インスパイア

自然を通して心をみつめる。言葉をとおして人生を見つめる。

篤志家の領域

2011-10-28 08:08:43 | Weblog
新しいことにチャレンジした。トレイルランだ。
野原を駆け巡るクロスカントリーというのがあるが、それよりも山を登り降りして走るのだから、物好きというか、篤志家の領域だ。
それでも最近はかなりのブームだ。
ハセツネと呼ばれる大会は夜を徹して走り、転落死者まででている。

今回、初心者向けの大会に参加したが、富士山ろくの青木が原樹海を走る16キロのコースだ。
青木が原というと昔は自殺の名所だったけど、今はどうだろう。そこで自殺したというニュースは最近聞かないようだ。

樹海の中にトレイルコースがあり、適当な起伏があって、ハードというほどではない。入門者には適当なコースだろう。

今大会にはトレランの専門家・トップランナーがゲスト出場している。なんでも専門家はいるものなのだ。
トップランナーはタイムや順位は関係なく、参加者といっしょに走り、ところどころで立ち止まって声援を送ったり、いっしょに撮影に応じてくれたりする。

樹海のゆるやかや下り坂で女性のトップランナーがすっと抜いていった。走りが別次元というか、驚きだった。
道ででこぼこで、木の根やら石やらも多い。どうしても体が上下動して、でこぼこしながら走るものだが、トップランナーの走りはできぼこしてない。でこぼこを吸収してまっすぐ平(水平)だ。イメージが強く残った。でこぼこじゃなくて、まっすぐ走ればいいんだ・・・

生き方やものごとの対処のしかたもそうかもしれないな。でこぼこに合わせて上下動するとたいへんだけど、でこぼこを吸収してまっすぐいけばいいんだよな。
イメージだけの話で、実際にどうすればいいか具体案は提示できないんだけどね、でもイメージをつかむというのもヒントにはなるよね。

なつかしの韓国

2011-10-21 14:40:46 | Weblog
妻の母が82歳で亡くなった。数日前からあぶない状況だったが、そのまま家で亡くなったらしい。病院には連れて行かないのかな。
ということで葬儀に行ってきた。妻の実家は田舎だ。訪問するのは10年ぶりくらい。

火曜の朝、出社するとFさんから携帯に連絡があり、義母が亡くなったという。Fさんは妻の妹の夫だ。日本に住んでいるのに連絡するのも数年ぶりである。
水曜の飛行機で韓国へ行き、その日はFさんの家に泊まる。以前はFさんはソウルの狭い住まいだったが、今回いってびっくり。新築の高層アパートで100平米はありそうだが、チョンセで6000万ウォン、日本円なら400万円ちょっとだ。田舎とはいえ、こんな立派なところへ住めるとは。

義母は木曜に火葬される。直接、火葬場で親族と合流する。ソウル郊外の公営火葬場だ。
妻は6人兄弟(異父兄弟含む)、その子供や孫まで含め30人くらいになる。
韓国人はとても情が深い。妻も久しぶりに会う弟や妹と抱き合ってないている。
親族もやさしくむかえてくれる。
義母の顔は見られなかった。

その後、共同墓地に埋葬されて祭事を行い、実家に戻って祭事を行う。
それで終わりかと思うところだが、三日喪として翌々日の土曜に祭事を行う。

結局三日間、親族と過ごすことになった。
韓国人の親族なのであまり深くは交流できないが、情の深さはひたひたと感じる。
車で送ってくれたり、餞別をくれたり、なにかと尽くしてくれる。
もっとこちらがしてあげるべき立場なのに、妻はかえってつらく感じたようだ。

今回を契機に兄弟間の関係も深まったようで、今後も定期的に会うことにしたようだ。
日本からはあまり参加はできないだろうが、もし日本に来る機会があれば十分にもてなしてお返ししたいと思う。