goo

ジャンクな壜

2008-04-11 06:09:50 | Greenベランダジャングル記
少し頭痛がして フリージアの甘い香りが仄かに漂う部屋で一日中過ごした。花酔いの次は、花頭痛。
一昨日、雨のなか原宿に取材に出かけた帰り、ひとつ隣の駅前の花屋さんで花を幾つか買ってきた。
なんだか香りのいい花が欲しくなって。フリージアは青い猫の形をしたワインの空き壜に挿した。

お米みたいな小花がびっしりついたライスフラワーも ほんのりいい香り。
短く切って、キャンドルホルダーにわさわさ活けてみた。


右の旧い薬壜には 清々しい芳香のユーカリを。この壜はその昔、月島の古道具屋で入手したもの。
(昔どこかの医院で実際に使われていたものらしい。。)
左の香水壜には ベランダのゴールドクレストの伸び過ぎた先っぽを剪定して挿した。
ヒバ科の木なので、鼻を寄せると清浄なヒバの香りがする。壜上のプチ森林浴。


ミネラルウォーターの瓶には芥子。芥子の花が咲く瞬間て、蝶が羽化する瞬間みたいで好き。


大きな花びんには物足りないような楚々とした季節の草花を、何かの空き壜に挿し あちこちに置く、
というちまちました行為が 昔からどうもやめられない。
花がないときは、ベランダの伸び過ぎた木々や蔓草、ハーブをせっせと挿している。
ポイントは、容れものが“何かの空き壜”すなわち“何か別の記憶を持った容器”という点。
ともすれば雑草みたいな草木と ジャンクな壜。どちらにもなぜか捨てがたい魅力があるのだ。

☆☆
先週、スタジオトリコに遊びに行った折、キムナオさんこと写真家の木村直人氏から、
スタジオでプリントした作品をいただいたので、それも壁に飾った。
私の拙い写真のせいで、作品の繊細な表情が出せず恐縮ながら、これは間近に観ると実に詩的な、
深い旅の匂いがする写真。(先日blogで書いた「木村直人写真展」でも展示されていた作品)


とあるバス停から、アクリルの壁についた雨粒越しに臨むアントワープの街。
写真をじっと眺めていると、ちょうど、外の雨音と重なり、バスをぼんやり待ち続けている
旅人の気持ちになる。旅とは 目指す目的地にではなく、実は目的地に向かうまでのこんなふとした
空白の時間にこそ本質がある、ということをこの写真は思い出せてくれる。

ちなみに、先週トリコに行った際、ギャラリースペースを利用して
Sakayori.というブランドの内覧会を行っていた。


デザイナーのさかよりさんは、コムデギャルソンの元パタンナーさん。
ディテールがどれもさりげなくデコラティブで、非常に美しいシルエットの洋服たちが
白い写真ギャラリーの中で不思議な存在感を放っていた。
あまりにも素敵なので、キムリエさんとこれも欲しいあれも欲しいと盛り上がり、
ついそこがギャラリーであることを忘れて すっかりお買い物モードに走ってしまったけど。。
goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。