今宵の一枚はRolling StonesのUndercover of the night。録音は1982年~83年、レーベルはRolling Stones。一風変わったアルバムだ。A面はレゲエ風なsoundとアレンジだがB面はBlues baseの所謂Stonesぽいsoundでアルバムとしての統一感がない。音創りの点でも腑に落ちない。全体にclearで聴きやすいのだが、粒立ちや楽器ごとの明晰さは影を潜め、逆に面白みがない。薄味なのだ。意図的にこうした音創りをしたとした、とは考えにくいのだが。本来であればバランスを崩してでもワザとドンシャリにして低域にフォーカスしたり、もっと中域をクローズアップしたほうが、曲やアレンジが生きると思うのだが。一説によると、MickとKeithの確執があり、アルバム意に彼らの対立が反映しチグハグな構成になった、らしい。
当時タイトルのUnder cover of the nightが日本でもヒットしラジオから良く流れていた。不思議とラジオで聴くとそれっぽい(レゲエ風)音になるから不思議なもの。当時はあまり熱心に聴き込まなかったがこうして改めて聴いてみるといろいろな気づきがあって興味深い。
B面冒頭のtoo much bloodはパリ人肉事件(日本人によるフランス女性殺害、食人事件)にショックを受け着想した曲。
side A
1.Undercover of the night
2.She has hot
3.Tie you up
4.Wanna hold you
5.Feel on baby
side B
1.To much blood
2.Pretty beat up
3.Too tough
4.All the way down
5.It must be hell
(personnel)
Mick Jagger(lead vocal,guitar,harmonica)
Keith Richards(guitar,vocal)
Chrlie Watts(drums)
Ron Wood(guitar,backing vocal)
Bill Wyman(bass)
にほんブログ村