケースの外観も重要だけれど、やはり機能はしっかりしていてもらいたい。
この機能ばかりは、外観が高級でも良いとは限らないようだ。

買って10年以上たつ、マテキについていたフルートケース。年数がたっているにもかかわらず、楽器を入れた状態でケースを振ってもガタがない。メーカーがケースにも気を配っている証拠と言えると思う。少量生産で気を配った楽器を作っているメーカーは、付属品にも手抜きはないようだ。

反対に量産メーカーであるサンキョウは、安いもの(シルバーソニック)も高いもの(ハンドメイド)も、ケースを振るとガタガタと音がする。ハンドメイドの方は、一度購入店でフェルトを挟むという調整をしてもらったにもかかわらず。

ガタが多いと、楽器本体が振動であばれてしまって故障の原因となる。

おいおい。頼むよ。皮の種類を変えればいいってもんじゃないよ。高級って言うのは、材料だけじゃなくて手間暇かけることでしょ。さては、楽器ケースを手配しているであろうサンキョウの代理店の、プリマ楽器が楽器に対する愛情がないのか?

・・・・頼みますよ。
 他の量産メーカーのケースは大丈夫なのだろうか?

エキストラで その2

2005-08-08 | 吹奏楽、管弦楽&アンサンブル団体
吹奏楽へクラリネットのトラへ行ってきた。
2回目ということで、周囲を見回す余裕が少しできた。

吹奏楽のクラリネットパートというと、だいたい、1stは指も良く回って音量ばりばりの人。2ndや3rdは、それにくらべるとおとなしくて、人の影に隠れて吹きたいひとが約半数。そんなのが普通(?)というイメージを私は持っている。

しかし、ここは違う。みんな1stを、技術的にも、性格的にも(?)いける。
おとなしい人ばかりという吹奏楽のクラリネットパートのイメージを激しく打ち破り、やや自己主張が強い系美女?ぞろいでかなり強力。

という第二印象。

・・・・・正直、ちょっと怖いかも (;o;)
・・・・・早く慣れないと。 p(^ ^)q


クラパートの音は、ブラスらしい体育会系。
チアリーダーのよう、と言ったほうがわかりやすいか。
学生時代は、コンクールに向けて日夜バリバリ練習とか、応援団吹奏楽部系でステージドリルなんかもビシバシ、なんて感じ。私の偏見であるかどうかはまだわからない。

 オケで私の後ろでクラを吹いている女性は、指は器用に回るとは言えないいけれども、包み込まれるような太い音色。オケの方が良い、というつもりではないけれど、そういう「クラリネットらしい」音がもう一つ出ないのが残念。(自分のことは棚上げよ)


 もっとも、吹奏楽では、「クラリネットらしい」とか「フルートらしい」音色ってまず求められることはない(大作曲家の吹奏楽曲を除く)。特に管弦楽曲の吹奏楽編曲版では。
 ピッチカートのように、とか、そこは弦のトレモロのように、とか。そういう無神経なことをいう指揮者がよくいるけど、はっきり言って嫌い。

 そういえば、ここのブラスの指揮者はそういう理不尽で無神経かつ無教養なことは一切言わない。難解な用語も一切使わない。

 もしかしたらいい指揮者なのかも。

フルートのレッスン4回目

2005-08-06 | レッスン
今日は少し時間があったので、レッスンの前に楽器屋近所のスタバみたいな店(名称覚えてい)でコーヒータイム。
外はくそ暑かったので、アイスコーヒー。普段は熱いのを飲むのだけど。

コーヒーを飲みながら、コード音を書き込んだ楽譜を見ながらイメージトレーニング。
この音から始めて、こうして、この音につなげて・・・
いくらいきあたりばったりとは言っても、それなりに心の準備をしておかないと。


今回のせた写真は、その昔レッスンに使っていた楽譜(左)と、今課題として使っている枯葉の楽譜(右)。
どっちが難しいのか?

・・・・難しい問題だ。


今日のiPod伴奏は、前回までと違うやつ。
少しテンポが遅いのを見つけたのだとおっしゃる。これなら、前より考える時間がありますよ、おっしゃる。では、さっそくやってみましょうね。

・・・・・なんとか、カラオケ伴奏の最後まで(3or4コーラス)ぐらいやりとげる。
明らかに変なコードからはずした音もあったけど、なんとか楽譜(というか進行)から落ちずに、とちゅうでくじけずよく踏ん張ったかなぁ。


先生曰く。今のは大変良かったです。ジャジィでかっこよかったですよ。
ジャズを始めた生徒さんは、一度そういう(突破する?)時があるんです。

とのこと。そうですかぁ。(少しうれしい)


今のは、中音域から上で吹いていたので、下の音域も使った方が良いですよ。
(前回は下でばかり吹いていたので、ちょっとがんばって上を使ってみたらそればかりになっていた)

ブレークした音(息の音がまざった音、というか汚い音?)もつかいましょう。クラシック的な音ばかりではなくて。プロはいろいろな音を使い分けてます。

その模範例を吹いてくださる。
曲の中での使い分けはこしてます、とか。
同じフレーズを、普通のクラシックでも使う音と、ブレークした音でいろいろと表現が広がってくると。

どうやって出すかというと・・・口の中を狭くしているとのこと。
クラシックは口の中とか、のどは広げて吹く。

いまいち自由に使い分けはむずかしいのだけど、研究してみないと。
 ・・・・・いつ練習時間とれるのかが問題だ。


で、もう一度、カラオケiPodでトライ。
しかし、今度はいろいろ音域とか音とか気にしてたら途中で気合いが抜けてしまった・・・

よくできました。(ほんと?)
フラッターなんてできますか?
  ・・・はい一応できますが。
ばりばり使っていいですよ。特にフルートは。

はあはあ。

ここでフラッターを交えてデモ演奏。
むむぅ。「できる」と「使える」の差を実感。


今回はこんな感じで。
あれよあれよ、と時間終了。

たまたま私の前にレッスンしていた若い女性(音大出で、先生にレッスンにつくとともに、生徒を教えたり、コンクールに出たりしているらしい)と、私の後に来ているおじ様がレッスン室の外にいたので、先生がお互いを紹介してくれる。おじ様とはその後軽く雑談してから帰途についた。

Hi-MDのその後のその後

2005-08-03 | 関連グッズ
SonicStageのバージョンアップのお知らせが来ていた。

SonicStageとは、Hi-MDやネットワークウオークマン専用の音楽管理ソフト。アップルのiPodに対するiTunesのようなもの。私は、Hi-MDで録音した曲をPCに転送する用途にしか使わないのでよくわからないのだけど、その使いにくさには定評があるようだ。少なくとも私自身は、メニュー構成やアイコン類、用語がなんだかわかりにくく、積極的にインストールしたいソフトウエアではない。というか、削除したい。


すっかり使わなくなって久しいHi-MDだけれど。バージョンアップのお知らせをよく読んでみたら。

>Hi-MD機器で録音した音楽データのマイライブラリへの取り込みの回数に制限がなくなりました。

とある。

以前このブログに書き込んだことがあるが、Hi-MDは自分で自分の演奏を録音したにもかかわらず、PCへのデジタル転送が1度しかできない!
それですっかり意気消沈した私は、以降Hi-MDは見るのもむかつく存在になっている。

もしかして、ソニーはこの仕様作成ミスの大罪を認め、悔い改める気になったということだろうか?

他からもこの仕様作成ミスに対する抗議が多かったのか?
少しでも、私のブログが効いたのか?
ジャストシステムにまで、Hi-MDの仕様を問いあわせしたのが少しは効いたか??

少しは、SonicStageバージョンアップをして、またHi-MDを使ってもいいような気になってきたぞ。でもSonicStageのインストールって、なんだかむやみに時間と手間がかかって嫌なんだよなあ・・・・

単純に、録音した音楽データをPC転送して、WAV形式で保存してくれる「だけ」のソフト作ってくれないかなあ。ついでに、MP3かAACという汎用的なフォーマットに圧縮してくれると大歓迎なんだけど。

ところで、旧バージョンで一度転送してしまった音楽データは、SonicStageのバージョンアップでまた転送できるようになるのだろうか。もしだめなら、転送不可になってしまったディスクをソニーに持っていけばちゃんと当たり前の状態に直してくれるのだろうか?
自分で検証するのは鬱陶しいから、そのうちソニーに一度質問してみるかなぁ。

エキストラで

2005-08-02 | 吹奏楽、管弦楽&アンサンブル団体
先日、某吹奏楽団へ、エキストラとして練習に初参加してきた。


ここは私にとって初めての団体。私の高校の先輩が所属されていて、そちらからの依頼。もちろん全国的に供給過剰なフルートではなく、吹奏楽では慢性的人員不足のクラリネット。


クラリネットを衝動買い? して、はや約2年半。
この間、数えてみたら3団体計6回の演奏会(小さいもの含めて)にエキストラで参加させていただいている。これで4団体、7回めの演奏会になる(はず)。


ホントに人が足りないんですねぇ、クラリネットは。
これぢゃあ、フルートとどちらが本職なのかわからないぞ。
 (よく数えて見たら、フルートの方が本番数が多かった。ホッ)

今までエキストラで呼ばれていたところは、クラリネットの人数が少なく、バリバリ吹ける人も少なくて大変そうなところばかりだった。

そして、のんびりまったり系の楽団が多かった。
そこのサックス、指揮者の指示ちゃんと聞こえてるー? おーい、トランペットさーん、日本語理解できてるのー? ・・・そんな感じ。

ところが、ここはなんだかみんなばりばりに吹いている。クラの人数も少ないわけではないみたい。大曲を選曲したので、少数精鋭というわけにはいかないということらしい。

楽団としての気合いもばりばり。
練習中は皆様かなりの集中力。指揮者の言うことは、ほとんど瞬時に理解されて反映されている。 すっごーい。


管弦楽曲の編曲ものが、演奏曲目にある。
管弦楽曲を吹奏楽でやるとすごいことになる。1stクラリネットは。
超絶技巧の1stバイオリンを一手に引き受けるこの無謀さ。
音が高くて細かくて、まるでフルートの楽譜のようだ!?

たまにクラリネットを吹くと、フルートでは出てくることのない五線の下のほうが読みにくくて困るのだけれど、この曲に限ってはそんなことは全然ない。というか、読みやすい(笑)。

楽譜が読めればいいかというと、そんなことはない。
こんな音、今までクラでは出したことない! と、運指表を出しての悪戦苦闘。

「すみません、まだ楽譜をいただいたばかりなので~」
この定番言い訳、あと何回使えるのか・・・・・・・・・

フルートのレッスン その3

2005-08-01 | レッスン
ジャズフルートレッスンも3回目。
行き当たりばったりで吹く練習。

やっぱりクラシックでなれている人は、楽譜に指示されない音を出すのが怖いという。いやぁ、まさにその通り。

枯葉のコードネームとコードの構成音を書いた楽譜を見ながら。
例のiPodカラオケ(渋い伴奏です)をかけながら。一小節おきに、先生と交互に「行き当たりばったりで」吹く。それだけのことがなかなか厳しい。脳味噌がやたらと活性化するのがよくわかる。ある意味、とても楽しいかも。

次はなんと、あのマイルスデイビス(Tp)の枯葉の演奏を聴きながら(コードの楽譜はもちろん見ながら)、行き当たりばったりで吹いてみる。
ジャズのカラオケCDは、みなテンポが早いのだそうだ。このマイルスの録音は、テンポがとても緩やか。
緩やかなテンポだと、それなりに素人にも考える余地ができるのでいいということだ。

その後小休止を兼ねて、雑談タイム。

音楽は、「門」のようなものではないかとおっしゃる。「門」のきれいさではない。きれいな「門」だけではだめ。きれいなだけでは○○音楽大学(先生が見ているという音楽大学)の生徒みたいなもので、テクニックがあってもぜんぜんつまらないという。
マイルスの演奏は、ミュートをしたトランペットということもあるけれど、音色はクリアではないし、アタックもやや遅れ気味。その「門」自体はきれいではないのだけれど、その奥には、表現したいものがものすごくたくさん詰まっている。

激しく同意。

それは、ジャズを少しでも噛んでみたいと思った最大の理由。クラシックは、特にこうしたいという強大な情熱がなくても、それなりに、なんとなく、できてしまうという面がある。指だけまわっても、音楽はできないよ。
逆にジャズは、音符も読めない、楽典なんて知る由もない。そういう音楽。
ジャズもやってみると、クラシックの幅も広がるよ、と先生はおっしゃる。そうそう、それですよ。それ。

今回は、マイルスの録音を使ったけれど、ビルエバンス(p)の早いテンポの枯葉でも同じように練習できますよ、とデモ演奏。 ・・・・私には感心する以外のことはできない。

ま、そのうちに・・・

マイルスの演奏は、マイルスのテーマ演奏の後にキャノンボールアダレイのサックスアドリブがはいる。
そのアドリブについて、簡単な解説。
アドリブに入って、Cmのコードで使ったモチーフを、また同じコードが出てきたときに使っている。
プロでも、使い回しをしているんです。プロもそんなもんですよ。とおっしゃる。

そんなもんなんですかー。
でもなんだか高度だよなあ。


それと、もう一つ。
コードだけ書いてある楽譜をみて「行き当たりばったり」で吹いていると、途中でくじけるんですよねー。とご相談してみた。
いやあ、いろんなことがわかってますね。とのこと。そこらへんが、プロとのちがいでもあるらしい。クラシックと違って、一度くじけてしまうと復活が非常に困難なのがジャズの特徴。めちゃくちゃ強靱な精神力、というか、(狂信的な)自信が必要。
某ジャズもやるフルーティストの中○○○さんは、とても高圧的であるということ。ある意味、そうでないとなかなか一流の演奏は厳しいのですねぇ。


ジャズ、というよりも、なんだか人生を考えさせられてしまった今回のレッスンではあった。

次回は、もう一度「行き当たりばったり」をやって、次の段階へすすんでみようということ。
なんとか、くじけずにもう少しがんばってみよう。