美知子の、「わ・は・は」話・輪・和ブログ

お酒を通して、飲む楽しみ、生きる喜びを伝えたいテンションの高い酒屋美知子の、毎日奮闘記です。

お燗の出来る大吟醸「和寛」

2008年01月15日 | 新入荷商品
では、「黒龍 九頭龍」にしかお燗の出来る大吟醸はないのか、と申しますとさにあらず。

7~8年前埼玉県の銘酒「神亀」を造る神亀酒蔵にお伺いした時、小河原さんに紹介して頂いた小料理屋で飲ませて頂いた神亀の大吟醸のお燗酒には心底驚きました。

造り手の意図を理解して、ほどよく付けられた神亀の大吟醸のお燗酒の美味しさは、お料理と相まって本当に美味しかったからです。


さて、振り返って手元を見れば、
ここ、地元の諏訪にもちゃ~んとお燗の出来る大吟醸があるんです。

お燗の出来る大吟醸「和寛」

「和寛」と書いて「なごみくつろぐ」と読ませています。

1.8・・・・・3150円
720ML・・・1575円

諏訪市の麗人酒蔵が、ずっと以前から造っています。

「お燗のお酒はいやだ」と思っていらっしゃる方、

「大吟醸にお燗を付けるだって!!」と目をつり上げた方、

是非1度お試しなんしょ。


九頭龍に挑む

2008年01月15日 | 新入荷商品
大吟醸にこだわり続ける黒龍酒造の新たなる挑戦、それが、「九頭龍大吟醸燗酒」。贅沢な趣向としての大吟醸酒を燗でいただく趣きはこれまでもあったかも知れません。

しかしながら「九頭龍」は、燗を大前提とした大吟醸酒なのです。燗酒には純米酒や生造りのお酒が適すといわれてきましたが、「九頭龍」は黒龍本来が持つ酒品質を保ちながらの燗専用酒。従来の大吟醸では、燗を前提としてはいないため、華やかであるはずの吟醸香が鼻についたり、冷やでの味のキレが荒さとなっていました。

しかし、本来の燗酒ファンのために、どうしても黒龍の燗酒をと開発されたのがこの「九頭龍」なのです。黒龍酒造の水の源、越前を滔々と流れる九頭龍川より銘を受けた「九頭龍」は様々な熟成を視野に入れた試験をはじめ、熟成温度の研究を繰り返しました。さらに、暖めておいしく感じる味覚成分を発見するために、アルコール度、糖度、酸度、アミノ酸度などの調整を度重ねて燗上がりの研究と試作を行い、大吟醸酒という酒質の適温を追及し完成。

しかし、この大吟醸燗酒を実際に飲んでいただく時に、いかにして最適な温度で提供できるのかが最大の関門だったのです。料理屋で、ご家庭で、「九頭龍」を燗する場合、どうこだわっていただくか。そして生まれたのが「九頭龍」のための、酒燗具「燗たのし」。ソフトウエアを酒とするならば、その能力を最大限に引き出すハードが同時に開発され、酒+道具という提案に至ったのです。

黒龍酒造株式会社 ホームページより

大吟醸燗酒とは

2008年01月15日 | 新入荷商品
まだ、「吟醸」とか「大吟醸」と付くと、

イコ-ル「お燗はしてはいけない酒」と思われる方もおられると思います。



大吟醸燗酒とは


日本酒の起源。しかも酒を温めて飲んだのは平安の頃から。その風潮が一般的に広がったのは、江戸時代後半といわれています。

「燗酒」、そんな歴史を持つ古くて新しい日本酒の飲み方が、いままた盛り上がってきているようです。燗酒の消費は、時代によって上がり下がりはしているものの、決してなくなりはしません。現在は、また新しいスタイルとして燗酒文化が始まろうとしているのです。古い文献には、煮酒、焼酒というのもあり、落ち葉を集めて火を焚いて鍋を吊るして温かな酒で暖を取ったという記述もあります。やはり、日本人には温かなごはんと同じくらい、体質に合う飲み方なのかも知れません。

そういえば、日本には「ハレとケ(礼講と無礼講)」の文化があります。非日常と、日常。非日常の晴れの日の祝い事には信頼できる冷やを飲みます。現在では酒造技術も格段に向上し、出来立てに近い状態でおいしい冷やをいただくことができます。もちろん、輸送手段も保存技術も日々進化しているからでしょう。品質という視点で見れば、冷やもよし、燗もよし、なのですね。そして技術は吟醸、大吟醸へと日本酒の旨みを追求し、冷やの味わいは常に頂点を目指しています。日本酒はもはや、燗をするには「もったいない」という潮流に乗っているのかもしれません。

しかし、この時代にあえて黒龍酒造は問います。燗にして、しかも旨い大吟醸酒はできないのかと。品質、安定、流通、市場、すべてに認められながら、冷やにして充分に飲みごたえのある大吟醸にもかかわらず、燗にしてさらに旨みを増す究極の燗酒「九頭龍」は、そうして誕生しました。