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マリバール 文集・ギャラリー

警察を利用する

2004-11-08 01:19:24 | 文章道場
 JRや東京メトロでは駅の貼紙でも車内放送でも「警察のご指導とご協力を頂いて、安全対策に努めてまいります」などと言っている。これは乗客よりも警察への配慮を感じて、非常に不快だ。なぜ警察にへりくだるのだろう。

 「テロの危険が高まっている。警備に行ってやる」とかなんとか言われ、見回りを有難くお迎えしているのだろうか。「会社が抱える諸問題につきましても何かとご配慮いただければ、天下りのポストもご用意できます、ハイ」なんてやり取りが聞こえそうな気さえする。

 昨今不祥事・犯罪の多い警察署ほど暴力団追放運動に熱心だという。暴力団排除を強く訴えることで警察のワルサを隠そうとする、浅ましい魂胆がみえみえだ。

 警察は人々が暴力団被害を訴えるから動くのではなく、暴力団の持つ利権を狙って動いている。

 そんなキャンペーンに協力する必要があるのか。

 仮に必要があるとしても公務員の仕事、行政サービスなのだから、後退するな、繋がりを切れと指図され、はっぱをかけられるほどのことでもない。

 「反暴力団の文化」よりむしろ「警察に頼らない文化」をつくる必要を感じる。もはや犯罪の予防や捜査で警察を頼ったり期待するのはやめた方がいい。警察の情報や手法も使えるものなら利用する、ぐらいの意識でよろしいのでは?

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