(Image source: cine21)
チョン・ジヒョンとパク・シニャンの『ホワイト・バレンタイン(화이트 발렌타인)』(1999年 監督:ヤン・ユノ)。
『ホワイト・バレンタイン』は見たものと思っていたら、見ていなかったことに気づいた。私がずっと以前に見たのはソン・スンホンの『ホワイトクリスマス』だった・・・ホワイト違い・・・
小鳥屋のシニャン・・・ひやぁー(汗)、誰かと思った・・・シニャンファンにとっては、あのロン毛はツボなのだろう。
鳥を愛する心優しき男ではあるのだけど、ニューヨークのセントラルパークのハトおばさん(「ホームアロン2」)を彷彿させるハトおじさん。演技の上手・下手とか、見かけの問題ではなく、どうもキャラへの「化け」がいまひとつしっくりこない。個人的には、『キリマンジャロ』みたいな役がよかったと思うのだけれど。
この作品、当時高校生だったチョン・ジヒョンのデビュー作品でもある。役柄は絵描き少女の役・・・デビューして6作目の『デイジー』で演じた絵描きの役柄と、印象がほとんど変わらない。「化け」がない。というより、見た目がいつも同じだからそう感じるのか、それともその自然体が売りなんだろうけど。
「化けの皮」って厚すぎても、薄すぎても目立ってしまうが、主演2人の化け方が甘い分、ヤン・ドングンの化けの上手さが目をひく。私が初めて見たドングンは、TVシットコム「ニューノンストップ」。イタズラ好きのやんちゃ坊主大学生役が可笑しすぎて憎めずで、かなり印象は強烈だったはずなのに、この作品では、「あれ?ドングンなの?」ってな感じの冴えない大学生を好演。
この作品、全体的に話がプチプチ途切れるような感じがする。文通とか、伝書鳩とか、絵本とか、そういうアナログ的な小道具がノスタルジックといえばそうなんだけど・・・胸キュンな作品だと期待していたら、ちょっとはずれ・・・
見えない糸でつながっている相手を探し出すために、伝書鳩の足に糸をつけて、見える糸にしてしまう演出がちょっと面白いなぁと思った。
あらら、結局何がホワイトバレンタインだったのか・・・
『ホワイトクリスマス』も ??だったけれど、『ホワイト・バレンタイン』も
??
よくわからないまま終わってしまった。