⭐️⭐️浅野まことのここだけの話⭐️⭐️

浅野まことがここだだけの話をブログで大公開!!

円急騰 一時110円台 世界景気に警戒感、安全資産にマネー流入 10日で10円超上昇

2016年02月14日 | 株式市場
円急騰 一時110円台
世界景気に警戒感、安全資産にマネー流入 10日で10円超上昇
2016/2/12 3:30 日経朝刊

 世界経済への不安から金融市場の緊迫感が強まり、安全性が高いとされる円や
米独の国債に資金が急速に流入している。円相場は11日のロンドン外国為替市場
で一時1ドル=110円台を付け、10日間の上昇幅は10円を超えた。欧米では長期
金利が急低下する一方で、株価は下落した。市場では日銀の金融緩和の効果に疑念
も芽生え、政策対応の難しさも増している。




 円高加速のきっかけは10日のイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の議会
証言だ。中国を起点とする市場の動揺が米景気に悪影響を与えかねないと言及。
さらに「経済が下振れすれば(昨年12月に始めた)利上げペースも減速するのが
適当だ」と述べた。市場の利上げ観測が後退し、米景気の先行き懸念まで浮上した。
 円相場はイエレン証言直前の1ドル=114円台後半から半日あまりで一時、
110円台後半まで急上昇し、14年10月の日銀の追加緩和直後の水準を上回った。
10日間の上昇幅が10円を超えたのはリーマン・ショック直後の08年10月以来だ。
 11日は日本の祝日で円の取引が少なかったため振れが大きくなった面もある。
円の動きは110円台を付けた後は不安定で、日本時間の11日夜には一時113円台に
下落した。11日の値幅は4円強と、昨年8月24日(6円程度)以来の大きさにな
った。
 欧州では金融機関の信用不安も浮上しており、安全な国債を求める動きに拍車
がかかった。英国の10年物国債利回りは11日に一時1.22%台に低下(価格は上昇)
し、過去最低水準をつけた。国債利回りはドイツでは0.13%、米国では1.53%と
いずれも大きく低下している。一方、財政懸念の根強い南欧諸国では国債利回り
が上昇(価格は下落)し、選別も強まっている。
 マネーは金利のつかない金にも向かい、11日のロンドン市場では、1トロイオンス
1240ドル台と約1年ぶりの水準に上昇した。
 株式からの資金流出も世界で加速している。11日はアジアや欧州で株価が下落。
日経平均先物も11日の海外市場で1万5100円を割り込み、2カ月強で5000円近く
値下がりしたことになる。ここ10日間の円高だけで5~10%程度の減益要因となる
ことも意識され、外国人投資家の売りが強まっている。
 市場の動揺を受け、政府・日銀の対応も焦点になってきた。麻生太郎財務相は9日、
「為替市場の動きを注視する」と円高をけん制していた。ただ、景気の先行きが曇り
通貨安を促したいのは日米欧に共通するため、判断は難しさを伴う。
 日銀は1月29日にマイナス金利政策の導入を決めた。だが、銀行収益の圧迫懸念
から銀行株が急落し市場心理が悪化。円相場はマイナス金利決定前より大幅な円高
水準になった。黒田東彦総裁は「必要ならさらに金利を下げる」と話すが、市場には
「追加緩和をしても円安・株高になるとは限らない」と緩和の限界を意識する声もある。

最新の画像もっと見る