インスパイア

自然を通して心をみつめる。言葉をとおして人生を見つめる。

苦しい山となりました

2015-04-14 16:28:41 | Weblog
4月に入って連日の雨続き、いったいどうなっているのか。

天気のよさそうな日曜に山に行ってきました。乗鞍岳です。

Mさんに声をかけると「行きます!」のとこと。Mさんが富山に転勤してから初めての同行登山となる。
待合せは登山口の駐車場。

Mさんはスキーを持っていくといっていたが、見てみると非常に短い、子供用というか、こびと用だ。ほぼサックのサイズしかない。
でもスキー靴を別途持っていくという。登れるスキーは持ってないらしい。

積雪期はスキーのツアーコースを行く。夏道の登山道とは別のコースだ。登山道と言っても上まで道路が行っててこんな下から登る人も一般登山者では少ないだろうな。
でもこの時期はリフトも動いてないし、登るしかない。標高差は1400㍍だ。

夜明けとともにスタート。今回モンベルのチェーンアイゼンを初使用。なだらかなスキーコースが続き登りやすい。
道路が2回横切る。
雲もないし風もない。

標高が2400㍍くらいから体がにわかに苦しくなる。
どうしたことか、ペースが上がらない。

Mさんは「やめますか?」
時間も早いし、ペースを落とせば十分登れる。敗退は屈辱的でプライドが許さない。

だんだん人が増えてくる。というかペースが上がらないのであとの人が抜かしていくのだ。
小屋から傾斜がきつくなる。標高であと400㍍くらいか、普通なら1時間で十分登れる。

酸素がうまく体内に取り込めないのか、立ちくらみのような症状がでて、視界がときどき黄色ががる。
一人だったらやめたかもしれない。
Mさんもやや先行しながら待っていてくれる。
10歩すすんで休む。腹式呼吸で体内に酸素を一生懸命とりこむ。こんな苦しむ登山があったかな。最初の富士山の時以来かも。

頂上になんとかへばりついたって感じ。雪が少ない。エビのしっぽはほとんどない。暖かいのかな。
苦しくて足もつりそう。感激に浸るどころではない。

Mさんはスキーで先に行ってもらう。すべって降りられるのがうらやましい。
自分の足で降りなければならない。シリセードもよさそうと思ったけど、雪がシャーベット状になって滑らない。

このコースはスキーでくるところだね。歩いて降りるなんでバカバカしく思っちゃう。でもスキーできないけどね。