フルート吹きの物思い

趣味のフルートと、それに関わるもろもろのこと。

去年の反省:フルート本体

2013-01-17 | フルート本体
私は、フルートは、引き上げ、カバード、C足仕様が一番よいのではないかという仮説を持っていた。(というか持っている。)

なぜその仕様がよいと考えるのか。

<カバードキー>
だって、穴をふさぐのに、こちらの方がどう考えても合理的でしょ。
ただし、リングキーの方が見た目がよく、また持ち方も必然的に不自然な形ではもてないのでフィンガリングの上達に有利。という意見は支持する。

<引き上げ>
だって、キーが管と一体なんだから構造的に響きの伝達が早いに決まってるでしょ。伝達の遅い方がよい楽器だなんて聞いたことがない。
初めて半田付けの楽器を使ったときの苦労は、今思い出してもそれはそれは大変だった。。。

<C足>
音が絶対的に明るい。
音色が明るい、というよりは、憂いや陰鬱さのない音と言ったらよいか。
H足は、どこか影のある音が、C足と比べればある。

そんなこんなで、きっと最近がんばっているジャズやラテン系の音楽にもこちらの方がきっと向くだろうと。

しかしながら、残念ながらそのような仕様の楽器を所持していないので確かめようがなかった(笑)。


ちなみに、洋銀がいいのではないかというやや弱い仮説も持っていたが、総洋銀モデルをしばらく使って、やはりどこか気に入ることはなかったのでこれは否定された。銀はフルートとしてとてもよい素材である。どうしても洋銀は、音は明るいのだが、私が吹くと少し雑なところが入ってしまう。

ということで、宝の持ち腐れとなっていた総洋銀のフルートだが、フルートの先生に処分したい話をしたら、なんと快く引き取ってくれることになったのである。一部では初心者向きにも評判がよかった小竹の楽器なので、自分で予備として使うことや生徒に紹介するなどいくらでも使い道が想定できるようなのだ。つい先日もレッスンで使われていたので、活躍の機会が増えて楽器にもよかったと思う。


で、使いもしないが、総洋銀楽器を手放したこともあって、少しだけ寂しい日が続いたが、見つけてしまったのである。
デッドストックで中古のように安くなっている総銀カバードC足フルートを!


いろいろ試奏したとかもう一声値引きしてもらったとかオマケたくさんつけてもらったとか。そういう話はここでは飛ばして。


で。
はじめてのミヤザワ!
デッドストックなので、もちろんブロガーシステムではない(笑)。

で。
これがなかなか調子がいい。
ミヤザワだからなのか、音がとっても明るい。
どう明るいかというと、悩みのない感じ? ムラマツのような湿ったところが感じられない。
ラテン系に合いそう。もちろんクラシックも問題ない。

しばらく吹いていると、なんだか元気になってくる。これはすごい。



次回、先ほどの仮説を検証してみる。(もしもあれば、だけれど)

   かもしれない。

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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
洋銀の本体にヘインズの頭部管 (長妻 宏)
2015-10-19 14:58:24
私はマレーシアの蚤の市で買ったjohn Rosenbergという刻印の入った洋銀、銀メッキのH足部管付きフルートに、ヘインズの頭部管をつけて吹いています。ヘインズの胴体の方はSANKYOの頭部管をつけた状態で亡くしてしまったもので。最近フルートの歌口のチューニングをしてくれるところをみつけて、ゴミ状態になっていたヘインズの頭部管を加工してもらい、音がよく出るようになりました。
http://www.ttunejapan.com/
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