インスパイア

自然を通して心をみつめる。言葉をとおして人生を見つめる。

心を整える

2012-04-11 08:06:32 | Weblog
長谷部誠の「心を整える」を読んでいる。
長谷部は今はサッカー日本代表のキャプテンだが、高校時代はまったくの無名で、プロ入り後も試合に出られないようなレベルの選手だった。

スポーツ選手は勝つための心、いわゆるメンタリティが重要になるが、「心」といったときに「心を強くする」とか「心が折れない」とかのフレーズより、長谷部の場合はピアノのように「心を調律する」イメージを持っているという。心をメインテナンスして、平常心を保てるようにということだろうか、このイメージは参考になる部分だ。
「がんばろう」とか心を奮い立たせるのも大事だが、その後に反動がきて落ち込んでしまったら意味が無い。ピアノのように高い音も低い音も出せるが、うまく調律されてないとぶれてしまう。

具体的は心を整える方法は、個人によってさまざまだし自分にあった方法でいいのだろう。一人温泉とか(これは同感)、良質の睡眠をるとか(一日9、10時間寝るというが、結構長いというか、そんなに寝なくてもいいんじゃないのという感じ)。

スポーツ選手に限らず、心をうまく保つ(整える)というのは大切だ。いろいろはネガティブな気持ちにとらわれることも多い。多いのは人間関係での心の葛藤だろうか。仕事のことであったり、家族のこと、あるいは将来への不安とか、急に絶望感に襲われたりとか、さすがに年をとるとそうはないけど、若いうちは心の波の振幅が大きいものだ。年を重ねながら自然体を徐々に体得してくるものだろうか。