空飛ぶ自由人・2

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入院しました

2022年11月05日 23時00分00秒 | 身辺雑記

実は今日まで入院していました。
場所は、家から5分の順天堂大学付属浦安病院

といっても2泊3日の「検査入院」
2019年7月の時と同じ、
前立腺生検(生体組織診断)です。

3年前の生検でガン細胞は見つからず、
半年ごとの診察を受けて、
様子を見ていたのですが、
血液検査でPSAの値が下がらないため、
久しぶりにMRI検査をしようということになり、
その結果、「病変の可能性あり」という結果が出たので、
では、前立腺の組織を調べましょう、ということになった次第。

PSAとは、前立腺特異抗原(prostate specific antigen) のことで、
前立腺の上皮細胞で作られるタンパク質。
ガンなどが出来ると血液中に移行するので、
その数値を見ることによって
前立腺がんの早期発見に役立っています。

というか、PSA検査が普及したために前立腺ガンの発見が増え、
今では、日本男性のガンで最も多いのが前立腺ガンだといわれています。

前立腺ガンが増えたもう一つの原因が、
寿命が延びたことで、
昔は前立腺がんで亡くなる前に他の病気で亡くなっており、
別名「長生き病」ともいわれ、
高年齢の人がかかる病気だった。
医術の進歩によって、
長寿となったため、
長生きするだけ前立腺がんにかかる確立が高いのだという。

今回、入院前にやることが増えました。
それは、PCR検査
事前に↓のようなものが渡され、


このスポンジ部分を5分ほどしゃぶり、


上の棒を引っ張ると、
スポンジが圧迫され、
沁み込んだ唾液が溜まる方式。
これを入院2日前に病院に提出し、


陽性だったら、入院延期の連絡が来る。
さいわい陰性だったようです。

というわけで、
11月3日の午前10時にパジャマなどを持って入院し、
この日は何もなし
通常手術前日に行われる麻酔に対する説明も、
日程の都合で前週の土曜日に済ませたので、
本当に何もない。
何も朝10時に入院でなく、
夕方からでもいいのに。
部屋は4人部屋で、
ご覧のとおりカーテンで仕切られていますので、
個室と同じ。


プライバシーはも守られています。


コロナの関係で面会はなし。

廊下。

窓からの景色は↓。

とにかく第1日目は、
ご飯を食べて、横になっているだけ。
ああ、入浴がありましたね。

昼食は↓。

夕食は↓。

これで一食460円も取ります。

前回の入院で退屈さに辟易したので、
今回は、娘から借りたタブレットを持参。


これでYouTubeもNetflixもプライムビデオも
ディズニープラスも見放題です。


WiFiへは、
テレビカードの一部として購入。


3日分で200円。


9時消灯。
1日目の夜は、ケビンズイングリッシュルームを見たり、
中国映画「星明かりを見上げれば」と
ドイツ映画「西部戦線異状なし」を見たり、
「ギレルモ・デル・トロの驚異の部屋」を見たりして、過ごしました。

2日目は手術
朝食は抜き。
かわりにアルジネート・ウォーターというのを飲まされますが、


これも一食にカウントされ、460円。
へんなの。
ネットで1個170円くらいで買えるのに。

私の手術は、2回目の9時45分から。
本を読んでいると、
9時30分に呼び出しがかかり、
エレベーターで2階に降り、
徒歩で手術室に向かいます。
ここの棟には手術室が16あり、
「4号室」は欠番。
「死」を想起させるからでしょうか。
なのに、「13号室」はあります。
外人には使わないのか。
手術室に入ると、
いるのは女性ばかり。
うわ、この人たちの前で、
あの恥ずかしい姿勢をさせられるのか、と恐怖。
後で麻酔医と執刀医の男性が現れましたが。

前立腺生検は、肛門に器具を入れて、
超音波による前立腺の画像を見ながら、
細い針で前立腺を刺して組織を採取すること。
(大体12本くらい)


従って、下半身丸出しで、
大股を開いて、会陰部(えいんぶ=肛門とタマタマの間)をさらします。

↑写真は、私ではありません。(念のため)

狭い手術台に乗り、
点滴の針を刺され、
下着とパンツを取られ(この段階では布がかかっている)
横を向いて体を丸めると、
尾てい骨図あたりに針を刺し、麻酔薬を送り込む。
そして、仰向けになり、顔には麻酔のマスクが。
前回はここで意識を失いましたが、
今回はその後もいくらか記憶があり、
何か下半身で操作をされている感覚が残ります。


恥ずかしい姿勢の自覚はありません。
あとは、ベッドに移されて、運ばれる記憶が。
そして、病室に戻り、安静にさせられます。
記憶は曖昧、
夢幻の世界を彷徨います。

2時20分頃、
歩行が許可され、
トイレに。
前立腺は尿道とつながっているので、
必然的に血尿になります。
あれ???
前回は真っ赤っかの鮮血のような血尿が出て仰天しましたが、
今回は最初だけ血が出て、後から透明な尿が出、
全体では茶色くなるだけ。
技術が進歩したのでしょうか。
お小水の分量はカップに受けて、
時間と出た量を用紙に記入しなければなりません。

再びタブレットのお世話になり、
ディズニー・プラスで「スター・ウォーズ」シリーズの「ボバ・フェット」を4本分。
半日の断食の後の夕食は、↓これ。

夕食後は、「ザ・クラウン」第4シリーズを次々と。
その間も2時間ごとに排尿。
点滴の保持台と一緒です。
9時の消灯後も「ザ・クラウン」を観続け、
11時半頃就寝。

翌朝は5時に血液採集があり、
やがて、点灯し、
タブレットを見ていると、
8時に医師が現れ、
血液検査も排尿も順調なので、
朝食後、退院の準備をして下さい、と言われ、
朝食↓となります。

これで460円とは。少々複雑。
朝も昼も夜も全部一律460円
誰か疑問を呈した人はいないのか。

(後で調べたら、
入院中の食事代の標準負担額は、
原則全国一律で「1食につき460円」と決まってるという。
でも、アルジネート・ウォーターが食事扱い、
というのは、納得できませんね。)

再びタブレットに没入していると、
会計の準備が出来ましたとの知らせが入り、
既に作っていた荷物を持ち、
ナースステーションに挨拶して、入退院受け付けへ。

ここでも「4」は欠番です。

支払いはカードで。
そして、徒歩で家へ。
家に一歩入った途端、
身ぐるみはがされ、
シャワーを浴びさせられました。

娘に感謝の言葉と共にタブレットを返しました。
タブレットがあれば、入院時の退屈は大変しのげると分かりました。

生検の結果が出るのは、11月17日
もしガンと判明したら、
即座に全摘、の覚悟をしています。
順天堂病院はダビンチの前立腺摘出手術に実績があるようなので。

 



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