年度末、年度初めの業務多忙にて更新が滞ってしまった。ほぼ一週間ぶりである。今宵はマリーの「De Javu」、録音は1982年12月~83年2月レーベルはCBS SONY。80年代前編のfusionブームに乗り一時たいへん人気があった。元々Jazz vocalistで天才歌手と謳われたフィリピンの歌姫である。が、このアルバムvocalに焦点が当たっていない。バックの演奏と同じレベルでの録音で今回20年ぶりに針を落とし改めて気が付いた。購入当時は大音量でイケイケドンドンのhard rockから好みがJazzにシフトし始めた頃でさほど、細かいことを気にせず聴いていて気にしていなかった、いや正直気が付かなかった。SPは国産のMAXONICのアトレス、奇しくもコーン紙はALTECと同じくホーレー社製でかつ620Bと同じ同軸single way typeある。ユニットがDS-405だったか、否か残念ながら記憶にない。アンプがサンスイのAU X-1だったので、アンプの癖(個性か)が強すぎたのかもしれない。とにかく辛口なsound。不思議なものだ。
vocalとbackがアンバランスな訳はbackのmusician。笹路正徳、土方隆行、山本秀夫、渡辺モリオの「マライヤ」の面々である。1980年代初頭のfusionブームの真っ盛り、腕利きのstudio musicianのよって結成されたバンドで飛ぶ鳥を落とすほどに人気、実力を備えていたのだ。たしかに演奏は上手い、とりわけリーダーの笹路正徳のkeyboardが光る。A面1曲目のZanzibar nightの強烈なアタック印象的だ。guitar、bass、drumusの演奏水準も高い。とにかく上手い。!!なんだか、「マライヤ」のアルバムと錯覚してしまう。ひょっとしたらそんな意図をproducerやmixer(recording engineer)は持っていたのかもしれない。と勘ぐってしまうのだ。音が左右に良く広がり、楽器の分離も文句なし。超優秀録音ではないが優秀録音である。お手元にアルバムがあればぜび、ボリュームを上げて聴いて欲しい。
マリーの唄をもっと聴きたくなった。マリー=left aloneが耳タコで、高音の鮮烈さが耳に残っているから。
side A
1.Zanzibar night
2.You're the one
3.No more love
4.Killing me softly with his song
5.Steppin' off
side B
1.Deja Vu
2.Beware boyfriend
3.Just the way you are
4.The cheater
5.Inseparable
(personnel)
マリーン(vocal)
笹路正徳(key,syn)
土方隆行(guitar)
渡辺モリオ(guitar)
岡沢 章(bass)
山本秀夫(drums)
渡嘉敷祐一(drums他)
にほんブログ村