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Left to Write

司法書士 岡住貞宏の雑記帳

抗ヒスタミン剤

2006-10-17 22:41:40 | 考えたこと



 風邪をひいてしまい、風邪薬のせいで眠くて、ブログ更新できませんでした。どうもスイマセン(って、謝ることじゃないか)。

 風邪薬を飲むと眠くなるのは、風邪薬に含まれる抗ヒスタミン剤のせいです。

 ヒスタミンは、鼻水・くしゃみの原因となるアレルギーを起こす物質であると同時に、脳内で覚醒を維持するために必要な物質でもあります。このヒスタミンの作用を抑える抗ヒスタミン剤は、鼻水・くしゃみを止める効果がある一方で、副作用として眠くなってしまうのです。

 抗ヒスタミン剤の眠くなる効果を利用し、逆に「睡眠改善薬」として売り出し、ヒット商品となったのが「ドリエル」です。

 私は寝つきが悪い方なので、「ドリエル」を試してみたことがありますが、ちょっと使い勝手が悪いかなと思いました。なかなか眠くならず、寝つきはあまり改善されないのに、次の日の昼間には眠くて仕方ありませんでした。

 もちろん、「私の場合は」ということであって、個人差はあると思います。


単位が来た?

2006-10-11 14:27:40 | 考えたこと


 先日紹介した堀井憲一郎著「若者殺しの時代」から、もう一題。

 大学等で卒業までに取得しなければならない「単位」について。

 「単位」は、「取った」と言いますか?それとも「来た」と言いますか?

 単位が来た ― なんて、私には日本語の誤用にしか聞こえません。著者の堀井憲一郎氏も、「来た」と言っている学生に誤用を注意したそうです。

 ところが! 現在の学生は、一般的に「単位が来た」と言うらしいのです。

 身近な人たちに聞いてみたのですが、私と同世代かそれより上の人は、みな、「そんな言い方はおかしい」といいます。しかし、私よりずいぶん年下の人には、「普通に『単位が来た』と言ってました。言わないのですか?」という女性もいます。

 いつからそう言うようになったのでしょう?

 著者の調査によると、ターニング・ポイントは1997年とのこと。この年以降に入学した大学生は、「単位が来た」と言うそうです。また、根拠は明らかではありませんが、早稲田大学では1990年代半ばに「単位が来た」という言い方が一般化したとあります。実は、私の知り合いの上記女性も早稲田大学出身、1995年の入学です。とすると、この言い方の発祥は、早稲田大学なのでしょうか?

 みなさんは、「単位が来た」という言い方をどう思いますか?ご意見や情報がありましたら教えて下さい。

群馬県のマスコット

2006-10-02 14:30:15 | 考えたこと


 ふたたび群馬ローカルな話題ですいません。

 ↑は群馬県のマスコットですが、名前は何か知っていますか?

 正解は「ゆうまちゃん」。

 「え~っ、ぐんまちゃんじゃなかったっけ~?名前変えるなよ~!」と思った方はいませんか?私はそう思いました。

 ところが、「ゆうまちゃん」と「ぐんまちゃん」、別物(別馬?)なんですね。


 ↑ぐんまちゃん

 ぐんまちゃんは昭和58年「あかぎ国体」で、ゆうまちゃんは平成6年「ゆうあいピック群馬大会」で登場したキャラクターだそうです。

 並べてみたら違いは一目瞭然ですね。


 ゆうまちゃん、ぐんまちゃん、失礼いたしました。

あかぎ団の謎

2006-09-25 20:54:32 | 考えたこと


 運動会シーズンですね。

 小学生の頃、運動会では全校生徒を「あかぎ団」「はるな団」「みょうぎ団」「あさま団」と分けて、「団」対抗で得点を競いませんでしたか?はるな団は青、みょうぎ団は黄、あさま団は白と、学校によって多少色は違うかも知れませんが「はちまき」の色を分けていて、あかぎ団は赤ではなかったですか?

 そして ― ここからが肝心 ― あかぎ団がいつも強くなかったですか?

 身近な人たちに聞くと、「あかぎ団が強かった」と記憶している人が多いのです。もちろん、違う小学校の出身者です。息子が通う小学校では、毎年、団のメンバーを総てシャッフルしていますが、それにも関わらず、あかぎ団がいつも強い印象があります。

 なぜなんでしょうか?

 仮説1:赤いはちまきを締めると、通常以上の力が出る。

 仮説2:赤いはちまきは目立つので、実際には弱くても、活躍していたような印象が残る。

 いずれにしても、「赤」という色がポイントであるような気がします。「赤」には、人間に強い影響を与える力があるのかも知れません。「赤パンツ健康法」などというのもありましたね。

 みなさんの学校では、あかぎ団が強かったですか?よろしかったらコメントにご報告をお願いします。群馬ローカルな話題ですいません。

わが国のマスコミ

2006-09-20 18:10:44 | 考えたこと
死ぬのは嫌だ、恐い。戦争反対!
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 戦前のわが国のマスコミは、世論に迎合し、あるいは世論を先導して開戦の気運を高めたという意味で、日中・太平洋戦争について重大な責任を免れません。当時、厳しい言論統制が敷かれていたという悪条件を割り引いても、「社会の木鐸」としての役割を完全に放棄していたものと断ぜざるを得ません。

 ひるがえって、今日のマスコミはどうでしょう?

 ライブドアの堀江氏、村上ファンドの村上氏に関する報道がいい例です。彼らを必要以上に持ち上げ、誉めそやしていたと思いきや、風向きが変わった途端、「集団リンチ」さながらにぶっ叩く。「右向け、右」の強固な集団体制を形成し、一丸となって同一の論調に突っ走る。「無罪の可能性」を検討することすら許さず、両氏を擁護する意見は、エキセントリックなものとして一蹴する。

 何も変わってはいませんね。戦前、仮に言論統制がなかったとしても、マスコミはやはり同じような戦争賛美を唱えていたのではないかと思います。

 このようなマスコミの姿勢のもと、もし、例えば北朝鮮がわが国を本当に攻撃したら、どうなってしまうのでしょう?「報復攻撃」の世論が高まる中、マスコミはまたもや同一の論調に突っ走り、誰も「戦争反対」を言い出せないことになってしまうかも知れません。

 実に、あり得る話です。それだけに恐ろしい話です。

自分の感受性くらい

2006-09-15 23:43:25 | 考えたこと
茨木のり子さん

自分の感受性くらい

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

・・・

初心消えかかるのを
暮しのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった

・・・

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ

                 ― 茨木のり子「自分の感受性くらい」より



 茨木さんのこのプリプリ怒ったような詩が、私は好きです。茨木さんはこの作品で、自分自身を叱り飛ばし、責めているのだと思います。

 何故って…自分自身に腹が立って仕方ないときに読むと、一番しっくり来るから。


ユナイテッド93

2006-08-30 17:40:09 | 考えたこと

↑映画「united93」HP

 2001年9月11日、ニューアーク空港発サンフランシスコ行き「ユナイテッド航空93便」の物語です。この日ハイジャックされた4機のうち、2機は世界貿易センタービルに、1機は国防総省に激突し、テロリストたちは「目的を達した」のでした。しかし、ユナイテッド93だけは、乗客・乗員の奮闘により、攻撃目標に到達することなく墜落。乗客・乗員44名は全員が犠牲となりました。

 乗客・乗員の奮闘により?全員が亡くなったというのに、誰がそれを?

 そう、この物語はフィクションです。しかし、フィクションが真実を描くことも、ときには存在するのです。

 太宰治は「一つの約束」という小作品で、次のように言っています。

 誰も見ていない事実だって世の中には、あるのだ。そうして、そのような事実にこそ、高貴な宝玉が光っている場合が多いのだ。それをこそ書きたいというのが、作者の生甲斐になっている。

 誰も見ていない、けれども、忘れてはならない美しい事実を描くことが、小説家や映画人の務めなのでしょうね。

 緊迫した展開に時を忘れる映画でした。

事務所名?

2006-08-19 16:59:06 | 考えたこと
 事務所名をどうするのかは、なかなか難しい問題です。

 現在、私の事務所は司法書士が私ともう1名いますので、2名の苗字を並べ事務所名としていますが、司法書士を増員した場合、退職があった場合などにはどうしたらよいものかと考えてしまいます。今後とも資格者の複数体制は維持したいと考えていますので、資格者の増減があるたびに事務所名を変えるのでは面倒です。もしかして私が大成功し、資格者100名体制の事務所になったら、「岡住・小林・鈴木・佐藤・田中・斎藤・高橋・○○・△△・・・・・・・・・・☆☆・◇◇・金子司法書士事務所」と、寿限無のような事務所名になってしまいます(ここに挙げた苗字は実在の人物とは関係ありません)。

 弁護士が100人以上いるような大手ローファームでも、やはり「苗字派」が多いようです。長島・大野・常松法律事務所、森・松本濱田法律事務所などですが、アメリカ最大手のベーカー・アンド・マッケンジーなどもそうです(アメリカは会計事務所なども含め、ほとんど「苗字派」です)。これら「苗字派」の事務所では、パートナー弁護士に増減があったからといって事務所名を変えたりはしません。HPを見たら、長島・大野・常松法律事務所の大野先生、森・松本濱田法律事務所の森先生は、もういらっしゃらないようです。ベーカー先生、マッケンジー先生は分かりません。

 もうひとつの方法は、個人名に由来しない事務所名です。群馬司法書士会訴訟でお世話になった旬報法律事務所や、サラ金問題で有名な宇都宮健児先生の東京市民法律事務所などの例です。近ごろは、司法書士でもこういった独自の事務所名を付ける人が多くなり、仲間の中にも素敵な事務所名を付けている人がいます。私も何かいい事務所名がないものかと考えてみたのですが・・・必然性があり、覚えやすく、信頼できそうな事務所名は、なかなか思いつきません。こうしてみると、最近さかんに宣伝している「ホームロイヤーズ」など、いい名前を付けたもんだなと思います。

 どなたか、いい事務所名を思いついたら教えて下さい。

靖国神社

2006-08-14 23:15:58 | 考えたこと
 終戦記念日を前に、今日は靖国神社に参拝して来ました。

 ・・・と言うと、右寄りの思想の持ち主であると思われそうですが、実は最近、小学生の息子が太平洋戦争の歴史に興味を持っているので、勉強のために行ってきたのです。靖国神社は大変に混んでいました。明日、8月15日はもっと混むのでしょうね。参拝の後、遊就館の展示を見学し、おみやげに「零戦」の模型を買った息子は満足気な様子でした。

 私は、もちろん戦争に反対です。しかし、現在の国際社会は、ときに武力を背景とした恫喝・ごり押しが公然と行なわれる、いまだ野蛮な社会です。情緒的に「私たちは戦争は嫌だ」と叫ぶだけで平和が訪れるほど、単純な関係にはありません。戦争回避のためには、国際社会における現実の力関係をリアルに見つめ、巧みに全面衝突を避ける「したたかさ」が必要であると思います。

 日米開戦前の日本に足りなかったのは、この「したたかさ」であると、私は考えています。日本は開戦前すでに、外交や国際社会からの支持において、アメリカに圧倒的に負けていました。この外交的な敗北自体、「したたかさ」の欠如を原因とするものですが、さらにその失策を戦争で回復できると考えた判断は、あまりにナイーブというべきです。

 私は日本人として、戦前・戦中の日本に大いに同情的な心情を抱くものですが、「国際社会で、もうちょっとうまく立ち回れたのではないか?」と残念でなりません。