錯乱坊の彷徨える日々

フィールドでの出会いに癒しを求めて…

ナンヨウブダイから得たもの

2015年01月06日 | Bone (骨)
先日、石垣島から持ち帰ったナンヨウブダイ(ゲンナーイラブチャー)をUPしましたが、今日は、そのナンヨウブダイの頭から得たものをUPしました。
で、その前に…
チョンしたナンヨウブダイの頭を大きな鍋でグツグツと煮て、その後、丁寧に頭骨から肉を外します。
そして、上(↑)画像のように頭骨から上顎歯・下顎歯を外し、その奥にある上咽頭骨と下咽頭骨の2つを取り出すのですが、あまりにもグロイシーンなので、この画像は省きます。(笑
でもって…
この上顎歯・下顎歯・上咽頭骨・下咽頭骨の4つのパーツはピンセットやブラシを使って骨に張り付いている細かい肉を丁寧に外したら、秘密の液に浸して取り残した肉を溶かします。
その後、秘密の液から取り出してブラシを使って丁寧に水洗いしたら漂白剤に短時間浸して、ある程度の漂泊ができたら別の薬品で骨に残った油を抜きます。
ナンヨウブダイなどブダイの仲間はオウムのような… 
いや、正しく例えるならニッパー(工具)のような上顎歯と下顎歯を使ってサンゴをガリ!ボキッ!ゴクッ!と折るように齧り、喉の奥にある咽頭骨と下咽頭骨り2つのパーツですり潰しているのです。
このことから、これらブダイの仲間がサンゴを食すことで白いサンゴ砂を作る言われていますがブダイの仲間のようにサンゴをサンゴを齧る魚は他にもいます。
例えばカワハギやベラの仲間など…
もちろん魚に限らずウミガメなんていうのも良く観察しているとサンゴをガリガリと齧っているのを見かけます。(※胃石として利用しているかも?)
このブダイの仲間がサンゴの砂を作ってるという誤解を招くような表現は如何なものかと思いますが、このサンゴ砂の生成に関わっている生物の一つであるということは間違いないでしょうね。
※サンゴ砂は潮流や波風によっても生成されますが、ここでは生き物に限った話として省きました。

ナンヨウブダイ 
Chlorurus microhinos
ブダイ科 ハゲネブダイ属 
全長(TL): 68cm
重量: 4600g
捕獲地・年月日:沖縄県石垣島 31.Dec.2014

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