表題の通りの、ウエブサービスに去年末入会してみた。
背中を押された理由は、木管アンサンブルの仲間に推奨されたから。
このサービスが開始されたのは、以前何かのメールニュースで見て知っていた。でも、ライブラリー内の主にクラシック音楽聞き放題とは言っても、月々1890円も払うのはどうかというのが当時の感想。必要ならCD買った方がいいじゃんねぇ。ナクソスのCDって、買えば千円だよ。昔はそれなりのペースでCD買い込んでいたこともあるけど、今は月一枚のペースでもCD買ってないし。
私のアンサンブルチームから、少なくとも二世帯(笑)が加入していた。
以前は、アンサンブルでやる曲は誰かが楽譜をてきとうに買ったり借りたりして、合わせてみてみるというのが普通。当然、あたりはずれが多い。
それが、このライブラリー発見(?)から、いろいろ聞いてみて良さそうな楽譜を入手する、というスタイルになった。
アンサンブル大好き専業主婦さんが、おそらくは好きに任せて聞きまくっているのだろう、用意されてくる楽譜のヒット率が格段に向上した。このへんは普通に社会人していると対抗不可能(笑)。
あといいのは、誰かの先生などから楽譜を借りたり推奨されたりしたら、このライブラリーから曲のリンクをメールで送ってきて、次やるから予習しておきたければここにあるよっ、ということもできるようになった。画期的。
仲のいい女子二人組は、こんなのあったよ~、是非聞いて、といっていろいろ情報交換もしているっぽい。
こういう音楽との軽いつきあいって、クラシックでは敷居が高かった。
楽しいよ、と言われて入会してみて、最初にやったのがレッスン曲の収集。
一つの曲を、好きな人はいろいろな演奏家による演奏を集めたりする。が、マイナーな作曲家だと、探すのにも一苦労。複数枚となると、他の曲なんてろくに聞きもしなかったりするのについてきて、費用もバカにならない。
プーランクのフルートソナタはメジャーな曲なので、幸いなことにうちに知らないうちにこれが入っているCDが2枚あった。が、もしなくてそろえようとしたら大変だ。その前にやっていたバッハの管弦楽組曲はうちに一枚あったが、この演奏は好きではなかったし、レッスンでやっていた方向性と全然違う解釈の演奏だったので、全然役に立たなかった。ぶぅ~
今やっているのは、ピエール・サンカン(全然知らなかったけど、知ってる人いますかね~? 店頭でみたことなんて・・・?)のソナチネという曲。むずかし~! このライブラリーで探したらなんと一挙に5人の演奏がヒット。いきなり得した気分だ。入会したわりにはあまり使っていないが、それでも数ヶ月先までもとをとった気がした。
アマオケに入っていたり、クラシックのアレンジをやる吹奏楽に入っていたりして、曲の予習のためぐらいでCDを買う程度、という人だとコストパフォーマンス的にライブラリーに入ると良いかは微妙なところ。5分~15分ぐらいの前や中プロの一曲のためだけに一枚CDを買わなければならないのは微妙だし、人に頼んでコピーしてもらってばかりもなんだし、頻度も高くないし・・・・
でも、選曲係の人にはいいシステムだと思う。どんと来い、マニアックな候補曲のオンパレード(笑)。
音質であるが、WMVの128bpsのストリーミングで、悪くない。
iPodなどのデジタルミュージックプレイヤーで文句のない人には、おそらく文句のない音質だと思う。私が一番使う環境は、USBオーディオ(ローランドUA-25)にちょっと高級めな古いヘッドホン(ソニーMDR-CD1700)で、これで聞くぶんには十分に音楽に浸って楽しめると思う。それでも不満という人は、ちゃんとCD購入の為にamazonにリンクがあったりする(笑)。もちろんiTunesにも(爆)。
音にうるさい人は、圧縮音源であることを気にするよりは、まずD/A変換には気を使わないと。私がもう一つ持っているUSBオーディオのローランドUA-4FX。真空管アンプシミュレーターが面白そうで買ってみたが、ちょっと音質的にはぎりぎり私的には限りなく許容範囲外に近いグレーゾーン。サウンドブラスターの5千円ぐらいのやつもあるけど、これも×。これらはアナログの音質はあきらめて、オプティカルアウトだけを使っている。
10万円クラスのアンプを使ったコンポーネントオーディオで鑑賞しようと思う人には、音質はおそらく不満になると思う。セット8万円クラスミニコンまでならたぶんOK。
私はオーディオを使って聞くときはUSBオーディオのオプティカル出力をMDプレイヤーに入れて、これをD/A変換器として使っている。MDプレイヤー(
ONKYO MD-105TX)の性能ということも大きいだろうが、雲のような音像、圧縮音源らしい素っ気ない余韻など、オーディオ鑑賞音質とは言えない。そういうマニア素直にCD(レコード?)を買おう。会社のオーディオマニアに良いD/A変換器はないの?と聞いてみたりもしたが、いかにもオーディオマニア的な天文学的な値段の機材が出てきて、ちょっと手が出ない、というか出そうとも思わない次元。
ライブラリーでは、音楽ファイルのダウンロードはできない。ヘルプによると、ネットにつながっていさえすればどこでも聞けるので、そんな必要はないでしょう、というスタンス。まぁ、当然と言えば当然か。
でも、やはり持ち運んで聞きたいという要求は強いはず。
録音はやろうと思えばできる。普通にアナログでやればいい。
でも、やっぱりデジタル録音がいいよなぁ・・・?
オプティカルアウトのあるPCオーディオの環境があれば・・・私はUSBオーディオのオプティカル出力を、久しぶりに引っ張り出したポータブルMDに光ケーブルで突っ込んで録音。これが音質的にも手間的にも時間的にも一番簡単。これでオケやレッスンの予習を電車の中や喫茶店でやることができる。
ローランドのUSBオーディオのように、もしそれにループバック機能がついていれば、再生と同時にPCでWAV録音ができる。MDではなくどうしてもデジタルミュージックプレイヤーに入れたいなら、これがたぶん近道。WAVファイルをエンコードして、iTunesやSonicStageのようなプレイヤーに使用する音楽管理ソフトに登録(あるいはWAVを登録してからエンコード)すれば、プレイヤーに音楽を転送できる。知っていればたいしたことではないが、私はまず最初やってみたけれど面倒くさいので、お好きなひとはどうぞ。
USBオーディオにループバックがなくても、PCM-D50のようにオプティカル入力があればそれで録音という手もある。
というわけで、アンサンブルや楽団で選曲にからんでいる人、レッスンについている人やクラシックマニアで同じ曲をいろいろな演奏家で聞いてみたい人、知らない曲への探求心が強い人、には非常に使えるサービスであると思う。特に仲間うちでメールで情報交換、というのは今まではできなかった画期的なこと。
上記にあてはまる人は、検討の価値あり。15分の無料お試しもある。
ちなみに、ナクソスから一円ももらってないので、念のため。
背中を押された理由は、木管アンサンブルの仲間に推奨されたから。
このサービスが開始されたのは、以前何かのメールニュースで見て知っていた。でも、ライブラリー内の主にクラシック音楽聞き放題とは言っても、月々1890円も払うのはどうかというのが当時の感想。必要ならCD買った方がいいじゃんねぇ。ナクソスのCDって、買えば千円だよ。昔はそれなりのペースでCD買い込んでいたこともあるけど、今は月一枚のペースでもCD買ってないし。
私のアンサンブルチームから、少なくとも二世帯(笑)が加入していた。
以前は、アンサンブルでやる曲は誰かが楽譜をてきとうに買ったり借りたりして、合わせてみてみるというのが普通。当然、あたりはずれが多い。
それが、このライブラリー発見(?)から、いろいろ聞いてみて良さそうな楽譜を入手する、というスタイルになった。
アンサンブル大好き専業主婦さんが、おそらくは好きに任せて聞きまくっているのだろう、用意されてくる楽譜のヒット率が格段に向上した。このへんは普通に社会人していると対抗不可能(笑)。
あといいのは、誰かの先生などから楽譜を借りたり推奨されたりしたら、このライブラリーから曲のリンクをメールで送ってきて、次やるから予習しておきたければここにあるよっ、ということもできるようになった。画期的。
仲のいい女子二人組は、こんなのあったよ~、是非聞いて、といっていろいろ情報交換もしているっぽい。
こういう音楽との軽いつきあいって、クラシックでは敷居が高かった。
楽しいよ、と言われて入会してみて、最初にやったのがレッスン曲の収集。
一つの曲を、好きな人はいろいろな演奏家による演奏を集めたりする。が、マイナーな作曲家だと、探すのにも一苦労。複数枚となると、他の曲なんてろくに聞きもしなかったりするのについてきて、費用もバカにならない。
プーランクのフルートソナタはメジャーな曲なので、幸いなことにうちに知らないうちにこれが入っているCDが2枚あった。が、もしなくてそろえようとしたら大変だ。その前にやっていたバッハの管弦楽組曲はうちに一枚あったが、この演奏は好きではなかったし、レッスンでやっていた方向性と全然違う解釈の演奏だったので、全然役に立たなかった。ぶぅ~
今やっているのは、ピエール・サンカン(全然知らなかったけど、知ってる人いますかね~? 店頭でみたことなんて・・・?)のソナチネという曲。むずかし~! このライブラリーで探したらなんと一挙に5人の演奏がヒット。いきなり得した気分だ。入会したわりにはあまり使っていないが、それでも数ヶ月先までもとをとった気がした。
アマオケに入っていたり、クラシックのアレンジをやる吹奏楽に入っていたりして、曲の予習のためぐらいでCDを買う程度、という人だとコストパフォーマンス的にライブラリーに入ると良いかは微妙なところ。5分~15分ぐらいの前や中プロの一曲のためだけに一枚CDを買わなければならないのは微妙だし、人に頼んでコピーしてもらってばかりもなんだし、頻度も高くないし・・・・
でも、選曲係の人にはいいシステムだと思う。どんと来い、マニアックな候補曲のオンパレード(笑)。
音質であるが、WMVの128bpsのストリーミングで、悪くない。
iPodなどのデジタルミュージックプレイヤーで文句のない人には、おそらく文句のない音質だと思う。私が一番使う環境は、USBオーディオ(ローランドUA-25)にちょっと高級めな古いヘッドホン(ソニーMDR-CD1700)で、これで聞くぶんには十分に音楽に浸って楽しめると思う。それでも不満という人は、ちゃんとCD購入の為にamazonにリンクがあったりする(笑)。もちろんiTunesにも(爆)。
音にうるさい人は、圧縮音源であることを気にするよりは、まずD/A変換には気を使わないと。私がもう一つ持っているUSBオーディオのローランドUA-4FX。真空管アンプシミュレーターが面白そうで買ってみたが、ちょっと音質的にはぎりぎり私的には限りなく許容範囲外に近いグレーゾーン。サウンドブラスターの5千円ぐらいのやつもあるけど、これも×。これらはアナログの音質はあきらめて、オプティカルアウトだけを使っている。
10万円クラスのアンプを使ったコンポーネントオーディオで鑑賞しようと思う人には、音質はおそらく不満になると思う。セット8万円クラスミニコンまでならたぶんOK。
私はオーディオを使って聞くときはUSBオーディオのオプティカル出力をMDプレイヤーに入れて、これをD/A変換器として使っている。MDプレイヤー(
ONKYO MD-105TX)の性能ということも大きいだろうが、雲のような音像、圧縮音源らしい素っ気ない余韻など、オーディオ鑑賞音質とは言えない。そういうマニア素直にCD(レコード?)を買おう。会社のオーディオマニアに良いD/A変換器はないの?と聞いてみたりもしたが、いかにもオーディオマニア的な天文学的な値段の機材が出てきて、ちょっと手が出ない、というか出そうとも思わない次元。
ライブラリーでは、音楽ファイルのダウンロードはできない。ヘルプによると、ネットにつながっていさえすればどこでも聞けるので、そんな必要はないでしょう、というスタンス。まぁ、当然と言えば当然か。
でも、やはり持ち運んで聞きたいという要求は強いはず。
録音はやろうと思えばできる。普通にアナログでやればいい。
でも、やっぱりデジタル録音がいいよなぁ・・・?
オプティカルアウトのあるPCオーディオの環境があれば・・・私はUSBオーディオのオプティカル出力を、久しぶりに引っ張り出したポータブルMDに光ケーブルで突っ込んで録音。これが音質的にも手間的にも時間的にも一番簡単。これでオケやレッスンの予習を電車の中や喫茶店でやることができる。
ローランドのUSBオーディオのように、もしそれにループバック機能がついていれば、再生と同時にPCでWAV録音ができる。MDではなくどうしてもデジタルミュージックプレイヤーに入れたいなら、これがたぶん近道。WAVファイルをエンコードして、iTunesやSonicStageのようなプレイヤーに使用する音楽管理ソフトに登録(あるいはWAVを登録してからエンコード)すれば、プレイヤーに音楽を転送できる。知っていればたいしたことではないが、私はまず最初やってみたけれど面倒くさいので、お好きなひとはどうぞ。
USBオーディオにループバックがなくても、PCM-D50のようにオプティカル入力があればそれで録音という手もある。
というわけで、アンサンブルや楽団で選曲にからんでいる人、レッスンについている人やクラシックマニアで同じ曲をいろいろな演奏家で聞いてみたい人、知らない曲への探求心が強い人、には非常に使えるサービスであると思う。特に仲間うちでメールで情報交換、というのは今まではできなかった画期的なこと。
上記にあてはまる人は、検討の価値あり。15分の無料お試しもある。
ちなみに、ナクソスから一円ももらってないので、念のため。
アマオケのフルート吹きです。
私もこれに入っており、大変便利なのでよく利用しています。
同じ曲について複数の演奏家の聴き比べが出来るのはいいですね。オケの予習にもよく使います。
初めはクラシック音楽だけかと思いきや、ロックやパンクもある事が判明したので、最近では旦那も利用しています(笑)
きっと、自分なんて遅い方じゃないか、と思っています。
ジャズもありますね。たまに聞いてます。
でも、クラシック以外はどうも検索が良くなくて使い勝手はイマイチです。
「サンカンって、あのサンカン先生かしら・・・?」
と思ったのですが、
調べましたら、やはり「あのサンカン先生」でした。
私は「著名なピアニストたちの先生」として
認識していたのですが、
この方、作曲家でもあったのですね!
(勉強になりました、ありがとうございます)
彼はパリ音楽院のピアノ課の教授で、
ポミエ、ルヴィエ、コラール、ベロフ、
そしてエル=バシャなど、
そうそうたる弟子がいます。
作曲家としてはオペラやバレエ音楽、交響曲の
作曲もありますが、
残念ながら録音が少ないということで、
「フルートのためのソナチネ」が、
一番演奏回数が多いようです。
掘り出し物だったかもしれませんね。
なお、先生は昨秋亡くなられました・・・残念。
私の師匠が、あるサンカン氏に師事したことのある先生(フルート、日本人)にサンカンの曲を教えて欲しい、と言った時、その先生曰く、「どうしてフランスには他にもプーランクとかいい曲がたくさんるのにサンカンなのか」「(ソナチネは)サンカンにしてはいい曲じゃない」「この(1楽章の)曲想のように冷たい人だった」「サンカンについているときは一番不幸な時代だった」のだそうです(笑)
名だたる名ピアニスト達は、いかなる学生時代を過ごされたのでしょうね。
柔和な感じなのですが。
弟子の皆様に、もっと他の逸話も
聞いてみたいですね。