今宵の一枚はRay Bryant TrioのCon Alma。録音は1961年、レーベルはCBS。Ray Bryantはパワフルでダイナミックな演奏が特徴でグイグイと押してくる。このアルバムでもA面2曲目Milestonesの,アップテンポで畳みかける演奏は胸のすく思いである。何故か日本では今一つ人気がないがなぜだろう。Oscar Petersonほど流麗ではないし、抒情的で時に耽美的ですらあるEvansとはずいぶんと味わいが違うからか。タッチが独特?かもしれない。Ray Bryantが弾いている、とすぐわかるのだ。お勧めは彼のオリジナルであるB面の頭、Cubano Chant。ラテンの香りが高いアップテンポな曲で、Mickey Rokerのdrumsも素晴らしく息の合った演奏が聴ける。B面ラストのC Jam bluesもおもしろい。Oacar Petersonの演奏が有名で、耳タコだが、これがまるで違う。別の曲の様だ。比べてみると実に興味深い。
side A
1.Con alma
2.Milestones
3.Ill wind
4.Nuts and bolts
side B
1.Cubano chant
2.Round midnight
3.Autmn leaves
4.C Jam blues
(personnel)
Ray Bryant(piano)
Bill Lee(bass )
Mickey Roker(drums)