報道写真家から

我々が信じてきた世界の姿は、本当の世界の実像なのか

アメリカが最も怖れるものはなにか?

2006年04月06日 23時47分21秒 | ■メディア・リテラシー
基軸通貨ドルによって世界をコントロール下に置いたアメリカという国家には怖れるものはほとんどない。

世界最大の軍事力も保持し、世界が束になっても勝ち目はない。世界のエネルギー資源のほとんどをコントロールし、その気になれば、世界を中世に逆戻りさせることもできる。世界最大の食料輸出国でもあり、何十億という人間の命をも握っている。

このアメリカに挑戦する勇気のある国家が存在するだろうか。世界はすでに、イラクの惨状を目の当たりにしている。ドルの権威に挑戦するものは、容赦なく叩き潰される。理由さえ勝手にでっち上げれば、アメリカは何でもできる。世界は決してアメリカの戦争を本気で阻止することはない。

世界のメディアもアメリカの戦争の真実を報じることはない。世界のメディアは、アメリカの広報機関のようなものだ。国家がアメリカに挑戦できないのだから、メディアという一組織がアメリカの権威に挑戦できるわけがない。

われわれは、メディアによって加工された情報にしか接していない。もちろん、あからさまなウソの情報は少ない。しかしほとんどの重要な情報は隠蔽されているか、加工されている。あるいは、どこかのメディアの片隅にひっそりと存在するだけだ。世界のメディアが、アメリカに都合の悪い情報を大きく報じることはまずない。

言論の自由などこの世界には存在しない。言論の自由も、アメリカの描く単なる幻想に過ぎない。世界に言論の自由があると信じることは、アメリカの描く世界像が本当の世界だと信じることになる。世界が、「大量破壊兵器」は「ある」と信じたために、イラクでは何十万ともいわれる人々の命が奪われた。

米軍は2001年11月、アフガニスタンの首都カブールのアル・ジャジーラ支局を爆撃した。2003年4月には、イラクのバグダッドにあるアル・ジャジーラ支局を爆撃し、特派員一名を殺害した。ブッシュ大統領は2004年4月16日の米英首脳会談で、ブレア首相にアルジャジーラのカタール本社の爆撃計画を伝えたとも報じられている。

ブッシュ大統領は、なぜ一メディアの爆撃にそこまでこだわったのか。
もちろん、真実の報道を怖れたからだ。

いま、世界中の人々が自力で真実を求める努力をしている。
それこそが、アメリカの最も怖れる行為なのではないだろうか。



BUSH PLOT TO BOMB HIS ARAB ALLY (Mirror.co.uk)
http://www.mirror.co.uk/news/topstories/tm_objectid=16397937%26method=full%26siteid=94762-name_page.html