フルート吹きの物思い

趣味のフルートと、それに関わるもろもろのこと。

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2007-08-07 | レッスン
課題になっている、モーツァルトのコンチェルトの三楽章の続き。

二楽章もそうだったけれど、まずはピアノ譜(スコア)を見て、オーケストラがお休みでフルートだけしか音がないところを探してソロ譜にチェックを入れる。

ロンドの3/4拍子のなかで、どうやら2拍目がオケお休み、というという場面が多いようだ。何となくアウフタクトだから3拍目がフルートだけ、という場面が多そうに思ったが予想が裏切られる(笑)。天才の考えることは、凡人には予測不可能だね。

同じような音型が3回、下降しながら続く。
1回目は、3拍ともオケ付き。
2回目と3回目は、2拍目がオケお休み。
そんなところがある。

へぇ。
凡人には理由が全く思い当たることさえできない。

音高が下降しているので、普通だったらだんだん力が抜けていく(いい表現ではないな)のだが、2回目以降だけ、2拍目が抜けてフルートが裸になる・・・そこは・・・・
 =フルートのソロ
 =その部分がんばるべき
 =がんばる部分は、音高が下がってくる後半部分
 =下降音型でも緊張感が高まっていくように演奏されることが意図されている。

ということらしい。

蛇足だけれども、この部分上手だねと言われた。
(もちろん、説明を聞いたあと)

いきなり作曲家のこういう意図をくみ取ることができないが、言われてみればああそうか、と吹けるところは大人の強み。
音大生レベルだと、フルートだけが裸になるからそのように演奏して、といってもなかなかそこらへんが理解できないことが多いらしい。

大人になって音楽趣味歴が長くなると、「ここは私がっ、私がっっ」という仲間(例えばオーボエ吹き(笑))とアンサンブルやオケでご一緒することが多いと、自然に?こういうのは身につくものだね(笑)。

その他の部分でも、似た場面だから同じような伴奏になっているのかと思ったら絶妙に異なることをオケがやっていて、いったいナゼ??? というのがあちこちにちりばめられている。


やっぱり、この作曲家はすごいね。と思った。


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