インスパイア

自然を通して心をみつめる。言葉をとおして人生を見つめる。

アメリカ、懐かしいね

2010-06-19 19:27:21 | Weblog
最近、ふと米国生活のことを思い出した。
そういえば俺、アメリカに住んでいたんだよな。ボストンはよかったなあ。

ピルグリムファーザーズのように新天地を求めてアメリカ・ニューヨークに渡ったのが19年前。
思惑通りにいかずにぶらぶらしている時に、大学時代の先輩T氏に偶然あう。ボストンで学生相手のビジネスをしているT氏から、「暇ならボストンに来たら」と誘われ、素直にそうすることにした。
ほとんど出たとこ勝負だ。

ボストンでT氏の管理する寄宿舎(センター)で生活させていただく。ボストンカレッジなどの学生が20数名住んでいる。日本人も5人いる。

アメリカにはアメリカ人が住んでいると思ったら、アメリカ人は2人くらいで、メキシコ、プエルトリコ、イギリス、ギリシャ、ロシア、ポーランド、エジプト、外から来ている学生ばかりだ。
そういえば東京も東京人が住んでいるわけではない。北海道やら愛媛やら富山やら熊本やら、だ。
アメリカは世界の首都ということかな。

午前中は寄宿舎でのんびりして午後から大学のキャンパスに行く。ハーバードやMIT、世界の超名門大学もキャンパスに入るだけなら簡単だ。ベンチで本を読んだり勉強したり、疲れたら芝生に寝ころぶ。青空に白い雲が流れ、かたわらをリスが行き来する。海からは潮の香りが流れてくる。
今から思うと夢のような日々だった。

寄宿舎へは1日7ドルの生活費を払う。や、やすい。
週末は学生たちと一緒に花売りのバイトに出る。
卸問屋で花を仕入れ、車で郊外にいき、道路わきにテーブルと看板を出してのんびり客を待つ。1日に6,7人の客で50ドルくらいの売上、その半額はバイト代だ。
米国ではお客が車を止めて買いに来るので、こちらは待っていればよい。1日ほとんどのんびりできる。

ボストンに来た当初、日本人のジョシュアさんについて夜の飲み屋街に花売りに出かけたことがある。日本でも似たようなことをしたことあるが、米国は危険という先入観がありどきどきした。ジョシュアさんは週に何回か、このようにこんなことをしているそうだ。
以前借金して夫婦で始めたビジネスがうまくいかず、奥さんと別れた上に借金を背負っている。人はとても良いのに悲しい人生を背負っている。

(続く)

雁坂峠

2010-06-07 07:20:04 | Weblog
日曜日は快晴。梅雨もそろそろだろうから、この機会を逃すとしばらく快晴は無いかもしれない。

今回は雁坂峠~雁峠のコースとする。
早朝、みとみ道の駅に車をとめて、雁坂峠へ向かう。
雁坂トンネル入り口を見下ろして沢沿いに進む。新緑が輝いている。
やまけいの登山地図では峠まで5時間になっているが、標高差は1000メートルほど、それほどはかからないだろう。
着実に標高をかせぐ。沢を離れて尾根を詰めていき、振り返ると富士山が見える。この位置から見えるとは思ってなかったのでちょっとびっくり。
3時間弱で雁坂峠へ到着。「日本三大峠」との表示。へ、そうだったの。
三伏峠、針ノ木とここの3つらしい。だとすればこれで三峠制覇となる。

峠は見晴らしが開けてすばらしい。山梨側はササで展望があり、埼玉側はコメツガなどの樹林帯だ。
甲武信方面から来た人に聞くと、昨夜は小屋は超満員で、ふとん一枚に二人で寝たそうだ。この時期ってそんなに込むものなの?

稜線は2000メートル前後でゆるやかな起伏が続く。昼食をとって昼寝をしようと思ったが、結構日差しが強く断念。
雁峠へは急斜面を下る。避難小屋を偵察。かなり老朽化していて非常時以外は使用禁止となっている。まあなんとか耐えられそうだ。

峠のすぐ下に豊富な水場と周辺にオオバイケイソウが群生している。
沢に沿って下るみちはのどかでほんとに昼寝でもしたいくらいだ。

2時半に車にもどり、笛吹きの湯に入り、ひと眠りして明け方家に帰る。