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マリバール 文集・ギャラリー

5月14日 映画『うた魂♪』,『太古八』

2008-07-13 20:30:17 | 抱茎亭日乗メモ


 母と援助交際。先日の母の日にかこつけて、酷い娘だね。がはは。

 若い頃合唱をやっていた母。
定年退職後再び合唱を始めたのに、最近は引きこもりで行くのを止めてしまった。
またやる気になってくれたらと思い、高校生合唱物語『うた魂♪』を見る。

 池袋シネリーブルは時間が変更になっていた。大失敗。
母は「他の映画でもいいわよ」と言うが、新宿まで行けば間に合うので、「遠いわね」と渋る母を引っ張って、歌舞伎町。

 映画はまあまあ。
話はよくある高校生部活もの。
ギャグはつまらない。
同じコーラスもの『歓喜の歌』よりは面白かったが。

歌は素晴らしい。ゴスペラーズは好きではないが。
ゴリを高校生として見ろというのはかなり無理がある。
しかし尾崎豊『15の夜』では泣く、だっせー私。
全くかっこよくないけど、名曲なんだなあ。

母は「面白かった」と言っていたが、本当かどうかわからない。

 目白『太古八』にて母にご馳走になる。母の日晩餐なのにスミマセン。
比較にならない額だけど、映画代は私が払った。アハハ。

母は、『太古八』のご主人羽賀さんが亡くなってお女将さんが再開して初めて。
変わらない味。羽賀さんがいないのは寂しいけど、厨房にいそうな気配がある。

無沙汰を詫びる母に、お女将さんがデッカイ花束をくださって、魂消る。
こんなに大きな花束はあげたことももらったこともない。凄いね、お母様!
女将さん、ありがとうございます!

美味なるお皿を幾つも頂きながらモンスターA、Bの話。
「本当に訴えられるかもよ」と母。
「何を訴えるのよ?」と私。
モンスターBと母は似てるところがある、と言ったら憤慨する母。
母は人を騙したり金を巻き上げたりはしないが、恩着せがましいところや、攻撃的なところ、声がでかくて、自分は絶対正しいと思っている、人にもそれを認めさせたがるところなどそっくり。いずれも元気な時の母と、だけど。

「私は攻撃的ではない。だからみんなに慕われる」と母。
「みんな怖がってんの! 面倒だから従ってんのよ」と私。
「そんなことない」
また喧嘩になりそうなので、「私に言う人もいる。お母さんは私に『あんたは潤いがない』と言うけど、私の彼は『そんなこと全然ない。潤いたっぷり』って言うよ。人の感じ方はそれぞれ。お母さんの自己分析とは違うだけなんだから、正しいも間違ってるもないの」
と言って終わりにする。

なんとか友好的に母の日イベント終了。
母は「あんたと話してると疲れる」と言うが、こっちも相当疲れるのである。