インスパイア

自然を通して心をみつめる。言葉をとおして人生を見つめる。

たそがれ清兵衛

2009-06-22 07:59:58 | Weblog
山田洋二監督の「たそがれ清兵衛」を見た。といっても図書館で借りたDVDだ。
幕末の時代、出世に欲がなくたそがれ時には家路を急ぐ清兵衛、しかし剣の達人であることが知られ藩命で討手に選ばれ苦悩する。

時代と生き方を描いているのかな。
深いインパクトがあるわけではないけれど、しみじみさせる。
山田監督はそうした効果を狙っているかな。

キャッチャー・イン・ザ・ライ

2009-06-05 07:57:43 | Weblog
JDサリンジャーの「キャッチャー・イン・ザ・ライ」を読んだ。
「ライ麦畑でつかまえて」の題名でよく知られているけど、訳者の村上春樹は英名をそのままつけている。

内容は、ニューヨークの落ちこぼれ高校生の他愛もない話だけど、その話口調がリズム感があっておもしろく、結構引き込まれる。下品な言葉も多い、この本の内容についてはいろいろな捕らえ方、感じ方があるようだ。
自分自身の過去と重ねてみたり、あるいは高校生の息子と置き換えて考えたり、、、。
主人公のホールデン・コーフィールドも支離滅裂な人間だけど、妹フィービーに、世の中で自分がしたいことについて語ることが、救いを感じさせる。

「だだっぴろいライ麦畑みたいなところで、小さな子どもたちがいっぱい集まって何かのゲームをしているところを僕はいつも思い浮かべちまうんだ。何千人もの子どもたちがいるんだけど、ほかには誰もいない。つまりちゃんとした大人みたいなのは一人もいないんだよ。僕のほかはね。それで僕はそのへんのクレイジーな崖っぷちに立っているわけさ。で、僕がそこで何をするかっていうとさ、誰かその崖から落ちそうになる子どもがいると、かたっぱしから捕まえるんだよ。つまりさ、よく前を見ないで崖の方に走っていく子どもなんかがいたら、どっからともなく現れて、その子をさっとキャッチするんだ。そういうのを朝から晩までずっとやっている。ライ麦畑のキャッチャー、僕はただそういうものになりたいんだ。
I keep picturing all these little kids playing some game in this big field of rye and all. Thousands of little kids, and nobody’s around – nobody big, I mean – except me. And I’m standing on the edge of some crazy cliff. What I have to do, I have to catch everybody if they start to go over the cliff – I mean if they’re running and they don’t kook where they are going. I have to come out from somewhere and catch. That’s all I’d do all day. I’d just be the catcher in the rye and all. I know it’s crazy..