錯乱坊の彷徨える日々

フィールドでの出会いに癒しを求めて…

ハイブリットのミヤマナミアゲハ

2024年10月06日 | 昆虫・植物
最近、里山の鳥やチョウが急速に減少し、これまで普通に見られたスズメまでもが絶滅の危機に瀕していると報じられている。
そして、その原因というのが環境の急変。
ん…
まぁ、確かにそれもある。
けど、このブログで何時も語っているけど無秩序に散布される除草剤や薬物の空中散布はどうなんだろう?
除草剤は虫の餌となる植物を汚染し、ドローンなどによる空中散布は風に乗り対象外の場所にまで飛散する。
はい、それら散布された薬物に汚染された幼虫や成虫を鳥が食べ続けたら…
その先の想像は容易かと思う。
そんなこんなで鳥に限らず虫も気づけば消えていたなんてことも有り得る。
だから今のうちにとばかりに普通種を対象に今年は春先から飼育をやってました。


それが👆こちらのゴマダラチョウや、このブログにもUPしていたムラサキシジミやムラサキツバメというわけ… 
もちろん、昨年の秋から飼育していたナミアゲハなーんて言うのもそう。
でもぉ…
飼育するとフィールドで採集するのとは違い、手に余るほどの数が得られる。
だから放せるものは羽化した後に放蝶したりもするんだけど、今年は久々にハイブリットにもトライした。


その一つが👆これ。
ミヤマカラスアゲハの♂とナミアゲハの♀を掛け合わせたものなんだけど、種としての距離が遠いためか卵の数は得られたものの孵化してきたのは10匹程度。
ただ、これは想定の範囲でクロアゲハやモンキアゲハと掛け合わせたナガサキアゲハは殲滅でした。


そして、その孵化した幼虫は脱落することなく終齢幼虫に達し、早々に1匹が蛹化したと喜んだのも束の間で残りの幼虫は一向に蛹化しない。
おまけに蛹化に至るであろう5齢幼虫から脱皮を繰り返し更に大きな7齢幼虫へと姿を変えた。
ただ、そんな幼虫も最初に蛹化した個体から3週間ほど遅れて……… 全てが☆に召されましたけどね。


で、そんな難関をクリアーして無事に羽化してきたのが👆この個体。
ただし、それは余りにも小さく、見た目も美しいとは言えないものでした。
そして今は涼しい秋風が吹く季節。
振り返れば今年は術後の体調不良も手伝って、この時期を最後にチョウの飼育は殆ど手掛けていない。

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