インスパイア

自然を通して心をみつめる。言葉をとおして人生を見つめる。

誰がいうか

2013-02-13 13:19:19 | Weblog
イチローのインタビューが日経に載っている。
内容に研ぎ澄まされた感覚が漂っている。重みのある空気が伝わってくる。

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ヤンキースにはあれだけのスーパースターが集まっているにもかかわらず選手のエゴが見えてこない。向かう方向が極めてシンプルでとても気持ちの良い環境だ。

しかしヤンキースの「ために」戦うのではない。大切にしているのは「思い」だ。
「何かのために」は聞こえは良い。でも時に思い上がっているようにも思える。人間関係にも言えることだが、誰かの「ために」やろうとすると厄介な問題になることがある。しかし誰かを「思い」何かをすることには、見返りを求めることもなく、そこに愛情が存在しているから不幸な結果になることが少ないように思う。

努力をすれば報われると本人が思っているとしたら残念だ。それは自分以外の第三者が思うこと。もっと言うなら本人が努力だと認識しているような努力ではなく、第三者が見ていると努力に見えるが本人にとっては全くそうでない、という状態。

米国、南米出身の選手の主張は強い。70(の力量)を100に見せて威圧する。僕が大事にしているイメージは全く反対で、100あるが70から80にしかみせない。それで実際には相手をボコボコにする。

今はまだ色紙に一言といわれても書けない。結局、言葉とは「何を言うか」ではなく「誰が言うか」に尽きる。その「誰か」に値する生き方をしたい。