インスパイア

自然を通して心をみつめる。言葉をとおして人生を見つめる。

三国志の世界

2014-10-10 13:46:35 | Weblog
吉川英治の三国志を読みました。

以前同僚だった人がよく三国志の話をして、ビジネスに置き換えれば一言で「創業の精神に立ち返る」と言っていたのが記憶に残っている。

それにしてもいろんな人物が入れ代り立ち代り出てきて、そのまま読んでも何が何だか把握が困難。参考文献及びネットとドラマ(全95巻)の助けを借りて2ヶ月かかって読破しました。

昔、習った漢文の格言のようなものもあって、なんかそれがよかった。
死せる孔明、生ける仲達を走らす
泣いて馬謖を切る
三顧の礼
水魚の交わり
とかね。

諸葛孔明が天下の大英雄で、劉備が義人、曹操が悪玉、孫権はまずまずの凡人でとこかな。

2千年近く前の出来事だけと、現代と同じようなこともあるし、全く違うことも多い。
戦争の世の中だと人の命があまりに軽いよね。数万人単位で簡単に死んじゃう。

数十万人単位で出兵なんて想像もできない。夜どこでどうやって寝るのかとか、食べ物の準備だってたいへんでしょ。
二、三日、山に行くのだって準備とか持ってくもの大変なのにね。武器とか戦争用具と生活用品揃えて移動でしょ。

だけど本当の歴史を土台にした物語だから説得力があるというか、架空の物語とは違う重みをもった小説だと思います。