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「原発出前授業」で深刻さがよくわかった

2013年03月12日 | 本や漫画、TV、映画
河原茂雄さんという高校の先生が原子力発電の問題点を出張授業で解説しているという。その内容をまとめたのが原発出前授業三部作。中高生向けでとても読みやすい。NHKこどもニュースで池上彰の解説に接して以来、社会問題は子供向け教材で学ぶ習慣がついている。



日本の原子力発電は東日本大震災をきっかけに無くなると私は確信している。そして福島第一原発事故のあと片付け。それだけが大きな課題と思っていた。実は原発にかかる問題はそれだけではなかった。ことは考えていた以上に深刻だ。

この50年、政府は原発を強く推進した。言葉巧みに現ナマをチラつかせて原発を稼働させ、時折発生した事故を言葉巧みに隠してきた。気が付くと全国に54基もの原発ができていた。その使用済燃料がいまでは数千本にのぼるという。今すぐ稼働を止めてもこれらの核ゴミが無害化するのは何万年も先になる。この後始末だけでも毎年○○億とか□兆円という費用がかかるらしい…。わたしたちの世代は、知らぬうちに子供や孫、そして遠い子孫にとんでもない負債を残していたようだ。
これに加えて福島第一の事故処理だ。その実働部隊は下請け孫請けに雇われた外国人労働者になるのだろう。日本人、特に我々大人年代の責任は重い。

先ごろ、東北の役所職員の休職や退職が増えていると報じられた。その大半がこころの病と聞く。やりきれない思いだ
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