報道写真家から

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日本の国家予算はいくら?

2006年04月20日 23時20分29秒 | □経済関連 バブル
故・石井紘基(いしいこうき)衆院議員のHPの中に、『「国民資産が紙屑になる日」本当の理由』というタイトルがある。開いて見ると中身は国会議事録だった。この中で石井紘基氏は、日本の国家予算について周到な調査を行ったうえで克明に述べている。

この議事録の中でおもしろいのは、石井氏が明確にする予算の数字に、当時の塩川国務大臣が当惑している様子がうかがえることだ。国家の予算を明らかにすることに何の不都合があるのだろうか。

故・石井紘基衆院議員が明確にした国家予算の内容を簡単に解説しておきたい。数字は平成14年度当時のものである。

日本の国家予算には、一般会計と特別会計がある。
われわれが普通、国家予算として知らされているのは「一般会計予算」だ。
これが、81兆円。

日本には、もうひとつ予算がある。
それが「特別会計予算」だ。
これが、なんと382兆円もある。

特別会計の中には、一般会計からの50兆円も含まれている。別個ではないのだ。また、特別会計は、かなりの重複分があるので、純計すると248兆円となる。さらに内部で移転するだけの会計が50兆円あるので、それを引くと200兆円になる。

たいへんややこしいが、
日本の本当の国家予算というのは約200兆円ということだ。

日本の税収というのは、約40兆円しかない。
では、残りの160兆円はどこで賄われ、何に使われているのか。

○石井(紘)委員 二百兆円、国税収入が税プラスその他でもって五十兆円になるかならないかというのに、二百兆円の予算を組まれているということは、これはすなわち国債の発行だとか、あるいは郵貯の資金二百五十五兆円、年金資金百四十兆円、あるいは簡保の資金百十兆円、その他の資金五十兆円というようなものを、投資とか融資に主として充てている。公共事業なんというのは、こういうものでもってかなり投資活動として行われているわけです。

つまり、日本の国家予算の大部分は、国民の財産を使っておこなわれる公共事業である、ということだ。毎年、160兆円も使うほどの公共事業が、はたして本当に必要なのだろうか。


故・石井紘基 衆院議員HP
http://www014.upp.so-net.ne.jp/ISHIIKOKI/