ラブラドール・トリプルスター昨日、今日、明日

ラブラドールブリーダーの気侭な「雑記帳」へようこそ。

☆☆☆ ルーク来る

2008年02月20日 | トリプルスターの日常

暖かな上天気

風も無く、暖かな日となりました。

早朝の作業の後、今日もを見ました。

 

◇10時頃、都内に飼われているルークがやって来ました。

さっそくベス婆さんにご挨拶、嬉しそうに暖かな芝の感触を楽しんでいました。

今日から十日間、コンディショニングの為のお預かりです。

その間ルークの飼い主であるM家の家族は、イタリアへの旅行を楽しむ計画です。

 

◇午前中に12頭の口中から、DNAのサンプリングをしました。

prcd-PRA (prcd 進行性網膜萎縮症)の検査の為です。

数が多いと、サンプリングはもとより書類の記入が大変な仕事となります。

午後になって、郵便局からEMSを使って検査機関のあるオーストラリアへ資料を送り出しました。

 

◇郵便局から帰り、午後の作業までに時間が有ったので、以前相談されていた問題について考えてみま
した。

獣医師向けの専門誌"Surgeon"創刊号(1997年発行)の記事内容を絡めての質問でしたので、慌てて資料
を引っ張り出しました。(専門誌が発行になった年、私は友人達とアメリカ東部地区のブリーダー数軒を訪問
した思い出があります。その頃の私は、ラブではなくフラットコーテッドの勉強をしていたのですが。)

ブリーダーは、将来繁殖を考える犬の股関節他の検査(OFA/PennHIP)を子犬の頃から行います。

質問(相談)は、その方所有の8ヶ月の子犬に行った検査の結果が思わしくなく、悩んでいるとの内容でした。

関節の弛みの数値(PennHIP)が大きい事と、評価(OFA)が芳しくなく、将来が不安な為不妊手術をしようと
考えているとの内容でした。

ファックスで送られて来た評価証と本犬の血統書を見てから、私は余り心配せず普通にそのまま飼育する事を
勧めました。(但し、飼育上の注意点もアドバイスしました。)

"Surgeon"には複数の獣医師の記事が載っていて、経験の無い者が読むと間違えてしまいがちな内容の部分
も有ります。

概ねの説は、子犬の頃の検査の結果が思わしくないものは、長じて良い結果となることは希で、この時点(子犬)
でのPennHIP検査は、「股関節形成不全の予測」に高い確率があると言うものです。

同じ様な意味合いで、子犬や若犬(二歳未満)に行う「OFA予備検査」も、その時出た結果(予備検査結果)以上の
ものをその後(二歳以降・本検査)に望むのは難しい
と言う見解が、多くのブリーダー達の頭の中にあるのではな
いでしょうか。

 

◇10年間に亘るラブラドールの繁殖の中で、幾つかの試みを行ってきましたが、股関節の形成に関しての実験も
その一つに数えられます。

トリプルスターでは、
将来を見据えた個体は、生後5~8ヶ月頃にOFA予備検査を受けます、同時にPennHIPの申請を行うこともありま
す。

結果が良くても悪くても(悪い結果のことはありませんが)12~18ヶ月頃に再度レントゲン写真を撮ります。

そして2歳を過ぎて、OFAの本検査を受けます。ある種「実験対象の犬」は、3歳を遥かに過ぎてからOFAを申請
る事もあります。

その結果、若齢の頃の評価を下回る結果を出した犬は一頭もおりませんでした。

OFA評価フェアー段階の個体が、三歳齢以降の検査で評価エクセレントになった例も複数あります。

早い時期から、
理論好きな愛犬家達の間でまことしやかに言われている「股関節に関しての問題」を不審に思っていたものですが、
充分時間をかけて試してみた所、自分自身で考えていた事が実証出来たもので、その後役に立つ事となりました。

長じて大型に育つ個体は、総じて関節に余裕(弛み)があるものです。関節の余裕(弛み)は成長が落ち着く頃には
無くなり、良く締まった関節となります。

まだ未成熟な個体の関節のOFA/PennHIP評価は、当然そう高く出るものではないと考えます。

※PennHIPの検査結果から、関節が相当緩いと判定されたとしても(数値30th~10th)、必ずしも変形性関節症
(DJD)を発症するものではなく、正しい飼育を心掛ける事により成長時には良い結果となる場合が多いものです。

正しい飼育方法をとることにより、各部筋肉も正しく発達し、骨格構成も良好なも(締まった関節)のとなるのですね。

犬舎に残す犬を選ぶ場合、検査の結果から余り性急な判断を下さない方が良いと考えますが、如何でしょうか?

 

マギーのパピー達(生後24日目)、今日から離乳食を食べ始めました!

スーザンのパピー達(生後68日目)、いささかフードに飽きてきたようです、、、、、。

早朝の二時半ころ、寝込みを襲って撮りました。

離乳食は、柔らかくしたパピーフードが主体となります。

必ず個体ごとに別けて与えないと、どの子がどれだけ食べて、どれだけ成長しているかが掴めません。

ベス婆さんは、フリーの身です。好きな所にアクリルの毛布を敷いて寝ています。

当然日中は毛布が片付けられます。

尾っぽをマットにこすり付ける(振って)ので、体中が静電気の塊りです。

鼻に指を近づけると、バチンと青い光が飛びます。

指も痛く、当然ベス婆さんの鼻も痛いのでしょう。

嫌がります。

奥に見えるのは乾湿計です、床部分の温度や湿度を測っています。

 

忙しい一日でした。

 

 

皆さまも、今日も一日お疲れ様でした~~~~!
一息つかれたらワンクリック宜しく御願いいたしま~す。



そしてトリプルスターのカレンダーは此方ですご見学希望の方は、ご参考に願います~

 

 

コメント
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