インスパイア

自然を通して心をみつめる。言葉をとおして人生を見つめる。

梅雨明け

2010-07-20 14:30:23 | Weblog
梅雨明けしてうだるような熱暑がやってきた。
ことしは梅雨と梅雨明けがはっきりしている。黒か白か、赤か青か。

海の日に続く連休だが、今回は日帰りで甲斐駒へいく。
朝3時半の目ざましに起きられず4時過ぎにでる。戸台口へ8時バスの5分前に到着。
北沢峠までのバスは運転手がガイドしながら1時間かけて登る。
帰り4時のバスまで7時間。コースタイム通りでちょうど7時間だ。

仙水小屋から峠に至る。そこから登りつめ駒津峰、そこで昼食とする。
荷物は軽量にし日帰りにしては結構ばてる。これでテント縦走ならどうなるか。体力に自信を失いつつある。

頂上までは結構混雑した。ガスもあって展望がない。前回、黒戸尾根を登った時もガスで展望はなかった。
急いでも仕方ないので帰りのバス時間に合わせてぼちぼち降りる。団体さんも多い。

4時10分前に峠に到着。バスを待つ人で長蛇の列。ハイシーズンのバス待ちを思うとうんざりする。バスに乗れたのは4時40分、6台目だった。

高遠温泉さくらの湯で汗を流し、車中仮眠をとって翌朝帰宅した。

針の木雪渓

2010-07-14 08:13:26 | Weblog
梅雨空が続く。九州地方は大雨のようだ。
山に行くチャンスをうかがっていたが、土曜に休みがとれ、晴れマークのついた長野方面に狙いを定める。
扇沢を起点に針の木雪渓を登り、ぐるっと回って柏原新道を降りるコースとする。

針の木雪渓は2度目で、前回はお盆の時期でアイゼンは使わなかった。ネット情報などでは雪は多そうだ。アイゼンの代りに雪道滑り止めバンドを持っていくことにしたが、結果的にはこれが失敗だった。
雪に踏み込んでもすべって力が入り、ふくらはぎにかなり負担がかかる。
雪渓は上に行くほど急斜面になる。足を踏み出すもの怖い。滑落する場面も頭をよぎる。
峠まであと少しのところでザレ地にとりついて強行に登りきろうとしたがこれも怖い。足が砂をすべり上にすすめない。ちょっとやばいぞ。
へろへろの体でようやく針の木峠に到着した。

以前に縦走した蓮華~烏帽子のコースが見渡せる。かなり起伏の激しいコースだったのが思い起こされる。
昼食をすませて12時過ぎに出発。新越山荘まで5時間のコースタイム。
針の木岳までは雪がのこり慎重にすすむ。だんだん頭がずきずき痛み始める。高山病の兆候か。
山頂から黒部湖が見渡せる。まだ雪が深い。立山側からは風が強い。ときおり雨も混じる。

ペースが上がらない。山小屋までたどりつけるか不安がよぎる。
調子がいいときもあれば、まったくダメなときもある。標準タイムで進むのがやっとだ。
二人組に抜かれる。出会ったのはそれだけ。それでも人に会うとほっとする。誰もいなければ、何かあったときが不安だ。

登り返しを3回、ようやく新越小屋に到着する。素泊まりで6千円。宿泊客は10名程度、6畳部屋に一人で寝る。
部屋の窓から剣方面へ沈む夕日が見える。食欲はあまりなかったが、レトルトカレーを自炊し、一息ついてから8時前に就寝した。

翌朝は3時半に目が覚める。寝静まっている間に小屋をでる。周囲はまだ暗い。
登りながらだんだん周囲が明るくなってくる。
山頂でひといきついて朝食とする。雲が多くご来光は拝めないが、東のそらが赤紫に染まっている。
稜線は起伏がすくなく歩きやすくて助かった。のんびりペースですすむ。種池山荘近くにくると花が多くなる。シラネアオイが見ごろだ。
種池は6畳ほどの小さな中にサンショウウオが群れている。
向こうには爺ヶ岳から鹿島槍の稜線が見通せる。
元気があれば爺ヶ岳まではいけるけど、今日はやめておく。次回の縦走用にとっておこう。

柏原新道は整備されて歩きやすいが、水場が無いのが欠点か。
9時半に扇沢につき、大町温泉で汗を流した。