インスパイア

自然を通して心をみつめる。言葉をとおして人生を見つめる。

悪夢のよう

2013-07-20 09:44:30 | Weblog
1人で出かけてばかりだったが、久しぶりに夫婦で出かけることになった。
猛暑なので涼しいところ、近場で考えて、水無川中流に行くことにした。2年前にWWで歩いて非常にさわやかで歩きやすいコースだ。妻は水に入らなくても河原を歩いて、適当な場所でテントを張ってのんびりすればよい。

林道入り口に駐車して出発。妻は冬に手術した後、ハイキングは初めてで歩くのが苦しいようだ。人は思ったより少ない。車で林道を入る人も多い。
まだ歩き出して20分くらいだが、さっそく水場でシートを敷いて休憩。 そろそろ立ち上がろうとしたところでヒルが取りついているのを発見。すかさずライターを取り出して焼切る。
ちょっとやばい感がよぎる。さっそくヒルのお出ましとは!

河原に降りたところで沢靴とスパッツを付ける。なんとその間にもヒルが取りついている。妻も靴の裏にヒルが3匹ついていたのを発見。ヒルは靴の裏とか動物の足の裏にとりつき、立ち止まったところで這い上がってくるようだ。
気を取り直して河原を進む。水に入れるところは水中を進み、妻は水に入るのを嫌がって河原を進む。うっそうと苔のはえた樹林帯から河原に降り、テントを張ることにする。

テントを張ってる最中、なんと無数のヒルが足元を登っている。ライターで右足のヒルを焼いている間に左足に取りついてくる。ローカットのトレッキング靴と普通の靴下で防備の弱い妻の足にもヒルが数匹! パニックっている。

すぐにテントを撤収して河原を降りながら足元をチェック。ヒルは休むことなく取りつく。妻の靴の中にも、靴下にも。ゆっくりしてもいられない。とどまっているとそこでまた取りつかれてしまう。何というか、これは悪夢のようだ。

林道に出てからもスパッツを取ってみると数匹くいついている。林道を歩きながらも、肌着の中に、どこかにヒルが取りついているんじゃないか、不安で気持ちが悪い。
妻からも恨みごとをさんざん言われる。

車に戻り、一刻も早く丹沢を離れそうと思ったが、とりあえず水無川の川辺の公園に行くとたくさんの行楽客が水遊びを楽しんでおり、そこでのんびりしていくことにした。数キロ上ではヒルの大軍なのに、この公園には全くいない。明るく開けているのと、多分駆除もしているのだろう。最初からここにしておけばいいのに、と言われる。

しかし今までこんなヒルの大軍は経験したことがない。いったい丹沢はどうなってしまったのだろう。しばらくこの近辺には近づきたくない。夢の中にもでてきそうだ。