ライア-(竪琴)大好き!~Tomoko Leier Salon へようこそ♪~

ライアー(竪琴)奏者の三野友子です。ライア-や日常生活のこと、あれこれを気ままに綴ってます♪

私たちが忘れかけているもの・・・

2011年10月20日 | 日々思うこと・・・
急に寒くなってきました。
ここ最近気温の変化が激しいですね~。
みなさま、どうぞお体ご自愛くださいますよう・・・♪

ここ最近
道を歩いたり、電車に乗ってて思うこと・・・

それは、なんだかみんな
「無表情」だな~と。

歩きながら妙にニコニコしていても
気持ちが悪いのですが(笑)
それにしても、無表情・・・

人と話をしていても
表情がない人が、なんだか多い気がします。

みんなきっと機嫌が悪いわけではないのでしょうが
「穏やか」な表情とはちょっとかけ離れた
「険しい」もしくは「悲しげな」表情。

最近「小泉八雲」ラフカディオ・ハーンの本を読みました。
小泉八雲はアイルランド人の父とギリシャ人の母の間に生まれ
世界各地を経て明治23年、1890年に日本にやってきました。
それから14年後に心筋梗塞で亡くなるまで
維新後の明治に生きた日本人の姿を
美しい文章で書き遺しています。

今から100年前の日本は
今の日本からはもうかなりかけ離れてしまった世界のようでした。

彼の文章の中で
「日本人はもっとも幸せな顔だけを
 周囲に見せるようにしつけられている・・・」というくだりがありました。

彼が出会った日本人たちは
いつも穏やかな幸せな表情をしていて
それが、小泉八雲にとっては驚きだったようなのです。

「周囲に不機嫌な顔を見せない」つまり
いつも穏やかな顔でいるという習慣のようなものが
明治の世の中にはあったわけ?と、不思議な気持ちになりました。

みんながみんなというわけでは
勿論なかったとは思いますが
自分の「表情」に気を付ける、気を使うという
「しつけ」のようなものが明治には存在してたのかもしれません。

もしそうだったとしたら
いつの間に私たちは
自分の表情に気を使わなくなってしまったのでしょうか・・・?

「笑う門には福来る」といいます。
やはり、悲しい、険しい、無表情だったら
なんだか気持も落ち込みがちになってしまいますが
表情を整えて
口角をあげ、穏やかな表情をしてみると
あら不思議! 
特に嬉しいことなくても
自然と幸せな気持ちになってきます。

今の私たちが失ってしまったけれども
100年前の日本には確かにあったものが
いろいろあるんだろうな~と
小泉八雲の本を読みながら考えてしまいました。

表情には気をつけよう!と自戒しております~。
コメント
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