丸紅、フィリピンで地熱発電所建設
伊エネルと年内に合弁
2015/6/3 3:30 日経朝刊
丸紅はイタリア電力大手のエネルグループとフィリピンで地熱発電所の建設に乗り出す。年内にも地元企業も含む3社で合弁会社を設立し、掘削調査を始める。エネルは世界中で地熱開発に取り組み、地下探査の技術に優れる。丸紅は東南アジア各国で発電所建設を進めており、アジア攻略を狙うエネルと連携して事業拡大を進める。
丸紅と、エネル子会社で再生可能エネルギー発電を手がけるエネルグリーンパワー、資源開発の権益を持つフィリピン企業の3社で合弁会社を設立する。出資比率などは今後詰める。IPP(独立系発電事業者)として発電所を建設・運営、発電した電力を売電する。
1号案件として出力が10万キロワットを超える発電所を建設する。稼働開始は2020年ごろで投資額は200億~300億円規模になるもようだ。
丸紅は東南アジアで発電所建設に力を入れており、フィリピンでは火力や水力発電所の建設・運営を手がける。近年はインドネシアで地熱発電所を建設するなど、事業の多角化を進めていた。地熱発電は探査に多額の費用がかかりリスクもあるが、開発に成功すれば安定的に長期間発電でき、収益性が高い。世界で地熱開発に取り組むエネルのノウハウを活用し、探査の精度を高める。
電力不足が深刻なフィリピンでは発電所の開発計画が相次ぐが、輸入燃料に多くを頼る火力発電所への依存が電気料金の高さの一因になっている。火山が多く地熱資源は豊富なため、政府は税額控除や開発の権益譲渡などで企業に地熱発電所の投資を促す。
エネルは近年、中南米での事業を拡大するなど新興国への投資を増やしている。東南アジアに強い丸紅と再生可能エネルギーの開発で組み、同地域での事業拡大につなげる。
伊エネルと年内に合弁
2015/6/3 3:30 日経朝刊
丸紅はイタリア電力大手のエネルグループとフィリピンで地熱発電所の建設に乗り出す。年内にも地元企業も含む3社で合弁会社を設立し、掘削調査を始める。エネルは世界中で地熱開発に取り組み、地下探査の技術に優れる。丸紅は東南アジア各国で発電所建設を進めており、アジア攻略を狙うエネルと連携して事業拡大を進める。
丸紅と、エネル子会社で再生可能エネルギー発電を手がけるエネルグリーンパワー、資源開発の権益を持つフィリピン企業の3社で合弁会社を設立する。出資比率などは今後詰める。IPP(独立系発電事業者)として発電所を建設・運営、発電した電力を売電する。
1号案件として出力が10万キロワットを超える発電所を建設する。稼働開始は2020年ごろで投資額は200億~300億円規模になるもようだ。
丸紅は東南アジアで発電所建設に力を入れており、フィリピンでは火力や水力発電所の建設・運営を手がける。近年はインドネシアで地熱発電所を建設するなど、事業の多角化を進めていた。地熱発電は探査に多額の費用がかかりリスクもあるが、開発に成功すれば安定的に長期間発電でき、収益性が高い。世界で地熱開発に取り組むエネルのノウハウを活用し、探査の精度を高める。
電力不足が深刻なフィリピンでは発電所の開発計画が相次ぐが、輸入燃料に多くを頼る火力発電所への依存が電気料金の高さの一因になっている。火山が多く地熱資源は豊富なため、政府は税額控除や開発の権益譲渡などで企業に地熱発電所の投資を促す。
エネルは近年、中南米での事業を拡大するなど新興国への投資を増やしている。東南アジアに強い丸紅と再生可能エネルギーの開発で組み、同地域での事業拡大につなげる。