インスパイア

自然を通して心をみつめる。言葉をとおして人生を見つめる。

大混雑の山小屋

2013-09-25 10:18:25 | Weblog
一般ルートとしては難関とされる西穂高から奥穂高を縦走してきた。
3連休の好天となり、駐車場ははるか手前で路上に止めるほどの大混雑で、さきが思いやられる。

どちら廻りにするか悩んだが、ロープウェーの時間から考えると(8時半始発)西穂からはタイトなため、逆方向で白出沢から穂高岳山荘泊、二日目に縦走で考えていた。
しかし8時10分頃ロープウェーを見ると動いているではないか! 思わずロープウェーに乗ってしまう。

西穂口で準備し9時ちょっとまえにスタート。コースタイムでは10時間を越すが、3月に西穂に登った感覚ではそんなにかからない。西穂に11時半着、12時発を目安に、山小屋へは5時にはたどり着けるだろう(何も起こらなければ、たぶん)

久々の日本晴れだ。先週の連休は大型台風の到来で、その分、今回の連休に人が集中しているのだろう。

独標までは順調、そこでヘルメットを装着し、スリングを簡易ハーネスにしてつける。
西穂までも予定通り。簡単に食事をする。先を縦走する人はほとんど見えない。この時間だと遅いのだろう。もたもたしていられない。ほぼ同時に2,3組が縦走にスタートする。

いわゆる逆相スラブや垂直の鎖が続く。だけと基本的にコースは印があるし、鎖があって、ほとんど危険を感じるようなところはない。
中間点のコルまでコースタイム3時間のほぼ半分で到着。ここのコルを始め、ビバークポイントが3,4か所ある。

最難関といわれるコースだが、「この人大丈夫?」て人も登っている。ロープで結ばれて、上から引っ張りあげられている女性。なんかヒモをつながれた犬みたい。

中間点を越えてから足にくる。ペースも落ちる。ようやくジャンダルムに到着。3千㍍を超える立派な姿だ。これは一度はしっかり登っておきたい。

垂直に近い岩場を下って登り返す。ついに左足が痙攣し動かせない。このまま進めなくなったらやばい! 
落ち着いてストレッチすると何とか回復する。

馬の背リッジをわたる。そして奥穂頂上。2回目の3190㍍。

この縦走路は難易度はさほどでもないが、体力的に思ったより厳しい。小屋どまりで軽量化してもこのありさまで、ちょっと情けない。これ以上のバリエーションは難しいということかな。

山荘は二人で布団一枚の大混雑。ほとんど眠れないし苦しい夢を見続ける。隣では大いびきをかいてよく寝ている。

やはり連休は厳しいね。時期をずらして平日にすればよかった。