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変化を受け入れることと経緯を大切にすること。バランスとアンバランスの境界線。仕事と趣味と社会と個人。
あいつとおいらはジョージとレニー




あなたは今、線路沿いに立っています。
向こうから電車が勢いよく走ってきます。
あなたの前にはポイントがあって、電車は左右のどちらかに分岐します。
分岐した右側には、作業員が1人、電車の接近に気付かないまま立ち尽くしています。
左側を見るとそこには5人の作業員がいて、こちらも黙々と作業を続けています。
このままだと、作業員は電車に轢かれて死んでしまいます。
電車はもう停車することができません。

さて、あなたはポイントを切り替えることができるのですが、
左右のどちらを選択しますか?

小学生から提示された問いでした。
どこかのテレビで見たものらしいけど、目の前が暗くなりました。

どうやら、より多くを救うという合理精神を培い、且つ、人の命の重さに差はないと
いうことを物語ろうということのようですが、どう思いますか、これ。。。

素直にこの問いに答えるなら
『自らの良心に従って行動しなさい』
がおいらの答えです。
1人を犠牲にするのも止むを得ない選択かもしれませんし、その場から逃走する
(関わらない)というやり方もあります。関わった時点で、少なくとも1人の人間を
自らの選択で犠牲にする訳ですからね。理由は何であれ、殺人に関わりたくない
という気持ちを頭ごなしに否定することはできないでしょう。

宗教的な問題もあり、倫理もあり、法律もあり。複雑です。
犠牲の候補者に知人や家族がいるとか、それらによっても判断は変わるでしょう。
あなたがレスキューの仕事をしているとか、置かれた立場も影響すること必至です。

そんなことより。
提示されたこのシチュエーションにこそ、最大の問題がある訳です。
どうやっても犠牲を回避できない状況を作り上げてしまったことが問題です。

人はミスをするものです。
人の想像力には限界があります。

その上で、一番大切なものは何でしょうか。
時刻表の死守ですか?
線路の整備ですか?
人命ですか?

答えは単純なのに、大切なものをガムシャラに守る計画を立てられない。
そんな世の中を垣間見てしまった訳です。

そりゃもう、おじさんとしてはですね、大説教大会ですよ。
別に怒鳴ったりはしませんが、根気強く語り聞かせたつもりですが。

おいらならどうするって?

その場に立ってみないと分かりません! ←キッパリ

それでいいんだと思います。

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コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )



« 半ば也。 階級。 »
 
コメント(10/1 コメント投稿終了予定)
 
 
 
私も… (mika-rin)
2009-04-28 12:28:32
こんにちわw

以前テレビの番宣で見ましたよ、その問題。
うちもチビと見ていて、チビから質問されました…。
でもそのとき答えたチビの答えが秀逸で。
「思い切り走ってみんなに教える」

天晴れと思いました(笑)

私は、答えられませんでした…。
 
 
 
それだ! (chappy)
2009-04-29 11:01:36
mika-rinさん。
こんにちわ。
そうですか、やはりテレビだったんですね。
しかしチビさん。最高の答えをありがとう!って感じです。結果はともあれ、現場に居合わせた人間が成すべきこと、それは『全力を尽くす』こと。それを知っているんですね。大人が教えられることって多々ありますが、とても素敵な気分にさせてもらいました。
ありがとうございます! 大袈裟かもしれませんが、日本の将来が少しいい感じに思えてきました。
 
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