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11月22日 映画『キング 罪の王』,東京倶楽部『黒い雨 死海の義和団』

2006-12-03 00:38:30 | 抱茎亭日乗メモ
 渋谷で映画『キング 罪の王』を見る。
ガエル・ガルシア・ベルナルがあまりに美しい。
いや、気持ちはわかるが殺さなくても……と思った次の瞬間に殺してしまう、王というよりオコチャマ王子だ。
悲鳴をあげる暇もなく粛々と殺されていくのをただ観察している私は何?と感じさせられる。

一家全員が偽善者で、「自分が殺されるかも」とは露ほども疑わない善き人たち。
「アメリカの正義」ってこんな人たちが強く抱いて支えているんだろうなあ。

 映画『ポチの告白』主演の菅田俊さん演出、林天外作『黒い雨 死海の義和団』を見に行く。

池上本門寺特設テントと聞いて、ネットで調べたし、都営浅草線西馬込駅でも地図をチェックして歩いたのに、迷った。
途中でも「この道でいいんですよね?」と人に聞いたのに。
寺の近くのお店で時間つぶそうかと考えていた。とんでもなかった。
私の頭の中では、新宿の花園神社のようなところをイメージしていた。
だが、池上本門寺はでっかいお寺なのだった。

私がたどり着いたのは真っ暗な山の公園みたいなところで、テントも寺の建物も見当たらない。
周囲をぐるっと歩いてみたのだが、墓地が続いて、道も暗いし、どうしよう!
住宅街に人影を見つけて、「池上本門寺テントはどこでしょうか?」と聞いてみた。
おじさん、知っててくれてよかった!感謝。
それにしてもわかりにくい場所だった。

テントは寒いと聞いていたので、長いブーツを履いていったら、靴を脱ぐのであった。
防寒のため客席には布団が敷いてあって、とても不思議な光景。
人はいっぱい入っていた。

話は面白かった。いろんな仕掛けやテントの使い方も楽しかった。
舞台には大きな池があって、死体を投げ込んだり、池の底から人が現れたりする。
この季節、びしょびしょになって演技を続けるのは大変だろうなあ。
お腹壊しそう。ブルブル。「黒い雨」だから水も真っ黒!だし。

テントならではとも言えるが、こなれていないというか、段取りがドタバタしている感じ。
ハラハラしながら見ていた。

でも芝居の世界に入れなかったのは、この話のベースになっているヒッチコックの『サイコ』を、私が見ていないせいもあるかも。

~*~*~*~*~*~*~

菅田さんのインタヴュー↓

国際派実力俳優・菅田俊率いる東京倶楽部が野外テント公演に初挑戦!
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