インスパイア

自然を通して心をみつめる。言葉をとおして人生を見つめる。

第三帝国の興亡

2016-05-25 11:46:15 | Weblog
「第三帝国の興亡」という本を読みました。全5冊で1ヶ月余りかかった。
著者はシャイラーという米国ジャーナリストで第二次大戦時にベルリンに滞在していた。

第三帝国というのはいわゆるナチ党のドイツのこと。
村上春樹がどこかで言及していて、読みたい本リストにのったままだったがこの度読み終えました。

なかなか一言で感想をいうのはむずかしいのですが、ヒトラー的な人物は大なり小なり、いつでもどこでもいるんじゃないだろうかと、改めて感じます。
もちろん自分の周りでも、当てはまる人がいます。誰もその暴走を止められません。

国際政治もみてもヒトラー的と思われる指導者がいます。
でも結果を知っているからヒトラーは悪だと断言できるのであって、その時代、その空気の中にいては簡単にはわかりにくいのでしょう。

それはそれとして、ナチスの台頭から世界大戦の勃発、ドイツの快進撃、連合軍の巻き返し、じっくり読むと本当に勉強になります。

ドイツが強気でラインラントへ進駐した時、英仏は無反応、というか弱気で怖かったんだろうね。
英仏が戦争を怖がったのに対して、ヒトラーの目的は戦争を起こすことなんだからね。

ダルケンクからの撤退、独軍のパリ進攻とフランスの降伏、バルバロッサ作戦でのソ連侵攻、北アフリカでの攻防、スターリングラードでの撤退から独軍の後退が始まり、ノルマンディー上陸、英軍による空爆、ヒトラー暗殺未遂事件、そして地下壕でのヒトラーの自殺と第三帝国の終焉。

イタリア、ムッソリーニも意外になさけなかったんね。強気のヒトラーに振り回されて、最後は殺されて広場で逆さ吊りにされて。

関連する映画も見ました。

「パットン大戦車軍団」これは主演がよかった。根っからの戦争好きのキャラで、アカデミー賞も蹴ったのがとんがっている。

「ヒトラー 最後の12日間」 地下壕の様子が真に迫っている。女たちも結構いたんだね。

「史上最大の作戦」 これは昔見たような見なかったような。エピソードの寄せ集め的な感じもするけど、個々の戦士や戦場は多種多様だからね。

「ワルキューレ」反ヒトラー分子が組織になっていて本当にこんな感じだったのかな。最後にどんでんがえしになるとこもドラマチックにしあげている。

連休に

2016-05-07 09:37:42 | Weblog
連休に甲斐駒ケ岳の黒戸尾根に行ってきました。

以前、日帰りで行ったことがあります。10年くらい前かなと思って記録を見たら、15年前だった。
今はもう日帰りは無理、小屋泊とします。

5時半頃駐車場につく。ガラガラ。そんなに少ないの?

小屋泊だからそんなに急がない。
黒戸尾根は長いだけあって、傾斜はゆるやかだ。巻き道もしっかりしていて水平道も多い。
2,3組に抜かれる。日帰り組だろう。

刃渡りを越え、北側の巻道には雪が凍結している。
五合目小屋跡に着く。あれっ、小屋の残骸が無くなっている!

ここから登り返し。以前はかなりきつかった印象があるが、そんなに長い登り返しではなかった。
あちこちに石像・石碑がある。
こんな重いものをかつぎあげたのかなあ。

11時に七丈小屋に到着。時間が早いので頂上往復する。
水は宿泊者のみなので、まず受付。素泊まりで4600円。
荷物を預けて山頂を目指す。

雪は日差しを受けて緩んでおり、踏み抜きも多い。
8合目でチェーンアイゼン装着、9合目でストックをピッケルに変える。

それにしてもペースが上がらない。コースタイムよりだいぶ遅れている。
たどりつけるのか、という不安もよぎる。

下山する人たちとすれ違うと、もう人はいない。
2時を回ってしまった。やっと頂上に着く。

小屋に戻ったのが4時20分。
今日の宿泊は5名のようだ。
簡単に夕食をすまして横になり寝る。しかたないけど快適ではない。
疲れもあって苦しい夢を見る。

翌朝は快晴。朝は上部は氷結しているようだ。登頂をあきらめ下山する人がいる。
足も痛く、ゆっくり下山。それでも4時間半かかる。

結構ハードだったのか、筋肉痛が消えるのに4,5日かかった。