このグラフは、SOS救急笛を実際に吹いたときの周波特性のグラフです。
下図の上側の黒い部分の図がSOS救急笛の周波数特性です。
ご覧のようにホイッスルの周波数は、ちょうど約3.5kHzのところで
ピークとなっています。
下図の下側のグラフは、人間の聴感周波数特性フレッチャー&マンソンの
ラウドネス曲線図といいます。
このグラフの見方は、例えば40ホンの曲線を見て下さい。
X軸の100Hzの部分と1KHzがY軸の音圧では
100Hzが60dB、1KHzが40dBを示しています。100Hzが1KHzと
同じ音圧を得るには20dBも余計に必要ということが言えます。
このグラフの特徴は、曲線が上にあるほど感度が悪く、下向きに
なっているところは感度が良いということになります。
下の図で、3.5kHzは人間の聴感周波数特性(フレッチャーマンソン曲線)と
ほぼ一致していることがお解り頂けると思います。
SOS救急笛は、聞え易い周波数であるために、遠く離れていても
音が届きます。
人間の耳は、大きい音では周波数による影響は少ないのですが、
音が小さくなる、すなわち遠く離れるほど周波数の影響が大きくなるという
性質があります。
フレッチャー&マンソンの等ラウドネス曲線が示すように、3.5KHzは最も
よく聞こえる笛に設計されています。
SOS救急笛のスペクトル分析結果とフレッチャー&マンソン曲線
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