SakuraとRenのイギリスライフ

美味しいものとお散歩が大好きな二人ののんびりな日常 in イギリス

博士課程の生活

2014年11月01日 | 【イギリス生活】学生生活
博士課程のコースが始まって1か月経ちました。
この1か月何をしていたかなと振り返ってみると、当初期待していたよりはるかにわずかしか研究が進んでいないことに愕然とさせられます。

大学や学部によって違うだろうなと思うのですが、リス大学の政治学部の博士課程では、1年目の学生は週に1コマのセミナーのほかは出席しなければならない授業がありません。
「だから毎日暇です」と博士課程について聞いてくる方みんなに言っているのですが、もちろん、そんなに暇なわけではありません。

博士課程1年目の学生の共通の課題が、今年の春に提出しなければならない「first year review」の完成です。
これは、literature reviewを含む詳細なリサーチデザイン及び博士論文全体の構成を8000wordsで書くもので、春にはこれを提出した上で何人かの教授たちの前でプレゼンテーションもしなければなりません。
「first year review」にパスすれば、2年目に進めますが、落ちてしまうと博士課程のコースからドロップアウトしなければならなくなります。

この課題の完成に向けて、学生たちは指導教授の指導を受けながら各々研究を進めています。
提出期限まで実はそこまで時間があるわけでもなく、授業についていかないといけなかった修士課程とは違った(どっちが上という話ではなくて)プレッシャーを日々感じています。

この1か月、指導教授にある課題を与えられていろんな文献を読んでいたのですが、面白い論文、勉強になった本はそれなりにあるけれど、あまり僕の研究テーマに関係なさそうなものが多かったような気がして、自分の研究の進まなさ具合に少し焦りを覚えます。
「first year review」をちゃんと書けるように、研究ペースを上げていきたいものです。研究を進めていく過程で、先月の成果が活用できると嬉しいのですが。。


博士課程にいる学生たちは修士課程と比べて、大人な人が多く(修士課程では最年長に近かったRenも、博士課程では平均くらいの年齢なんじゃないかと思います)、真面目な人も多く、そしてやっぱり頭の良い人が多いです。
みんなの使う言葉が難しすぎて、何を言っているか分からないことも結構あります。
週に1回のセミナーに参加するたびに、自分はこのクラスで最も愚鈍ではないかと思わされて落ち込みます。

修士課程では、そんな愚鈍な僕でも周りの学生たちの倍以上勉強することでなんとかついていけましたが、博士課程ではみんながすごく勉強するので、みんなとの差が開く一方。
周りと比べてしまうと悲しくなってしまうので、自分の好きなだけ自分の好きな文献を読める幸せを感じながら、今日も文献を読みます。

(投稿者:Ren)

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