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WOWOWに加入もしてないのに、WOWOW MAGAZINE 5月号を見たら、「戦う男たちの魅力」という文字が目に入った。
そして、戦う男たちは、国家と戦う男(真田広之『亡国のイージス』)、未来と戦う男(ティモシー・ハットン『5デイズ』)、悪魔と戦う男(キアヌ・リーブス『コンスタンティン』)、そして犯罪組織と戦う男、ソヌ君。
ええっ、『甘い人生』は、ノワール調サスペンス? いつからサスペンスになった?
「どうしてこんなことになったのか」わからないから、サスペンス
うん? 犯罪組織と戦う男? ソヌ君の場合、自分も同じ組織に所属していたわけで、一言で言うと、内輪もめなんだけどなぁ。
じゃ、何を相手に戦っているかと・・・ そこがこの作品の奥深いところ。
ソヌ君が戦っていた相手は何だろうか? と考え出すと止まらないので・・・
もうひとりの戦う男の『亡国のイージス』を見ることに。
昨年8月に公開され、ずいぶんと話題になった。なんといっても魅力のひとつはキャスト。真田広之、中井貴一、佐藤浩一、寺尾聡ら、常にピンで主役を張れるメンバーがこれだけ揃うとは・・・ 真田広之いわく、「自分が演じたのは普通のオヤジ」。でも、こんなタフで気骨のあるオヤジはなかなかいないわ 。
「国家とは何か」・・・日本人は戦後このテの話が苦手。福井晴敏の小説が原作なので土台がしっかりしており、この重いテーマを、ヒューマンドラマの切り口で、最後まできっちりまとまっているところがイイ。妙な、芸術性だとか、意味合いだとか、余計なものが一切ない。漫画っぽいと評されているけど、観終わった後のスッキリ感は、娯楽(エンターテインメント)になくてはならないものだから、私はこの作品はスキ。
男性ばかりのキャスティングで、工作員役で気になった女性が1人。声を失った役なのでセリフがないし、誰?と思ったら、韓国の女優チェ・ミンソssi。本国でこの映画に対する解釈が日本の再武装と誤解されたため、この作品への出演を決めた彼女に対する風当たりは強かったそうだ。よくぞ出演したという感じ。