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北アルプス・鹿島槍ヶ岳の「カクネ里雪渓」の中にある氷塊が「氷河」と認定!極東の南限「氷河」とは何か?

2018年01月26日 | サイエンスジャーナル

 氷河とは何か?

 氷河(glacier)は、山地では重力、平坦な大陸では氷の厚さと高さによる圧力によって流動する、巨大な氷の塊である。氷河は、山がちな、または傾斜した地形に、複数年にわたって氷や雪が堆積し、万年雪が圧縮されることでできる。下部には過去の氷期にできたものが融けずに残っている。氷河は侵食、堆積を活発に行い、独特な氷河地形を生む。

 地球の気温と氷河は密接な関係があり、海進、海退の原因となる。現在陸上に見られる氷河は、南極氷床、グリーンランド氷床を最大級として、総計1,633万km²に及び、陸地面積の約11%を覆う。近年は地球温暖化の影響でその縮小が激しく、問題となっている。

 これまで、氷河は日本には発見されておらず、極東アジアの南限はカムチャツカ半島とされていたが、1999年に立山内蔵助カール内に永久凍土が発見された事が報告され、数年間の調査を経て流動と維持継続が確認された事で、2012年4月に日本雪氷学会が剱岳の三ノ窓雪渓と小窓雪渓、立山の御前沢雪渓に氷河が現存している可能性を報告した。

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参考 NHK news: https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180117/k10011292071000.html

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